伊那で開業予定の産科 市に補助申請
伊那市は25日、分娩を扱う産科の新規開業支援で今年新設した補助制度に、来年7月に同市日影で開業予定の産婦人科診療所「菜の花マタニティクリニック」から申請があり、開設者は飯田市立病院の産婦人科医鈴木昭久氏(43)=駒ケ根市=だと明らかにした。年360件程度の分娩を扱う方針という。白鳥孝伊那市長は同日、分娩の負担が集中し、現在受け入れてないと伊那中央病院(伊那市)の里帰り出産について再開につながる「可能性はある」との認識を示した。
開業場所はベルシャイン伊那店そばの市営青果市場跡地。建物は鉄骨2階建て延べ1400平方㍍で、一般病棟17床、従業員数は定員18人の計画だ。市の新規開業支援制度は、分娩室や病室、医療機器などの整備費を対象に20%(上限2千万)を補助する。市は同クリニックに上限額を補助する見通し。
伊奈中央行政組合(伊那市、箕輪町、南箕輪村)運営の伊奈中央病院は2008年度から、里帰り出産を受け入れていない。同組合長の白鳥市長は25日の定例記者会見で、今回の新規開業が同病院の里帰り出産再開につながることを期待する一方、「中央病院の医師も常に一定で確保しているわけではない」と述べ、現時点で再開時期を見通せていないとした。
同病院の伊藤徹事務部長によると、25日現在、同病院の常勤産科医は嘱託医を含め6人。1人が年内に退職の方向といい、「(常勤医の)現状維持に努めたい」とする。
白鳥市長は、産科医確保は「自分の所が増えればいい、横から動いてくればいいという問題ではない」と指摘。地方創生とし、「医師も都会に集中していく傾向が高い。国レベルで是正していかないと、いつまでたっても解決していかない」と述べた。
~2014年11月26日(水)信濃毎日新聞より~
伊那市は25日、分娩を扱う産科の新規開業支援で今年新設した補助制度に、来年7月に同市日影で開業予定の産婦人科診療所「菜の花マタニティクリニック」から申請があり、開設者は飯田市立病院の産婦人科医鈴木昭久氏(43)=駒ケ根市=だと明らかにした。年360件程度の分娩を扱う方針という。白鳥孝伊那市長は同日、分娩の負担が集中し、現在受け入れてないと伊那中央病院(伊那市)の里帰り出産について再開につながる「可能性はある」との認識を示した。
開業場所はベルシャイン伊那店そばの市営青果市場跡地。建物は鉄骨2階建て延べ1400平方㍍で、一般病棟17床、従業員数は定員18人の計画だ。市の新規開業支援制度は、分娩室や病室、医療機器などの整備費を対象に20%(上限2千万)を補助する。市は同クリニックに上限額を補助する見通し。
伊奈中央行政組合(伊那市、箕輪町、南箕輪村)運営の伊奈中央病院は2008年度から、里帰り出産を受け入れていない。同組合長の白鳥市長は25日の定例記者会見で、今回の新規開業が同病院の里帰り出産再開につながることを期待する一方、「中央病院の医師も常に一定で確保しているわけではない」と述べ、現時点で再開時期を見通せていないとした。
同病院の伊藤徹事務部長によると、25日現在、同病院の常勤産科医は嘱託医を含め6人。1人が年内に退職の方向といい、「(常勤医の)現状維持に努めたい」とする。
白鳥市長は、産科医確保は「自分の所が増えればいい、横から動いてくればいいという問題ではない」と指摘。地方創生とし、「医師も都会に集中していく傾向が高い。国レベルで是正していかないと、いつまでたっても解決していかない」と述べた。
~2014年11月26日(水)信濃毎日新聞より~