With the I Ching

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2008年度 旧暦11月の日本の月運とか年運とか

2008-11-28 21:02:41 | 易 de コラム
※はじめに

最初は、同日の占星術の記事の中に一緒にして書いていたんですが、ゴチャゴチャしてしまったので易の部分と占星術の部分を選り分けることにしました。




ちなみに易の話になってしまいますが、世界全体の潮流を見ると、今月(旧暦11月)は地火明夷の初九という卦が出ています。これは、困窮した事態に巻き込まれる前に立ち去れ、という暗示です。つまり、何かヤバイ兆候を嗅ぎ付けたら、即刻その場を離れるほうが良いということですが、かつての君子(賢明な者)と言われた人はそうしていたようです。

日本に絞って言えば、本卦が地雷復。動爻が初と上なので変卦は山地剥(世界とのリンクでは初爻(坤為地)の影響が強いですが、国内を見ると上爻変も加味されて山地剥になる)。

地雷復というのは、一陽来復と古来から云われているように、「復活、再起、やり直し、原点回帰、初心忘るるべからず」というような意味合いの卦です。PCでいうと再起動とか初期化ということです。改めて基礎から築いていこうという意識。

で、その初爻の爻辞には、「早い段階で過ちに気がつき、正道に戻る。」とあり、引き伸ばさずに早いうちに手を打つと良いと示されています。しかし、これがもし上爻変との関係で山地剥となると大変です。

剥とは崩れる、はがされるというような意味合いがあります。英語でいうと peel away, break down, fall apart といった感じでしょうか。(易経の英語翻訳版ではSplitting Apart(解体)、Peeling off(剥離)となっています)

例えば、旧暦8月内で終止符を打った福田改造内閣の時の月運は山地剥六二でした。この時は本卦だったので、影響力が強かったのだと思います。

・・・さて、一体この国の上層部はどのように動くのか、見ものです。どうも坊ちゃん気質のお偉方よりも、日々の痛みに耐えている国民のほうが危機に対する準備というか覚悟ができているような気がしますしね。

先にあげた、地火明夷の初九という卦は東洋占術にいう元会運世の理論を個人的に再構築したものを応用して出しています。上記の日本の地雷復というのもその考え方の延長で出したものです。この考え方を使うと、数十年とか数百年、あるいはもっと長いタイムスパンの運勢を把握することが可能です。

ただ、実際にはスケールや視点の違いから別の出し方もあって、それによると2008年度の旧暦11月中の日本の運勢は山風蠱九二(さらに抉ると・・・数学的に言えば「さらに微分すると」・・・水雷屯六二)という卦になります。ちなみに、その考え方でいくと今年の日本の年運は坎為水初六(さらに「微分」して山火賁初九)ということになっています。こちらの方がスパン(周期といったほうがわかりやすいかも)が短いため、年運とか月運とか日運といった、より日常性のある内容を検討する際に有効に使えます。

それぞれの方法に利点があるので、上手に使い分けしなくてはなりません。ただ、このブログでは立ち入ったことまで書くつもりはないので、単に「何々の卦が出てます」的な書き方をしているのですが、その辺のところを説明したかったので、少しだけ触れました。(・・・専門用語とかがあって意味不明という方は、気にせずに読み流してください^^;)


さてさて、今回は一ヶ月ぶりの復帰(・・・驚いたことに、自分の旧11月の月運が地雷復だった! 調べてビックリ)ということで、ちょっと書く感覚が鈍っているというか、あまり調子よく書いていくことはできませんでした。(初めは昼にUPしたのに、夕方以降に易の部分の話を追加で書いたので、文脈がおかしくなってしまった感があります。)




――以上が、選り分けた易の箇所です。


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