
□作品オフィシャルサイト 「ランボー 最後の戦場」
□監督・脚本: シルベスター・スタローン
□脚本: アート・モンテラステリ
□キャスト シルベスター・スタローン、マシュー・マースデン、ポール・シュルツ、ジュリー・ベンツ、ジェームズ・ブローリン、グレアム・マクタヴィッシュ、ケン・ハワード、ティム・カン、ジェイク・ラ・ボッツ
■鑑賞日 6月6日(金)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
最初にランボーを観て興奮したのはいつだっただろう。
最初に『ランボー』が公開されてからかれこれもう26年近い歳月が経過している。
そもそも『ロッキー』を当てて一躍時の人となったスタローンだが、その演技力のなさは未だに変わっていない(笑) しかしながら自分が描くこういった“孤高の戦士”を演じるには、むしろその演技のヘタさを自然治癒力のようにカバーされて適役となっているようにも思えるし、そこそこ興行が当たってきたのはそれが要因になっているのかもしれない。 その年齢(現在61歳)に違わず鍛え上げた筋肉の塊りと高まりは、全盛時代とギャップを感じさせることなく、ランボー・ワールドに誘い込まれた。
しかしながら、あまりにも残虐なシーンが必要なのかと思うぐらい、グロくてCG多用で許せない。 軍事政権下のミャンマーで、その残虐さで殺戮を繰り返す独裁者を表現することゆえに、その横暴を許さないジョンの闘争心を煽る意味もあるのだろうが、観てる側にすれば決して気持ちいいものではない。 視覚だけに訴えるシーンを用いることなく、緊迫したシーンは撮れるものだと思うのだが・・・。 おまけにこの映画、レイトで観たものだから、この殺戮シーンは重かったし後味が悪かった。
それでもそれを洗い流してくれるかのように、エンドロールで久しぶりに実家に帰って行くランボーをカメラは引いたままで映し続ける。 ただただ静かに。 老いた家族に会うことを見せようとはしないものの、長く続く実家までの道を歩いていく姿が、彼が今まで死と隣り合わせに生きてきた日々の苦悩を、一歩ずつ家族との再会の喜びを噛み締めるがごとく、元のランボーに戻っていくようなラストシーンだった。
普通の感覚で、米粒にも見えるその姿の先に少しだけ抱き合うシーンがあってもいいかなぁと一人思ったりもして。
スタローンは現在61歳。 あのジャングルを走り抜けるシーンは恐らく吹替えではないと思うが、やはりこの映画に対してハングリーになって体を苛めたきた成果は見て取れるのではないだろうか。
ビッグヒットの続編といえば『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォードも66歳、これから前作より19年ぶりの公開となるのだが、どれほど体に鞭打って演じているのか楽しみだ。
それにしても『ロッキー・ザ・ファイナル』を劇場で見逃したのが悔やまれる・・・。
>なんとオンタイムで全作観てらしたんですね。しかも興奮してたんですね。なんかホッとしました(笑)
結構、スタローンは昔からリアルに観てましたね~
>ただあのエンディング、あれで癒されたということですけど、ボクは泣きました(笑)。 「やられたあっ」...っていう。
ほんのり来ましたけど、やはりそれまでの作品を観ていると彼が普通の生活に戻れる安堵感を想像して自分自身がホッとした感じというほうが当たっているでしょうか^^
>あとスライの偉大なる大根ぶりはボクも認めますが、ボクの中で彼は十分に人生の味が鰤のエキスのように染み渡った大根だと認識しています。
朴訥とした語り口に好き嫌いはあるようですが、経験は確かに糧となっていますが、彼の演技の幅は終始変わらないような気がします。自作だから許せる部分も(笑)
観るかなあっていう不安もありつつ(笑)。
なんとオンタイムで全作観てらしたんですね。しかも興奮してたんですね。なんかホッとしました(笑)。
確かに今回はほとんどスプラッターでしたね。正直疲れました。ただあのエンディング、あれで癒されたということですけど、ボクは泣きました(笑)。
「やられたあっ」...っていう。
あとスライの偉大なる大根ぶりはボクも認めますが、ボクの中で彼は十分に人生の味が鰤のエキスのように染み渡った大根だと認識しています。
ボクの中でスライは今やハリウッドの田中邦衛です。
どう考えても日本の役者に当てはめると邦衛さん以外思い当たりません。
すいません、長々と...。
あとcyazさんの感想が嬉しかったのでTBさせていただきます。
>映画にヒューマニズムを際立たせたい場合、はげしい残酷描写を盛り込むという手法はあるわけですが、この映画のあの表現は後味の悪さしかのこりませんね。
そうですね、ちょっとやり過ぎだったかもしれませんね。
>たぶん『プライベート・ライアン』の線を狙ったのでしょうけど(『プライベート・ライアン』の表現が上手くいっていたかどうかは別にして)、上手く機能していなかったように思えます。
>実際、現代の戦場でワンマン・アーミーが生きられない状況になってランボーは力を失ったのだと思います。冷戦が終結して『007』に力がなくなったように。
なるほど、上手い表現ですね(笑)?
僕はあのラストシーンで残酷なシーンは洗い流せましたけど^^
映画にヒューマニズムを際立たせたい場合、はげしい残酷描写を盛り込むという手法はあるわけですが、この映画のあの表現は後味の悪さしかのこりませんね。
たぶん『プライベート・ライアン』の線を狙ったのでしょうけど(『プライベート・ライアン』の表現が上手くいっていたかどうかは別にして)、上手く機能していなかったように思えます。
実際、現代の戦場でワンマン・アーミーが生きられない状況になってランボーは力を失ったのだと思います。
冷戦が終結して『007』に力がなくなったように。
>私はどうも戦争物は苦手なので、当然、このシリーズは観ていません。
そうでしたか。
>ランボーの心理もスタローンが何故にシリーズ最後をこの形にしたのか分からないのですが、それでも、もうちょっと映像的になんとか控えめに出来たと思います。
たしかに(笑) ホラー映画ですもんね><
>スタローンって太りましたよね~f^_^;
でもあの年齢であの筋肉、並みじゃないですよ(笑)
私はどうも戦争物は苦手なので、当然、このシリーズは観ていません。
だから、ランボーの心理もスタローンが何故にシリーズ最後をこの形にしたのか分からないのですが、それでも、もうちょっと映像的になんとか控えめに出来たと思います。
スタローンって太りましたよね~f^_^;
>cyazサンは、1作目からご覧になられてるんですね。
はい、全作観ております(汗)
>私は今回が初めてだったんですが、その時々で問題視されている地域を舞台にしているというインタビューを聞き、前作をレンタルしてみようと思っているところです。
そうですか^^ ランボーのあのラストシーンが余計にグッとくると思いますよ!
>ランボー公開から26年って事は・・・・ランボーと自分は同い年って事になりますね。なんか嬉しいです(^▽^;)(笑
息の長い映画なんでしょうか(笑)?
>残酷描写もリアルすぎて自分は終始しかめっ面で観てましたね~・・。実際のミャンマー軍もあれだけ極悪非道なんだろうかと思うと恐ろしいです・・。
別な意味で表現が可能だったんじゃないでしょうか? ホラー映画だと一部でいわれているみたいですが(笑)
cyazサンは、1作目からご覧になられてるんですね。
私は今回が初めてだったんですが、
その時々で問題視されている地域を
舞台にしているというインタビューを聞き、
前作をレンタルしてみようと思っているところです。
ランボー公開から26年って事は・・・・ランボーと自分は同い年って事になりますね。なんか嬉しいです(^▽^;)(笑
ミャンマーの過酷な現実を伝える上で、徹底したリアリティを貫いたのはいいんですが、残酷描写もリアルすぎて自分は終始しかめっ面で観てましたね~・・。実際のミャンマー軍もあれだけ極悪非道なんだろうかと思うと恐ろしいです・・。
>戦争の悲惨さを伝えようとしてるは良いですが、ちょっとやりすぎでしたね。
そうですね>< なにもあそこまでしなくても・・・。
>敵を悪く描いてトコトンやっつける手法は相変わらずでしたが、違うアプローチも見たかったです。
そうですね、できるはずなんですけどねぇ(笑)
戦争の悲惨さを伝えようとしてるは良いですが、ちょっとやりすぎでしたね。
敵を悪く描いてトコトンやっつける手法は相変わらずでしたが、違うアプローチも見たかったです。
>無骨なところは変わらずとも、それがスタローンらしくもあり良かったです。
まさにそうですね~^^
>重い殺戮シーンから一転してのエンディング、長かったですけど、印象的でした。そう簡単には平静を取り戻すことは出来ないのでは・・と思いつつ、次回作を期待してしまいます。
再会を想像させたのですから、多分これで終わりなのでしょうけどね~ 物語的にもスタローンの年齢的にも^^
『ロッキー・ザ・ファイナル』に続いて自ら監督をしたこの映画、
無骨なところは変わらずとも、それがスタローンらしくもあり良かったです。
重い殺戮シーンから一転してのエンディング、
長かったですけど、印象的でした。
そう簡単には平静を取り戻すことは出来ないのでは・・
と思いつつ、次回作を期待してしまいます。
>この人の自分の映画の姿勢に対する真摯な態度は、素晴らしいと思います。 きっと自分は演技派だと思ってるかもよ。
おっと、“それは信じるものは救われる”精神ですね~
>鍛え抜かれたというよりは、ステロイド剤でぼろぼろになってしまった肉体、、、という感が否めませんでした。
凄くチェックされていますね?肉体を(笑)
>「ロッキー・F」のときの上半身は、痛々しかったですもの。まあ、映画同様、ゆったりしてもいいのではとも思いました。
そうですね^^ 彼の人生にも!
きっと自分は演技派だと思ってるかもよ。
鍛え抜かれたというよりは、ステロイド剤でぼろぼろになってしまった肉体、、、という感が否めませんでした。
「ロッキー・F」のときの上半身は、痛々しかったですもの。
まあ、映画同様、ゆったりしてもいいのではとも思いました。
>スタローンも流石に歳いきましたね。 ロッキーの時は脱いだのに今回は上半身裸のシーンはなし。
ま、ボクシングでは脱がざるをえませんからね(笑)
>殺戮シーンには目を覆いましたが、残虐性を出して戦争風刺しているのだとか。
ま、あそこまで必要があるかどうかは議論がでるでしょうね(笑)
>最後のシーンも云われるように米粒の状態で抱き合う家族の姿が見たかったかな。
ですよね^^ 欲しかったですね~
TBさせていただきました。
シルベスタ・スタローンも流石に歳いきましたね。
ロッキーの時は脱いだのに今回は上半身裸のシーンはなし。
それから、殺戮シーンには目を覆いましたが、残虐性を出して戦争風刺しているのだとか。
それにしても遣り過ぎか。
ランボー3に次いでギネスに載りそう。
最後のシーンも云われるように米粒の状態で抱き合う家族の姿が見たかったかな。
次回作があるのか?
どうなんだろうと思わせましたが。