嶋田君がR34を手に入れて3ヶ月くらい経つだろうか‥。
最近はぶっちぎられていた。
もちろん、ちぎられていたのは僕の駆る名機AE86と僕自身だ。
もう、嶋田君とR34にケチの付けようなんてない。
スタート地点から加速勝負でぐんぐん離され、コーナーを抜ける度にあの独特な丸目4灯のテールランプが小さくなっていく。
対向車が来ても嶋田君は徐行しないので更にR34のテールランプとハチロクの距離が空いていった。
もう、僕の後ろを走る嶋田君はいなかった。
なんでいつも僕にチギらせないのか‥。
嶋田君は確実に勝てるとふんだ時にだけグイグイいくタイプだ。
正々堂々としていないが、今は僕より速くて僕の前を走っているので正々堂々としていないとは言えないな、と思った。
岡ちゃん不在で手の付けようがなかった。
別に友だちと競争して勝って嬉しいとかそんな感情は学生の頃から少なかった。
中学や高校の授業でバレーやサッカーで自分のチームが負けてもどうでもよかった。
ただ、嶋田君とは圧倒的過ぎるスピードの差があったので、嶋田君と2人では金山に行きたくなくなっていた。