アートでかけ橋 @アサヒビール大山崎山荘美術館 大山崎町内各所
京都府、大山崎町にある美術館と町内に作品があり、
期間中には関連イベントも行われていたらしい。
「アートフェスタin大山崎町2008」とあるので、美術館だけでなく町全体で
この企画が行われていたみたい。
3組のアーティスト、小沢剛、セリーナ・オウ、パラモデルが大山崎に滞在し制作。
こういう現代アートと地域が結びついているというのがすごく大事な気がする。
まず最初に向かったのが離宮八幡宮。
小沢剛の「ベジタブル・ウェポンー筑前煮/京都」。
ベジタブル・ウェポンとは
「町でモデルを探す→モデルと料理を決める→その材料を買う
→銃の形に組み立てる→撮影する→料理する→みんなで食べる」
というプロセスすべてが作品、というもの。
展示してあるのは撮影された写真作品なのだけど、
その向こうには料理を通じて色んな文化の人とコミュニケートした事実がある。
この作品のある石は、1864年禁門の変で焼かれた多宝塔の礎石だとのこと。
かつて争いのあった痕跡の残る場所にベジタブル・ウェポンを展示してあるのだ。
次にパラモデルの作品のある集会所へ。
プラレールを使って作り出されたインスタレーション。
張り巡らされたパイプ、クレーンやトラック、動物や木。
空想的で可愛いいんだけれど、ちょっと毒もある。
例えばガントリークレーンが地球をつり上げていたりする。
地球の至る所に建設を続けていったらどうなるんだろ? って考えさせたりもする。
セリーナ・オウの作品があった区民会館は、ちっちゃくてびっくり。
入ってすぐの一室に、大山崎で撮ったという人々の写真が。
もしかしたら、こうやって身近な人たちの写真が展示されるのは、
街の人たちにとって現代アートが身近に感じられて良いのかも。
美術館では、この3人の作品が集合していた。
もともと美術館として作られたわけじゃない建物での展示は
とてもおもしろい。
マントルピースに何気なく作品があったり。
パラモデルの作品はなんだかドバイを思い起こさせる。
どんどん建設していくところに、以前は夢や希望があったけど、
今はどうなんだろう。不安の方が強いんじゃないだろうか。
新館にあった小沢剛のベジタブル・ウェポン。
国が違えば食材も料理も違う。
それでも一緒に食事して仲良くなれたら良いね。
セリーナ・オウの働く人たち。
どこで何をして働くかってことが、その人の本質につながっているのかもしれない。
街を歩きながら、色々と考えることの多かった企画だった。
あと2ヶ月後ろ倒しでやってくれれば、もっと涼しい中で街を歩けたのに。
暑すぎて、街をぶらぶらできなかった。
(2008.07.10-2008.09.07)
京都府、大山崎町にある美術館と町内に作品があり、
期間中には関連イベントも行われていたらしい。
「アートフェスタin大山崎町2008」とあるので、美術館だけでなく町全体で
この企画が行われていたみたい。
3組のアーティスト、小沢剛、セリーナ・オウ、パラモデルが大山崎に滞在し制作。
こういう現代アートと地域が結びついているというのがすごく大事な気がする。
まず最初に向かったのが離宮八幡宮。
小沢剛の「ベジタブル・ウェポンー筑前煮/京都」。
ベジタブル・ウェポンとは
「町でモデルを探す→モデルと料理を決める→その材料を買う
→銃の形に組み立てる→撮影する→料理する→みんなで食べる」
というプロセスすべてが作品、というもの。
展示してあるのは撮影された写真作品なのだけど、
その向こうには料理を通じて色んな文化の人とコミュニケートした事実がある。
この作品のある石は、1864年禁門の変で焼かれた多宝塔の礎石だとのこと。
かつて争いのあった痕跡の残る場所にベジタブル・ウェポンを展示してあるのだ。
次にパラモデルの作品のある集会所へ。
プラレールを使って作り出されたインスタレーション。
張り巡らされたパイプ、クレーンやトラック、動物や木。
空想的で可愛いいんだけれど、ちょっと毒もある。
例えばガントリークレーンが地球をつり上げていたりする。
地球の至る所に建設を続けていったらどうなるんだろ? って考えさせたりもする。
セリーナ・オウの作品があった区民会館は、ちっちゃくてびっくり。
入ってすぐの一室に、大山崎で撮ったという人々の写真が。
もしかしたら、こうやって身近な人たちの写真が展示されるのは、
街の人たちにとって現代アートが身近に感じられて良いのかも。
美術館では、この3人の作品が集合していた。
もともと美術館として作られたわけじゃない建物での展示は
とてもおもしろい。
マントルピースに何気なく作品があったり。
パラモデルの作品はなんだかドバイを思い起こさせる。
どんどん建設していくところに、以前は夢や希望があったけど、
今はどうなんだろう。不安の方が強いんじゃないだろうか。
新館にあった小沢剛のベジタブル・ウェポン。
国が違えば食材も料理も違う。
それでも一緒に食事して仲良くなれたら良いね。
セリーナ・オウの働く人たち。
どこで何をして働くかってことが、その人の本質につながっているのかもしれない。
街を歩きながら、色々と考えることの多かった企画だった。
あと2ヶ月後ろ倒しでやってくれれば、もっと涼しい中で街を歩けたのに。
暑すぎて、街をぶらぶらできなかった。
(2008.07.10-2008.09.07)