前略。渡邊代表さま ルキーノさん＋αになってください～！

さて。みなさんも知りたい情報をネット検索で探したりしますよね。私も同じようにいろんなサイトに出入りして
情報を参考にする事があります。またそこで感じた事、感化された事も多々あります。

今回は、チケット販売に関して。あるサイトでシーズンチケットが思うように売れていない。目標数に至っていない、
だからみなさん、もっとチケットが売れるように友人や知人を誘ってくださいという文面であった。

この文面を見て、ちょっと疑問に感じてしまった。。。まるでレッズが何故多くのサポータを増やす事が出来たかの、
逸話を本当の事にように（ネット上の伝説）信じて、それを営業活動に取り入れているとしか思えない文意でした。。。

これでは大宮アルディージャの集客が、ファン／サポの未熟さみたいに思われていそうで、ショックです。チケットが
売れていなく、集客が出来ていないのははっきりと組織として力不足だし、チームとして戦略不足であると認めないと
いけません。

なので、渡邊代表。大宮アルディージャのルキーノ社長になってください！

ルキーノとは誰か？それは、ボストン／レッドソックスの社長である。

なんでこんな方に興味を持ったのかあ？それはNHkスペシャルで放送していた「日本野球は宝の山」を観たからだ。
何故、大リーグはあれだけの人気を獲得し、選手の年俸も高いのか？数年前までストライキなどをしていたのに、
今は何故それが解消しているのか？私自身も大リーグは面白いと思っているし、惹かれている部分もある。その謎を
知りたいためにも視聴したのである。雑誌なんかでも特集された事があったが、本当面白かった。

このルキーノさんが社長に就任してから、いろんな改革をしたと言う。レフトスタンドのグリーンモンスターと呼ばれる高いフェンスの
上に座席を作った。苦肉の柵で作られた従来のフェンスを逆転の発想で利益を上げる事にする。その席はホームランが一番飛んできて、
人気スポットらしい。席も１万円以上と異常に高いのだが、完売らしい。

その他、選手とのふれあいができるコースをチケット込みで販売。３万円と高額だが、人気らしい。

ルキーノ社長いわく、「高額はチケット払って頂くには、ファンの要求に答えていかないといけない。」と。
そしてファン／サービス部という部署を作り、１５人いるという。世界中からのメッセージ（それには手紙やEメール）に
全て目を通し、必ず返信するという。中には日本からの手紙もあり、ガイドブックがないか？というメッセージだった。すぐに
送信者にガイドブックを送るという。

なんでそこまでやるのか？それはファンの要望というのは貴重な情報だから。つまりお金以上のものだからである。そしてこの意見はデータベース化され、将来の球団経営に確実に活かされている。そのために労力（全員にメール返信する）事やハンドブックを無償で送るなど（宣伝にもなる）は、リターンが期待できれば安いものであると思っているのだ。これをアメリカ型の発想と片付けるのは簡単だが、それで終わらせるにはあまりに惜しい。

ルキーノさんも言う。やはり人気選手が収入源の一番だと。しかしお金と労力をかける部分も絶対に必要だと。勝間和代さんなども言う、圧倒的な努力をして
いかないと一番にはなれないのだ。地域密着も主眼においている。しかしそれでもお金はかかる。そのお金をどこから産み出すのか？

大宮アルディージャも今年値上げとした。ただ勘違いしてほしくないのは、頭を下げてファンサポに理解を得たからと言って、その理解が未来永劫するというわけじゃないという事。渡邊代表がテレビの前で、頭を下げれば今年１年は有効だろう。しかし人の心というのは移りやすいもの。ましては大宮アルディージャは、まだ根っ子も生やしていないクラブではないか？

渡邊代表の効力がある内に、集客のアイディアをもっともっと出さないとダメだ。そして実行である。値段を上げるのは、いい。それに見合うサービスがあれば、ファンやサポは納得するのだ！！

そしてソフトバンクホークスの例も紹介されていた。あれだけ地域密着を標榜しても赤字なんだと言う。毎年２０億円くらい赤字なんだ、と。マフラー付きのチケット売り出したり、いろんな仕掛けをしているがまだまだ観たいだ。チケットの売りさばく営業部も３０人体制らしい。でも完売はできないらしい。
そこで小林至さんという方が、正直な実情を語っていた。

「日本もプロ野球は、親会社も広告と福利厚生という部分が大きかった。自分たちで収益を上げるという力が弱過ぎる。。。」と。ソフトバンクホークスして
それを言っているという事は、Jリーグの大宮アルディージャなんかまともにこれに当てはまる。どっかの資料ではNTT関連会社だけで５０％の広告費を頂いているようである。つまりには、NTTの宣伝媒体という側面はまだまだ否定できないと思うのだ。これを大リーグでは「おんぶにだっこ」と言うらしい。

来年から完全独立採算するというのは、全く持って無理だと思うが。現にそうやって活動しているプロスポーツ組織がある以上、そういう姿勢に変化しないといけないのではないか？その部分では、フロントもシンカする必要があるのではないか？

ルキーオさんも言います。収益を上げていかないと勝ち残っていけないと。プロスポーツといえども、競争だ。とにかくお金を得ないといけない。大宮のための象徴的な存在になる、大宮アルディージャだとしてもお金がかかるのだ。例えば、将来大宮公園サッカーを完全ホームスタジアムにするために市や県から買収する気があるのか？などの命題が出た場合、どういう答えを持っているのだろうかあ？レッズが埼スタを５０年ローンで借りる（疑似ホームスタジアムする）ような発想も考えられただろうかあ？本気で独立採算するクラブになるには（つまり自由に自分たちがファンのための声を実現し、その結果、クラブが愛され、大宮アルディージャの誓いの実現が近くするためには）、これくらいの発想を前提として、収益を得る事を考えてほしいと思う。

なのでチケットをみなさん、もっと買ってくださいという事を中にいる人があのような形で告げるのは、白旗降伏を宣言しているようで止めた方がいいと思います、
個人的には。

レッドソックスと大宮アルディージャ。一概に比べられない部分もあると思います。アルディージャのフロントの方も、以前に比べたら一生懸命やっていると思います。そしてサポやファンの意見も取り入れる率が高くなったと思います。その意味では、良くやっているしシンカしているでしょう。しかし世界では、いや自分たちの外では、それ以上に努力をしている人たちがいるという事も忘れないでください。まずはアルディージャの誓いを実現する事、一つひとつ歩み。将来は、NTTからの脱却（これはタブーだろうか？中の人たちの給料が不安定になるだろうかあ？）も視野に入れよう。親会社からの脱却、この発想が少しでも芽生えた時、
「大宮公園サッカーがオレンジ一色」なると思います。チケット販売にも変化が生まれるのではないでしょうかあ？

渡邊代表！ルキーノさん＋αでお願いします。私は、期待しています！！