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金山のまぼろし

全力で生きる!!

113 3人で大晦日

2021-06-23 21:44:00 | 幻の走り屋奮闘記エピソード2

 

 

西暦の桁が1,900年代から2,000年代になるということで世間は騒いでいた。

コンピュータが大規模に機能しなくなるんじゃないか、と言われていたからだ。

2,000年問題である。

 

いよいよ1,999年が終わって明日には2,000年になる。

 

丁度僕たちは西暦の大台の切り替わりをまたぐことになる。

でも、21世紀は2,001年からなので再来年だ。ややこしい。

 

新年は世の中に大きなトラブルは起きないだろう。

 

そんなことより、僕の関心事はハチロクの車高調だった。

あと2週間!おっしゃ!

 

 

今日は大晦日だ。

PM11:00に金山の下の駐車場に3人で集まる約束がしてある。

 

そして、今はPM10:55だ。

 

僕は遅刻魔なのに金山に集合の時はなぜか少し早めに来られる。

 

ブォー‥と、白い180SXが入って来た。

 

来た来た。

 

岡ちゃん 「どもっす。」

 

坂本 「やぁ。」

 

 

続いて黒いR34が入って来た。

 

嶋田 「ちーっす。」

 

坂本 「やぁ。」

 

岡ちゃん 「どもっ。」

 

これから3人で金山で初詣をすることになっている。

去年も初詣は3人でここだった。

 

駐車場から歩いて下って行った。

 

 

境内は露店がズラリと出ており、中央部には既に参拝をする人たちの行列が出来ていた。

 

嶋田 「最近どうよ。」

 

岡ちゃん 「坂本君、広告代理店に行き始めたんでしょ?」

 

坂本 「広告代理店に入社したよ。僕は面接の受けが良くてどうやら新人5人中1番で選ばれたらしいよ。今は毎日残業しまくりラクリマクリスティーで、朝から午後11時まで仕事するのが当たり前になってるよ。疲れるんだよねー。正社員は大変だよ。」

 

岡ちゃん 「ふーん。」

 

 

空気がシラケたのを感じた。

 

岡ちゃんは自慢を極端に嫌う。

だから、土屋圭市を岡ちゃんは好きじゃない。

 

大口をたたくのも嫌う傾向があり、そして、ダメ自慢も岡ちゃんは嫌うことを確信した。

 

 

嶋田 「大変だな。」

 

坂本 「大変だよ。でも、これで来年、車高調が買えるよ。」

 

 

午前0:00になって参拝の列が進みだした。

 

僕たちは参拝後、ハチロクで足利の山にドライブに行った。

 

 

足利の山から初日の出を3人で見た。

 

去年は3人とも呑龍様に〝事故らずに金山の走り屋ができますよーに〟と願ったはずだった。

金山の走り屋をしているのは僕だけだ。

 

僕はお金が無いので『事故らないこと』を第一に掲げて走っている。

しかし、雨の日のドリフト走りでは小さなコースアウトや軽くガードレールに擦ることは数回あった。

 

来年早々にハチロクと僕は飛躍していく、と思っている。

 

呑龍様、僕をお守りいただきまして、ありがとうございます。