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小林啓子「 比叡おろし 」1970年

2018年12月18日 | 自分史
小林啓子「 比叡おろし 」1970年

 私、本格的な登山経験もないのに「山」が好きで
このところ山の絵ばかり描いています。

本題に入りますが、この歌は私が高校生の頃に
TBSの朝の情報番組「ヤング720 」で知りました。
「♪うちは比叡おろしですねん、あんさんの胸を雪にしてしまいますえ」
と言う歌詞がとてもショッキングで度肝を抜かれた思い出があります。

今はさすがに小林啓子さんが雪女だなんて思いませんが、
当時の私は若気の至りで歌の中に入り込み過ぎ、
( 実は小林啓子さんが「ゆきおんな」なんじゃないか?)
などと失礼な妄想した記憶があります。
それほど歌われていた時の小林啓子さんは
お綺麗で透明感があり、真に迫っていました。

今、聴き直してもこの歌の歌詞が斬新で
素晴しいので下にお示ししてみました。


小林啓子「 比叡おろし 」 歌詞

風は山から降りてくる
レタスのかごをかかえて
唇はくびれて いちご
遠い夜の街を越えて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの 胸を雪にしてしまいますえ

風は琵琶湖に落ちてくる
北山杉を下に見て
夕焼けは よそゆきマント
光る銀の靴をはいていたそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの 胸を雪にしてしまいますえ

風は今夜も吹いている
死んでは駄目よといいながら
さよならは 小さなみぞれ
そっと京都の闇に捨てて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの 胸を雪にしてしまいますえ


作詞・作曲 / 松岡正剛 1969年

お分かりの様に
この歌を作詞作曲されたのは
あの編集の鬼と恐れられた
松岡正剛さんが大学生の時だそうです。
片想いの女性を思いながら
ハーモニカで短時間で創作されました。
小林啓子さんの他にも
小室等さんや安田祥子さんも
歌われていますね。



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2 コメント

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比叡おろし (つゆ)
2018-12-19 22:49:29
はじめまして、でしょうか。
この方も、この歌も知らなくて、
いま初めて聴きました。
暗ぁくて、ぞくっとします。
天城越え以上ですね。

実家にいたころは、寒い風が吹くと、
伊吹おろし、と言っていました。
なので、比叡おろしがどの辺りか分かりました。
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「伊吹おろし」と言われるんですね (くらしのそら)
2018-12-20 18:14:55
コメント有難うございます。
地元の方は「伊吹おろし」と言われるんですね。
知りませんでした。自分の事ですが、
こういう歌を朝から聴いていたわけですから
すっかり世の中を斜めに見る様に
なってしまいました。(汗)
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