気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

GDPと一人当たりGDP

2016-03-13 19:49:18 | 印象的な世の中の出来事
政府はGDP600兆円を目指した政策を唱えている。
そのためには海外の労働力の受け入れを視野に入れているようだ。
そのような方向に持っていきたいという意向が見受けられる。
これってどうなんだろう。
安易に安価な労働力を期待して海外からの労働力を期待していいものなのだろうか。
これにより、現状より労働単価は切り下げられれていくのではなかろうか?

少子高齢化で労働力人口の低下でますます日本のGDPが下がっていることの危惧からくる対策がこれだ。
人口が多ければGDPは高まる。
中国のGDPに追い抜かれた。
でも、それがどうしたといいたい。
一人あたりのを比べれば問題には当たらない。

他国の労働力を当てにしてGDPを維持するなんて下策だ。
そのような政策でGDPの維持とか増大で国民は納得するとは思えないのだが。
その政策を良しとするなら朝三暮四に騙されるお猿さんと同じお人よしだ。

政府がその政策能力を賭けて取り組むのことは一人当りのGDPの増大だと思う。

人口が減少しようが一人あたりのGDPを増やす政策を取って行けるのなら少子化問題は解消する可能性が大きい。
なぜなら海外から労働者の流入によってGDPがあがっても個人平均では収入があがることにはならないからだ。
GDPがあがっても個人の生活が将来世代を生み育てようという機運にはつながらない。
今の若い世代にとってそれをしたくともできないという閉塞感があるのだと思う。
であれば、GDPの増大でなく一人当たりGDPの増大に軸足を変えていくべきだ。

GDP信仰は人口増大の趨勢にあってのイドラだ。
そしてそのイドラは労働力の海外依存で維持しようという相変わらずの安直な政策に置き換わっているに過ぎない。
いい加減気付けよ、といいたくなる。

ちなみに一人あたりのGDPは27位らしい。
世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング

一方、国のGDPでは3位だ。
世界の名目GDP(USドル)ランキング
こんなの人口が多ければ達成できる数字だ。
今は中国に2位の座を失ったが、2位だ3位だといっても豊かさの実感は今迄もあったのだろうか。
そう思わされていただけかも知れぬ。
目指すべき指標は何かを考え直して欲しいものだ。

個々人にとっては、国のGDPより一人当たりGDPのほうが肌身に感じていることだ。
その意味では国の国民を猿的レベルにしたGDP信仰優先に気付くべきだ。
GDP3位だからもっと良い生活をなんて何を寝ぼけたことを言ってるのだ。
むしろ国際水準からすれば、日本はまだまだ27位のレベルなんだ、と。
そのことを認識したうえでの政策を求めるべきなのに日本の政治家って期待に値するんだろうか?

一人あたりのGDPを上げるにはリタイヤしても元気な高齢者や、仕事のミスマッチで失業している人や、子育ても一段落してのうのうとしている主婦にも働く場所を用意する政策が必要であろう。
それでも働く能力があっても働く意思がないなら勝手にしろ、だ。

「現に働いている人数/働く意欲のある人数」または「現に働いている人数/この国で必要とする労働力人口」の比を改善する政策が望ましいと思う。
右肩上がりの時代の指標からはこの先なんら有効な施策は出てこない。

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今日は曇天ながら降らずに済んだ。
でも寒い一日だ。
春の陽気にはまだまだだ。
午前中は何とか懸案を片付ける。
午後は休みにしのんびりと過ごす。

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