DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

一心太助@方南町

2019年05月16日 | 大衆酒場・角打



























これまで様々に大衆食の旅を続けてきているが、いくつか途轍もなく心に響く店があったりする。

大衆食である。だから緻密な味付けや盛り付けなんかは、ない。
でも、だからこそ判る。剥き出しで、心で、仕事をするとはこういうコトだ。

もし一人でこの店へ訪れたのなら、カウンターに座ってみてほしい。
多くのメニューからなる注文を独りで流れる様にこなしながら、一見の自分にも声をかけ、常連ともやりとりし、新人?のアルバイトさんにも気遣いを忘れず、店全体を見守るその姿。しかも飄々とだ。なかなかできる人はいないと思う。

訊けば45年。この町の飲兵衛達と心を通わせながら続けて来られたのだろう。
その間、時代は昭和から平成を抜けて令和となった。
俺は時代の役目を終えたんだよ。なんてちょっぴり寂しいコトも仰っていたが、自分は思う。

ジョッキの3/4注がれたホッピーセットのナカの量も、6点盛られた3点盛りも、200g越えの牛カルビ焼きも、そして、それらが全て300円であるコトも。語るに充分の魅力であるのだが。

自分が店を後にして一番心に留まったのは

人と人。もしかしたら、商売を超えたところに在る、本当の世界。
いつの時代にあっても、大切なものがココにはあるんじゃないか。という感動なのであった。




コメントを投稿