□作品オフィシャルサイト 「映画 太陽の子」
□監督・脚本 黒崎 博
□キャスト 柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、
イッセー尾形、田中裕子、國村 隼
■鑑賞日 8月11日(水)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
公開が遅れていたせいで、スクリーンで三浦春馬を観るのは
これが最後なのかもしれないと観た作品。
終戦近く、とある科学者と研究員たちは、若者たちに無駄死にさせないよう、
また劣勢の日本が優位に立つために、アトミックボム(原子核爆弾)の
研究開発を進めていた。
その研究のために、犠牲者も出ていたことに、本当に研究が
日本のためになるのかと疑問を持つ研究員もいた。
命の尊さを描きたいのか、家族愛を描きたいのか、史実にこんな
試行錯誤の研究があったことを伝えたかったのか・・・。
主旨がしっかり絞られていなくてどうも薄っぺらい感じの進行で、
観ている方も戦争を知らない世代で、しっくり来なかった。
三浦春馬は主人公で修(柳楽優弥)の弟・裕之役。戦地から一時帰宅し、
再度戦地に向かい命を落とす。選択肢はなく戻ることのない出陣。
残した母に宛てた手紙。本来なら泣けるところなのだろうが、泣けなかった。
再び戦地に向かう前の裕之は、海に自ら投信しようとする姿が、
現実のニュースと結びついてしまい、後味の良いものでもなかった。
余談ではあるが、先日、テレ東の「YOUは何しに日本へ?」で、
外国人女性が、日本の特攻隊の研究を外国人女性の「夢」で、
「特攻の母」鳥濱トメという女性の地元に行ってみたいと。
トメさんは二度と戻れない特攻隊の若者たちに、飛び立つ前日に、
私財を投入して彼らに、当時高価だった卵を使った玉子丼を食べさせたとか。
すべての彼らの母親の代理として送り出したとか。
この史実を外国人が知っていたことを、「戦争を知らない子供たち」 だった
日本人のボクが知らなかったことを恥じた。
この映画より、このTV取材に感動し、涙した。
ご参考までに 「特攻の母 鳥濱トメ」