京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ふしぎな岬の物語』

2014-10-18 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「ふしぎな岬の物語
□監督 成島 出
□脚本 加藤正人、安倍照雄
□原作 森沢明夫
□キャスト 吉永小百合、阿部 寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶、笹野高史

■鑑賞日 10月11日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

  原作の感想はこちら ⇒ 「虹の岬の喫茶店


  残念ながら、原作の独特の悦子の味わいを、表現し切れていなかった。
  それは幾つかの全てのストーリーを1本に詰め込もうとしたことに原因があるのだろう。

 海の向こうに富士山を臨むのどかな岬で、喫茶店「岬カフェ」を経営する
 柏木悦子(吉永小百合)。 お店には、彼女がいれる一杯のコーヒーを求めて
 里の住人たちが集まり、のどかな日常が続いていた。 そんなある日、常連客・
 徳三郎(笹野高史)の娘で、結婚して東京へ出ていたみどり(竹内結子)が
 数年ぶりに帰って来た。 更に、悦子と甥の浩司(阿部 寛)を長年見守り続けて
 きた不動産屋のタニさん(笑福亭鶴瓶)が大阪へ転勤しなければならなくなり、
 穏やかだった里の暮らしにも変化の風が吹き始める。

 冒頭でも触れたが原作は6話のストーリーからなる。
 若干のアレンジをしてはいるが、そもそも淡々と描かれるストーリーは悦子の
 独特の個性と語り口から成り立っている。
 全編を通して描かれるコミカルな流れは、決して原作にはないもの。
 それぞれがもう少し掘り下げて表現されているので、上っ面を舐めて通り過ぎた
 作品に思えてならない。
 サユリストには申し訳ないが、吉永小百合を上手い女優だと思ったことはない。
 少なくともこの悦子のイメージを作り上げるには、まだまだゆるい。
 逆に彼女に付いているイメージ(カラー)が逆に悦子を演じるには逆モードだった
 のかもしれない。
 過度の表現はいらないし、例えば2・3話に絞込み、それぞれの人間にもう少し
 スポットライトを当て、またそれに関わる悦子の人間模様と、説得ある温かい
 人生観を前面に出すべき作品だったのではなかろうか。
 阿部ちゃん演じる浩司も優しいがもっと寡黙であり、 鶴瓶演じるタニさんも、
 もっと人間的に渋みがあり、大人の男としてのわきまえた恋愛感を持っている。
 そう苦言を呈しながらも、別れでタニさんの乗る船に向って、千切れるほど手を
 振る悦子の姿にはホロッとさせられた。 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ラムレーズン」/ハーゲンダ... | トップ | 「伊東昭義美術館」/目黒 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひさしぶりに~ (cyaz)
2014-10-19 07:32:37
mayumiさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>大戸屋のカキフライ定食、気になっています o(^_^)o
ここの料理はホント美味しいです^^
久しぶりに行ってみました。
返信する
カキフライ♪ (mayumi)
2014-10-18 10:42:38
大戸屋のカキフライ定食、気になっています o(^_^)o
返信する

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事