理由などいらないのだ

これまで何度か考えたことがあります。


「なぜ、私は人前で歌うのか」と。


歌が好きだけならば、
一人で家で気が済むまで歌っていればいいし、
一人カラオケで熱唱していればいいのに。


そこで私は「理由」を考えた。


考え得る答えは、例えば、

人に喜んでほしい。
楽しい時間を過ごしてほしい。
元気になってほしい。
何らかのメッセージを届けたい。


などなど、「ポジティブな感じの」ものは
いくらでも探すことができる。



ですが、この前のLIVEの前だったか、
ある日、



理由、必要？いらなくない？



急にそういう結論に至ったのです。


そうしたいから。
そうせずにはいられないから。
そういう衝動があるから。



なんだか、それで十分だと思ったのです。
そして、それでやたらと楽になったのです。



「せずにはいられないこと」というのは、
そもそも理由など分からないもので、
「誰かを好きになる」のと似ている。


いくらでも「なぜなら」という後付けはできるけれど、
最初は言葉になどならない領域から湧いて出てくるもので、
それは制御できない不思議な何かだ。


それを「情熱」と言ってもいいかもしれない。
「ワクワク」や「ときめき」と言ってもいいかもしれない。


何にせよ、湧いてくるんだから、
否定なんかしても無駄で、
それなら、その湧き出る何かに乗っかってしまった方が、
身のためだ。



なぜ、身のためかというと、
それを否定して蓋をしておくと、



いずれ、健康を害するからであります。
（マジで）



ちょっと話が逸れちゃったけど、
元々、理由（論理）のないものに、
理由なんかつけなくていいんだ、

という結論に落ち着いたのです。



それに。


人を喜ばせたい、だの、
元気になってほしい、だの、
メッセージを届けたい、だの、



思えば、
随分と一方的な傲慢さというかね。



人が私の音楽やLIVEを喜ぶか、元気なるか、メッセージを受け取るか、
というのは、私の範疇ではないのです。


私がボールを投げたとしたら、
もうそのボールは私の手から離れたのだからして、
私がすることは「どんなボールを投げたいのか」というのを、
正直に誠実に、そのボールや投げ方を選ぶことだけなのです。



ただ、もちろん、
LIVEをするに当たっては、
「どんな風にしたら面白くなるだろう？」って
練りに練る。
曲を作る時もそう。


でもそれは、
例の「せずにはいられない」ことを
いかにしてカタチにするか、という、
その延長の作業だ。


こちら側でできることを精一杯する。
（つまり、ボールと投げ方選びであります）



なぜ、私は人前で歌うのか。
歌を発表していくのか。



やはり、
そこには理由などない。
つまり頭で考えて分かるようなことはない。



言葉にはならない何かに動かされている。


それでいいや😊



一つだけ言えるとしたら、
私は人が好き。
人前で歌うことと、それは、
きっと繋がってるだろうと思う。




我が家のベランダの朝顔。
この子達が咲くのに理由などないのだ。





＜AYUKO Soul Quest.プロフィール！＞
＊落ち着くまで何かと改訂されます（いつ落ち着くのか？！）

AYUKO Soul Quest. シンガーソングライター
ソウルでロックでポップなLIVEを展開中。
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