写真でみる秘湯ブログ‐くいしんぼう湯めぐり日記

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聖ポール天主堂跡

2010-01-27 00:08:15 | マカオ
ではでは、
マカオ旅行に戻って…


世界遺産
マカオのシンボル「聖ポール天主堂跡」


聖母教会の焼け残ったファサード(建物正面壁)



1580年に建築されたが、
1591年と1601年の2度にわたり倒壊した。

またそのあと、
1835年の火災で建物正面壁と基礎部分および68段の階段を残して
焼失した。










これが、どうしても見たくて
こんなとこまで来てしまった



ファサードには、
西洋と東洋の交流の影響を受けた装飾がみられ、
世界でも貴重な建築物となっている



ところどころにキリストを感じるこのファサードを、
親しみをこめて地元の人は
「パイロン」(中国式の鳥居)と呼び
宗教にとらわれない平和の象徴としている








ファサードは、5層から成り、
最高部には、らてん十字が見える。

その下のペデュメント三角のきりつま壁には、
鳩がはめこまれ精霊を示している。

その脇にそれぞれ男女を意味し
生命を象徴とする太陽と月が刻まれている。

さらには
4つの星があり、
このペデュメント全体で
神の教えを世界にいきわたることを示す。





次の層には
少年イエス・キリストの像が見える。

くぼみのふちどりには、
ユリと日本を象徴する菊が刻まれている。


その周囲には、
キリストの拷問に使われた
イバラやクギなどの道具が見える。






3番目の層に位置するのは、
6タイプの天使が囲まれた被昇天の聖母。

この段では
人類を救う聖母の働きが描かれている。

左手に内側から順に
命の泉、帆船、矢で射られた悪魔が断末魔の様相を見せており、

その右に漢字で,
悪魔が人間を悪に誘うと刻まれている。




右手には内側から、

生命の樹、
聖母に踏みつけられた7つの頭をもつ龍、
矢で射られた骸骨があり、

漢字で「死を思わば罪を犯すことなかれ」と刻まれている。


7つの頭をもつ龍は
日本でキリシタンを迫害した
(だいぶ日本人キリシタンはマカオに逃げてきた)
徳川家にみせられていると言われている。



ファサード建築に
日本人キリシタンが参加したのは間違いなく、
これらの彫刻がそれらの証となっている。




夜はライトアップされていて
デートスポットにもなっている










しかし、
こんなすごい世界遺産の前に
中国系のイベント物を飾ってしまうことなんか
残念でならない


(なんだ!この赤いの






裏側はこんな感じ


ほんとに壁一枚




 



後ろ側の地下には博物館などがあり、
人骨が見れた




   





毎日、
多くの観光客と地元の人が訪れているため
常時、すごい人でした


でも…
一目で神聖なものだという感じが伝わる



見れてよかったです