お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

生きてる!幸せな実感

2020-10-14 08:39:10 | 2020年の暮らし


わたしにとっては、今季のカーリングが始まって3週間経ちました。
(この写真は、去年遠いところのカーリングリンクに行った時に撮ったものです)

昨シーズンのカーリングは3月中旬のロックダウンに伴い、突然終了しました。
例年の終了時期はカーリングクラブによって違いますが、私が行くクラブは3月末が終了で、もっと長い期間続くクラブもあります。

少年野球の記事に書きましたし、新学年開始の記事にも書きましたが、すべてを強制終了するのはただ終わらせるだけでまだ何とかなっても、新型コロナ感染拡大防止の対策をしながら新しい様式で今までやっていたスポーツや学校生活を始めるのはとても大変です。
州政府の関係部門と交渉しながら、必要ならば新しいルールを作り、書面で通知して、同意書にサインしてもらい、手指消毒・設備用具の消毒などどうするかも決めないといけません。
野球はタッチアウトなどはソーシャルディスタンスが保てないため禁止し、いわゆる試合はできず、審判はピッチャーの斜め後ろに立っていました。
球場は屋外でとても広いのに、一度にその場にいられる人数は50人まででした。
使ったボールや、複数人が使ったバットなども全部消毒。
球場の入り口ではボランティアが人数を数え、最近の様子(健康状態、どこかへ行ったか、だれか健康状態の悪い人と会ったかなど定められた質問)を確認し、手指消毒を周知徹底し、練習後にはまたボランティアが用具消毒。
などなど・・・。
それを参加者とその保護者、コーチ、審判、ボランティアが全員理解して実行しなければならなかったのです。

その様子を見ていて、カーリングの新型コロナ対策ルールはどうなるんだろう?と夏の間考えていました。

野球でさえあれだけの制限があったのに、カーリング場は密閉空間で狭く、私の行くところでは全員が参加した場合リンクに48人も同時にいることになります。
大声で指示を出すし、動き回って息するし、すれ違う時2メートルの距離なんて無理・・・。
マスクしたままいるのも難しい。
氷の世界にいると鼻水が出て、ティッシュで鼻をかんだらその手を洗いに行く暇はないし。

夏にカーリング仲間に何人か電話したりして、9月からカーリングまたやるの?と聞いてみました。
大体の人は「感染拡大がこれ以上ひどくなったりしなかったらやる。」
一部の人は「命の方が大事だから来るシーズンは行かずに様子見る。」

私が決めかねている間に、新型コロナ対策様式の新しいカーリングルールが送られてきました。
何が違うのか、もし興味のある方があれば説明書きたいのですが、特殊なスポーツなので今回はやめておこうかなと思います 
私にとっては、変更によってすごく安全になったとは思えなかったんです。
やっぱり屋内の、換気がない狭い空間に48人いて動き回るというのは・・・。
で、迷いました。
私が最後の決断をする前に、早めにシーズンを始めた人たちがいて、さらにそれから2週間以上たって、どこかのカーリングで感染者出たとかいう話もなかったので、始めてみようかなと思いました。
チームを組んでいる人と気が合うので、一緒に続けたいし、ここで休んでしまうともとに戻れないかもしれない恐れがあるのは嫌だなと思ったのもあります。
それが3週間前です。

スポーツのルール以外で大きな変更があったのは、ロビーなどの共用部分ではマスク着用。
自分の試合の20分前までに建物に入らない。
自分の試合終了15分後には建物の外に出るか、2階のラウンジ・バーに上がる。
(施設内の人数制限を守り、次の試合の人たちを中に入れるため)
入り口と出口を分ける(お互いすれ違わないように)
ロッカールーム・更衣室使用禁止・・・などなど。
そして試合前試合後にやる握手禁止

カーリング場というのは小さなコミュニティです。
試合前に早く来ておしゃべりしたり食事したりできますし、
(施設内に食事を出すところと、お酒が飲めるバーがあります)
なによりも試合後に、対戦したチーム同士が同じテーブルを囲んでコーヒー飲んだり食事したりお酒飲んだりしながらおしゃべりするんです。
それがコーヒーになるのか、お酒になるのか、食事になるのかは、参加者の年齢や試合の時間帯によって違ってきます。
もともとは、勝ったチームが負けたチームにビールをおごるという習慣だったらしいですが、さっきまで氷上でバチバチ火花散らして勝ち負け争っていた2チームが、試合後握手して、同じテーブル囲んでおしゃべりするのまでがカーリング。
カーリング場に来ればよく知った顔があって、なんだかんだおしゃべりするというのが大きな楽しみ。
用事ないのに来てる人もいます。
自分の試合ないのに来て2階のバーで人の試合見ながら御託並べてる人たちも。

ところが、今年はそれができないのです。
試合の後、2階のラウンジに上がってコーヒー飲めるというお達し来ましたけど、一つのテーブルに座れるのは6人までと書いてあって、あああと声が出ました。
カーリングは1チーム4人だから、試合後に対戦相手とテーブル囲んだら全部で8人。
あとの2人どこ行くの。

とかなんとか言ってますけど、実は私はまだ、試合後にラウンジに上がってマスク外しておしゃべりするのは楽しめそうにありません
いくら距離を開けてもちょっとこわいです。
試合中も多少苦しいのですがマスクつけてます。
偶然ながら、試合の後ほぼ息子を迎えに行かないといけない時間になるので、理由を説明して試合後にはすぐカーリング場を出るようにしています。
本当なら少しでも残っておしゃべりしたいな・・・感染拡大の心配なく。
とても大事な部分がなくなってしまったということなんでしょうね。

試合はもちろん楽しく、私の中の大きなカーリング愛を改めて実感しています
懐かしい顔、マスクしててもわかります。ハグできなくても気持ち伝わります。
ちょっとさみしいですけど、こんな中でも多くの人の努力によって変則的カーリングができていることに感謝です。
カーリング場は私にとって人生の先輩がたくさんいるところでもあります。