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With the I Ching

易経や四柱推命、暦、占星術などの運命学の記事がメインです。

久々に四柱推命白帯を更新しました。Ver.0.95です。

2013-06-23 23:13:13 | 四柱推命

翻訳を中止して早一ヵ月半から二ヶ月ほどになります。

この間、時間の許す限り、ずっと四柱推命白帯の改善(場合によっては改悪?)に当ててきました。
実際には今も作業は継続中で、バグやエラーが出ないようにすることはもちろん、できる限り人の運命に肉薄できるようなものにするべく、日々リサーチを行っています。

本当は、もっと操作性を上げたり、必要な機能を組み込んだりできればいいのですが、それ以前に解決しなくてはならないことや僕自身の技術力の無さから実現できていなかったりします。その辺は、何とかしたいとは思いつつも如何ともしがたい面でもあります。 

それはともかく、この記事では今回の更新に際して新たに組み入れた内容や削った内容、改めた内容について簡単にリスト化しておきます。

四柱推命ソフト「白帯」のダウンロードは、こちら(CIの保管庫)から。


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☆新たに組み込んだもの

・干支の陰陽比
(八字および蔵干の陰陽を単純に比率で表したもの。力量は反映していません)

・身強身弱、外格(従格)の総合判定
(日主の力量、気質、占有率(偏向度)などで条件設定したもの。これが喜忌判定の基準になる)

・調整項目として「命式五行の倍化&減力」を追加
(支合や冲、干合などを勘案する際の便宜を図って。倍化よりも減力のほうが影響は大きいです)

・誕生日の日付から大体の太陽黄径が参照できるようにした
(各年共通ですが、1度程度の誤差はあるので月干支の切り替わりや蔵干の違いには注意が必要かも)

・日本国内および世界の国々の主要都市から出生地を選べるようにした
(これまでのように直接入力で緯度・経度を指定することもできます) 

 

☆削った内容

・喜忌の動的判定
(このブログでも何度か取り上げてきましたが、命式から固定的に取得する喜忌の他に、行運での変化を考慮した動的喜忌のオプションもこれまで組み込んでいました。いわゆる行運で成格や破格となるケースに対応するためです。ただ、それによって喜忌がコロコロ変わってしまって実状に合わないことも少なくないので、ひとまず中止しました。

もっとも、僕の五行の力量計算法が間違っている可能性もあり(または五行だけでは判断できない要素もあるでしょうし)、そうしたことも影響しているかもしれません。特に大運では各時期の“季節感”を反映した数値設定をしているわけではないからです(大運以下、年月日に至るまで全て出生時の季節を基準にしているため、純粋な意味での「動的」とは言えないんじゃないか、という懸念がある)) 

・四柱八字に付けていた居の十二運
(単純に見やすさの視点と、これといって計算や条件設定に組み入れていないといった理由から削除) 

・命宮干支
(海外の四柱推命ソフトには命宮の他、胎宮、更には月宮というのもあり、これまで参考として命宮を組み込んでましたが、四柱推命白帯ではアセンダントもエムシーも計算できるし、そもそも実践的に命宮を使う必要性があるのか疑問なので止めた)

・命式五行の平均偏差
(平均偏差は偏向度の元になるデータなので、偏向度だけあればいいか、と考えたため削除) → ページ下の補足参照

・空亡と四大空亡
(空亡については元より懐疑的ですが、空亡過多(命式に二つ以上ある)だったり、大運や年運に四大空亡が巡ってくると云々・・・と書かれた本を読んでいたため、一応、出すだけは出していました。でも今回、切り捨てました。)

・前後の節入りまでの期間
(立運を出す過程で求める値ですが、わざわざ表示する必要もないか、と判断して削除) 

 

☆改めた(修正)した内容

・立運度数 → 分かりやすいように立運が始まる年齢&月日とした
(現実的には大運の切り替わりの時期を厳密に出すことに、それほど意味があるとは思えませんけど、目安として。) 

・「命式五行の力量配分図」を喜忌が出るものに変更
(この図を出すことで自分の五行図の喜忌が分かります。ただし、喜忌度として数値を出すのは止めました。マイナス値が出てると、嫌な気分になるだろうと思ったからです。それに運勢は命式と行運で見ていくものなので、命式の喜忌度だけで判断することは無理があります。) 

・生剋バランス → 簡易喜忌グラフ
(元々、これは簡易的に十年毎・一年毎・一ヵ月毎・一日毎の喜忌を出すものなので、そのままの名称に改めました)

・喜忌や身強身弱判定の計算処理法の見直し
(これは現在も継続中です)

・四柱干支の全てを60干支から選べるようにした
(干支暦は年月と日時でセットになっているため、通常は月支と時支の12個から選択するだけで事足ります。なので、これは操作性の面では改悪なんですが、改めた理由は二つあります。一つは南半球問題を考える際の便宜、もう一つは干合による変化に対応するためです。どんな変化をするのか定かではないため、苦肉の策としてどの干支でも選べるようにしたわけです。なお、1900年以降ならばデータベースシートでの計算結果を貼り付けられるので、基本的に自分で四柱八字を探して選ぶ必要性はありません。)

・これまで男性、女性の他にも陰と陽を入れていたのを削除
(必ずしも人間や生物の命式を出すとは限らないだろう・・・という考え方から入れていましたが、まあ不要ですね。) 

・調整項目の一つ、旺相死囚休の設定を3つだけにした
(どれを選んでも似たようなものですが、それぞれ割り振った数値が異なります。数%の力量差が身の強弱判定や内格外格に影響するような人は試してみるといいかもしれません。)

・栄枯盛衰グラフ(実質的には前半・後半に分けた喜忌グラフ)の見直し
(まだ修正すべきことは多いですが、従格のそれぞれに対応するようにしたり、少し数値設定を調整した。これについては、今後ちゃんと行う必要性を感じています。)

 

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細かい点を上げればまだありますが、とりあえずそんなところです。多くは喜忌および強弱判定の条件設定に時間を割いています。

推命シートでのユーザーフォームでは、蔵干や根、調整項目などを使って、あれこれと力量操作ができますが、「よく分からないよ」という人は、とりあえずデフォルト設定のまま使ってください。一応、僕が調査してきた中で妥当だと思う設定にチェックを付けています。

一方で、四柱推命に詳しい人は、蔵干や根の設定、力量の倍化・減力などの項目を使って、自分の見立てに近くなるように調整してみて下さい(一度チェックした項目は次回も引き継がれます)。

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補足: 五行の偏差の話

経験的に、特定の五行の占有率と相対平均偏差とは相関性があると思っていましたが、「五行の調和性と偏向性の求め方(ちょっと数学)」)の説明の時に作った「五行の調和度と偏向度」というExcelソフトで遊んでいたら、ある程度の占有率がある場合、特定の偏向度になることに気がつきました。これはこのソフトにおける外格・従格の条件設定にも関わる内容なので、少し触れておきます。

ある一つの五行の占有率が 70% の時、偏向度(相対平均偏差)は 100% になる・・・

これを整理すると、次のようになります。(占有率が60%位から明確な対応関係ができている)

占有率

55%

60%

65%

70%

75%

80%

85%

90%

95%

偏向度

70%

80%

90%

100%

110%

120%

130%

140%

150%

それで、外格(従格)と内格の境目となるのは、取得条件により幅はあるかもしれませんが、少なくとも占有率が70%(=偏向度が100%)以上は必要だと思います。以前は60%を裾野と考えていましたが、より厳しくみるならば、その位あったほうが確実です。
(なお、ここでは「従旺格には官殺があってはならない」といった数量以外の理由は除いて話しています。) 

もっとも70%前後の場合、棄命ではなく不従もしくは仮の従格と呼ばれるものに該当することが多いと思います。なので、現バージョンでは80%を目安として外格の条件の一つにしています。でも、実際のところ、この辺の見極めは難しいです。というのは、五行の力量は色々な設定の仕方によって計算結果が微妙に異なってくるからです。(以前は偏向度115%を目安にしていましたし、少し前までは120%~130%の間で考えていました。ちなみに、占有度が77.5%だと偏向度は115%、82.5%だと125%になります。)

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