祈りを、うたにこめて

祈りうた(いのち  兵士ウクライナ)

兵士ウクライナ

 

 

―盗むのをやめろ!

その兵士はさけんだ

「敵」が迫り

暮らしがおいつめられ

命があやうくなってきた町

商店を壊(こわ)

物を次々と盗みはじめた市民

そのたくましい兵士はさけんだ

―盗むのをやめろ!

 この闘いに勝って

 我々がこの町を再建するんじゃないか

 それなのに

 自分で自分の町を壊してどうするんだ

 だから、だから 盗むのをやめろ!

 

その兵士は涙をこぼした

幼な児をみて

―この子の最初の記憶が戦争だなんて!

 

幼な児はふるえている

寒さ、餓え渇き、そして恐怖

とつぜん戦場になった町で

 

―砲撃の音をききながら 

 逃げなければならない

 この子

 この子の最初の記憶が戦争だなんて!

その若い兵士は涙をこぼした

 

●ご訪問ありがとうございます。
ウクライナ兵士のことばをニュースでききました。心の気高さ・こころの優しさにうたれました。
他国へ避難するウクライナ国民。そのなかの一人の親が、我が子に、「電車を乗り継いでいくゲームをしているんだよ」と説明したそうです。「『戦争』で逃げるとは言いません」と。子どもの心を守ろうとするつよさにうたれました。

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