□作品オフィシャルサイト 「83歳のやさしいスパイ」
□監督・脚本 マイテ・アルベルディ
□キャスト セルヒオ・チャミー、ロムロ・エイトケン
■鑑賞日 7月28日(水)
■劇 場 シネスイッチ銀座
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
久しぶりの銀座で映画鑑賞。
近場ではシネスイッチ銀座でしか上映がなかったので。
いつぶりかわからないぐらい(笑)、ホント久しぶり。
かつて改装前のシネスイッチで『ニュー・シネマ・パラダイス』を
長尺(155分)なのに立ち見で観た想い出が
優しくて心温まる映画だった。
妻を亡くして新たな生きがい探しをしていた83歳の男性。
探偵事務所の求人に応募し、ある老人ホームの内定調査をすることに。
依頼人はホームで母が虐待されているのではないかという疑念を
抱いていて調査を依頼。
老人ホームに入居し、ホームでの生活の様子を報告していくが、
入居者の誰もが心優しい彼に、次第に心を開いていく。
それぞれが持つ悩みや苦しさを聞いているうちに、
妻を亡くしたものの、家族がいる温かさ、幸福を改めて感じていく。
サプライズで誕生日を祝いに来てくれた自分の家族の姿に、
そもそも感じていたこの内定調査の疑問にピリウドをうち、退所を決める。
邪魔だから、面倒だからといってホームに入居させ、
会いにも来ない家族の現実を見て、常にコミュニケーションを図る主人公の
何ら無関係の人間との間に少しばかりの信頼関係というかフレンドシップが生まれる。
少しだけ、ハートフルな映画にウルウルできた。