産科・婦人科の診療所「菜の花マタニティクリニック」が伊那市日影に開業し、半年がたった。院長の鈴木昭久さん(44)=駒ケ根市=によると、今月初旬時点で計約60件の出産を扱い、運営が軌道に乗れば月30件程度の出産を想定している。地域の課題だったり里帰り出産も受け入れ、非常勤医の山田香織さん(42)=同=の協力を得て不妊治療に力を入れる。早ければ3月にも、地域では珍しい体外受精に取り組む。
伊那中央行政組合(伊那市、箕輪町、南箕輪村)運営の伊那中央病院(同市)は現在、医師不足などで里帰り出産を受け入れていない。鈴木さんによると、同クリニックには里帰り出産の相談が月10~15件ほど寄せられが、地元住民の出産希望に応える必要もあり「受け入れたくても難しいケースもある」という。
不妊ついて相談を受けたり、対応したりしたのはこれまでに150人余。年齢層は20~40代で、「思ったよりもニーズが高い」(山田さん)。20件ほどが妊娠につながった。山田さんは「泌尿器科など地域の医師と協力し、ネットワークを広げたい」とし、体外受精についても「待っている人がいる。なりべく早く始めたい」とする。
同クリニックは、出産を扱う産科の新規開業を支援する市の補助制度を活用、昨年7月下旬に市営青果市場跡に開業した。今後、年360件程度の出産を扱う計画。リスク(危険性)の低い出産中心で、リスクの高い出産は伊那中央病院と連携する。鈴木さんは「伊那中央病院の負担が少しでも軽くなればいい」としている。
市健康推進課によると、市内で分娩を扱っているのは現在、伊那中央病院と菜の花マタニティクリニック、3助産所の5か所。市情報統計課によると、昨年1~12月の市内の出生数は510人だった。
2016年2月13日(土) 信濃毎日新聞より
伊那中央行政組合(伊那市、箕輪町、南箕輪村)運営の伊那中央病院(同市)は現在、医師不足などで里帰り出産を受け入れていない。鈴木さんによると、同クリニックには里帰り出産の相談が月10~15件ほど寄せられが、地元住民の出産希望に応える必要もあり「受け入れたくても難しいケースもある」という。
不妊ついて相談を受けたり、対応したりしたのはこれまでに150人余。年齢層は20~40代で、「思ったよりもニーズが高い」(山田さん)。20件ほどが妊娠につながった。山田さんは「泌尿器科など地域の医師と協力し、ネットワークを広げたい」とし、体外受精についても「待っている人がいる。なりべく早く始めたい」とする。
同クリニックは、出産を扱う産科の新規開業を支援する市の補助制度を活用、昨年7月下旬に市営青果市場跡に開業した。今後、年360件程度の出産を扱う計画。リスク(危険性)の低い出産中心で、リスクの高い出産は伊那中央病院と連携する。鈴木さんは「伊那中央病院の負担が少しでも軽くなればいい」としている。
市健康推進課によると、市内で分娩を扱っているのは現在、伊那中央病院と菜の花マタニティクリニック、3助産所の5か所。市情報統計課によると、昨年1~12月の市内の出生数は510人だった。
2016年2月13日(土) 信濃毎日新聞より
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