お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

49.6℃の灼熱地獄・・・

2021-07-12 11:34:34 | 2021年の暮らし


大変なご無沙汰をしている間に本当に多くの出来事が起こりました。

ニュースなどで見られたと思いますが、例年夏でも20℃前半で推移する涼しいこのカナダ西海岸に灼熱地獄が襲いました。
今も比較的暑い日が続いていますが、あの数日間を思えば何とかなります。
よく生き残ったと思うほどでした。
日本のヤフーニュースのコメント欄などを見ていると「40℃台の暑さなんて大したことないだろ」という反応が結構あったのですけど、何が違うかというと、ここは日本と違ってエアコンを設置している家がほとんどないこと、そして、熱中症の経験のある人が少なく対処法を知らない人が多いこと。寒さ対策には良いけど暑い夏には対応しにくい家の構造になっていること。冷房装備の需要がもともと高くないので店の在庫が少なく、熱波に対応できなかったこと。簡易式エアコンが買えたとしても、設置した時にフューズが飛んだり、高層アパートなどでは多くの人がエアコンをつけたことで建物全体でエアコンが故障したりしたこと、などです。多くの高齢者施設にエアコンがなかったことで大変な被害が出ました。
なので例年暑くて対策ができている都市とは全く状況が違います。



これを見ると最低気温が低いじゃないかと思われると思うんですが、この気温予想が大噓だったんです。
午後五時で41℃、午後8時で36℃、当然最低気温は30℃を下回りませんでした。



43℃でも体感気温は49℃。

ちなみに同じ日のサンフランシスコの気温予報はこうでした。



北米西海岸すべてが異常に暑かったのではなく、西海岸でも北部だけが暑かった。
来る日も来る日も絶望的に暑くカンカン照りで、とにかく生き残るという目標のみ持ってました。
大げさなようですが、冷房がないというのはどうしようもありません。
うちの州ではこの期間だけで711人の方がこの熱波のせいで亡くなりました。

そして更なる悲劇が。



この、カナダ史上最高気温49.6℃を記録したリットンという町で、この記録をしたすぐ後に大規模火災が発生し、即避難命令が出て、何も持ちだすこともできないまま住民が避難した後、リットンの90%以上が焼失したのです。
灼熱地獄に耐えて耐えて耐えたその直後に容赦なく迅速に広がった火災の被害・・・。
今も約300か所の大規模火災が進行中というニュースがありました。
まったく雨が降らずに高温で乾燥していますので消火活動は難航、さらなる火災が発生する可能性が高い、厳しい状況です。
リットンの火災の原因は、走行中の貨物列車と線路が火花を発生したせいではないかと言われ調査中です。
大規模火災のニュース映像を見てほんとうに胸がいたみます。



この体験は語り始めると終わりがないほどですが、何とか生き残ることができました。



その次に大きなできごとは、新型コロナ関連。



このグラフでピーク時1317人の一日当たり新規感染者数が出ていたわが州ですが、つい先日一日当たり20人になりました。
7月の初めからついにロックダウンが限定的解除になりました。
お店の中でのマスク着用が任意になったりして、私個人はちょっとまだぎょっとしますが、感染者数が少なくなったのはいいことです。
短い夏の間だけでも少し息がしやすくなるのは、社会全体のためにはいいことだと思います。
ただ、人それぞれ、すぐにマスクを外して街に繰り出せる人、それを見て怖いと思う人などわかれると思います。自分のペースで気をつけて暮らしていこうと思います。

ワクチン接種率は一回を終えた人がほぼ80%に近くなっていて、お隣の国とだいぶ状況が違いますね。
この差はどこから来るのだろうと思いますが、カナダはロックダウンの規制が厳しく長かったから、早く状況を改善したい気持ちが強いのかもしれないですね。

で、私もついに先週二回目の接種完了したんですが、副反応がえらいきつかったんです。
一回目は腕がちょっと上がらないかなという程度だったのですけど、二回目はなにかしらつらいかもと覚悟していましたが、想像以上でした。
実際に感染して症状が出たらもっと大変なのだから・・・と思いながら、それでも特に頭痛と熱にはまいりました。
年齢に関係なく副反応がまったく出ない人もあり、これだけはわからないですね。


本日は最後に訂正とお詫びがあります。



前回の記事に書きました野生の🐰ですが、フェンネルさん、本当にすみません。
野生ではありませんでした。
なんと、こんな偶然があるのかと思うのですけど、私が見かけてビデオを撮った2・3日後に二女がたまたま発見して保護して獣医さんに連れて行きました。
↑の写真は二女から送られてきたものです(私も会いに行きました)。
病気などはなく、生まれて3-4週間ほどの元気な男の子でした。


なぜこうなったか、というと、この🐰を二女が見つけたときにおかしいなと思って野生動物保護関係のところに電話したのですが、黒いうさぎは野生ではないだろうということで、そのまま外に放っておくとコヨーテなどに食べられると聞き、教えてもらって保護して獣医に見せたということです。
はじめはしかるべきところで保護してもらおうと思ったらしいのですが、引き取り手がなく、情もうつってしまって手放せなくなってしまい、今は二女のところで暮らしています。

イースター(復活祭)といえば🐰がつきものなのですが、だいたいは🐰の形のチョコレートやぬいぐるみを子どもたちに贈ったりするものですが、中には生きたうさぎをペットとして贈る大人があり、もらった方でははじめは喜ぶものの、飼いきれなくなって外に放してしまうというのが背景にあるそうです。なので、イースターのしばらく後には外でうさぎを見かけることがあるとのこと。知りませんでした。

うさぎは、25℃以上の暑さは耐えられないという話ですが、この元気な子も、この世にも恐ろしい灼熱地獄をよく耐えて生き残ってくれたなぁと思います。
たまたま見かけたうさぎが、紆余曲折あって今は二女のところにいるというのは本当に不思議なご縁です