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coya

すっかり育児ブログ
猫と犬もおるよ

モデルへの第一歩

2008-02-16 11:10:38 | 昔話
高校3年、冬。

姉②と不動産屋に入った。


以前から2人で部屋を借りて一緒に住もう計画が持ち上がっていた。

その日2人は明石をブラついていて、おそらく暇だったんだろう。

なんとなく入ったのだ。


「明石近辺の安い2DKの部屋を探してます」


トントントンと話は進み2・3回で賃貸契約を結んだ。

2DK、家賃65000円、敷金40万、敷引き15万。

かかってこいや。


そのやりとりの間にこんなことがあった。

不動産屋「うちの雑誌、店で見たことあるかな?」

双子「さぁ?」

不動産屋「これなんやけど、コンビニでも売ってる…」

姉②「あぁ、見たことある」

不動産屋「今度この雑誌にあなたたちの写真を載せてもいいかな?」

双子「いいっすよ」

不動産「本当?じゃ、今から写真撮るね」

双子「いいっすよ」

姉②「うちの店の宣伝もさせてな」


さすが姉②。

当時うちの両親が経営していたコンビニの宣伝を条件としやがった。


数ヵ月後、その雑誌に双子が載っていた。

コンビニと簡単な地図も載せてくれていた。


それからというもの、有名になったコンビニと双子は大忙し。

にはならなかった。



あーちゃんの一人遊び

2008-02-15 17:42:17 | 昔話
あーちゃんの話。


あーちゃんは6歳。

1月に6歳になりました。


あーちゃんが5歳になったばっかりの話。


あーちゃんは折り紙で遊んでいました。

「ハサミ貸してください」

折り紙をクルクルクルクル折っていると、

「財布みたいですね!」

とあーちゃん。


じゃあお金を作らなきゃ!と思ったあーちゃん。

その目はキラキラ。

でも上手に丸に切れない。

あーちゃんは5歳。


「三角のお金にします!」


5歳の妥協。


三角のお金をうれしそうに財布につめるあーちゃん。

財布の蓋をセロテープでとめちゃったあーちゃん。

それをジーっと見るあーちゃん。


その目はキラキラ。


「これじゃあお金が出せませんよ!」


と、あーちゃん叫ぶ。


そんなあーちゃんもこの春、小学生。

あーちゃんに、こんな質問をしてみた。

「どこの小学校に行くの?」

するとあーちゃん、


「ふつう。ふつうの小学校…と思う」



バレンタインデー

2008-02-08 18:25:58 | 昔話
バレンタインですな。

女子が好きな男子にチョコレートをあげる日。

こんな行事、宇宙人が聞いたらビックリするやろな。

≪...何故チョコレート?≫


今年は平均義理チョコ予算1000円オーバーらしい。

ほんでマイチョコなんて云千円。

こんなこと宇宙人が聞いたら…


ニュースのスポーツコーナーでまた質問されんねやろな、

バレンタイン監督。

〈チョコレートはもらえましたか?〉

もうええやろ。




あれは中学3年のバレンタインデー。

スポーツ万能、成績優秀。

そんな同級生にフォーリンラブ。

さぁ!チョッコレイトと渡そうではないか!

と、家に向かった。


家、知らんのに。


とにかく住所を調べた。

おそらくこの辺…


しまった!

めっちゃ家ある!


表札見て回ったけど、ない。

お目当ての名前がない。

どこにもない。


ないないないなないないなない!


よし、じゃ、ココや。

表札ないし、間違いない。

ほかの家には違う名前が書いてあるもんね。

ココはなんにも書いてないもんね。


ピンポーン


「○○○君いますか?」

「○○○君ち隣やで」



全身タイツのヒーロー

2008-02-02 17:34:59 | 昔話
「最近太ってもてん。お腹とかヤバイで」

と言ったのは中学の同級生のマメちゃん。


それはそれはかわいい子。

おメメとかもパチクリ大きくて、まつげも上向き。

サラサラの茶パツをクルクルに巻いちゃって。


ナウい。


中学んときなんてさ、そないに大差ないやん?

みんなイモ臭くてさ、しょせんオンザ眉毛やん?


中学…

全身タイツ連合…

略してツ連…


覚えとる人おるかなぁ。

私ももう忘れかけてるけど。


中学んときに全身タイツ連合を結成した。


赤毛が多いから赤毛のエミ。

取れ取れピチピチカニ料理。

カニが好きなやよいは取れピチやよい。

プリティかなみ。

プリティて…もうアレしか出てこん…

あと2人と総司令官の6人でツ連。


じゃあ、これ、ツ連の証な!

っつって、各自の色の刺繍糸を指に巻いたりした。


だからって休みの日に集まってゴミ拾いするわけでもなく、

踊ったりするわけでもなく、もちろん、敵と戦うわけでもなく。


自然と解散した。

自然消滅。


なんやったんやろう…

全身タイツ連合。


謎や。



今昔物語

2008-01-30 14:13:42 | 昔話
今は昔。

私の実家はアンティークと呼ばれる家具がいくつかあった。

ソファー、チェスト、絵画。

どれもけっこういい値段の物。


父親の趣味だと思う。

インテリアにこだわっていた。


うちのリビングにはホットカーペットやコタツはない。

置いてはいけなかった。


そこに群がる姿がみっともないからだ。


友達の家にはそれらがあった。

ひとつもみっともないことはなかった。

快適としかいいようのない空間。

オアシス。


でもそんなことを言ってもムダなのはわかっていた。


うちはお金持ちではない。

もちろん、床暖房などない。

寒いねん。


それでもガマンした。

スリッパ必須。

猫のあったかいこと…


この冬。

実家の様子を聞いて驚愕した。

どうやら実家のリビングにホットカーペットが敷かれているようだ。

ウッド調の…。


父「お母さん!お母さん!ここ寝転がってみ!めっちゃあったかいで!」

父「めっちゃ気持ちいいで!.........グゥ」

父「グゥォォォォ....グゥォォォォォ.......グガッ.........」

父「........」

父「........」

父「........グゥォォォォォォォォ」

父「...グガッ!!!!」

父「...あぁ、寝てしもとった。ガァガァゆうとった?」

母「うん」


焼酎~抜ける毛、切れる毛、見究め、ポイ

2008-01-27 14:31:46 | 昔話
昨日、親戚一同が集まりました。

まぁ、みんななんて幸せそうな顔。

うちの親戚はお酒が大好き。

ほんっまにおいしそうにお酒を飲みやがる。


昨日の一番は『紅さんご


奄美の黒糖焼酎。

甘~いの。

ゆうても、これはオニィがほとんど1人で飲んでたなぁ。

何年か前の正月におっちゃんが手土産に持ってきたのが、


はげあたま


という芋焼酎。

これはおいしいからでもなんでもなく、もう一人のおっちゃんが、

笑っちゃうくらいのはげあたまやから。

眉毛は濃いのになぁ…。


また別のおっちゃんが持ってきたアオリイカの刺身つつきながら、

オニィの演説が始まった。

始まってしまった。

こうなると先は長い…。

「え?オニィ、宮川大輔に似とるか?」


話題はオニィの頭について。

ちょっと生え際が心配になりだした。

「まぁな、もう嫁も子供もおるし、今さら髪の毛なんてどうでもいいねん」

とほざきよった。

オニィ、まだ若いのに…。


そんなオニィ、中学生の頃から抜け毛について、考えてたらしい。

当時の中学生は丸刈り。


テスト中、問題がわからなくなり、カリカリカリと頭をかいてみたら、

答案用紙に1cm足らずの毛がパラパラ…と。


おっ!こんなにたくさん毛が抜けるのに、見た感じあんまり変わらん。

そんだけ新しい毛が生えてきとんねんなぁ。


はて、さて、この毛は『抜け毛』か『切れ毛』か。

これは毛根がくっついとる、『抜け毛』や。


そうやって抜け毛を1本1本拾っては見究め、ポイ。

拾っては見究め、ポイ。

拾っては見究め、ポイ。

拾っては見究め、ポイ。




…はよ問題解けや。


S.59.冬

2008-01-16 18:35:46 | 昔話
お月さまのごはん、

今日はプリン。


お月さまのごはん、

今日はおにぎり。






これ、私が3歳の頃にしゃべってた言葉らしい。

23年前の母のメモが残ってた。


どうやらこのとき、私はおままごとをしてたらしい。


いやいやいやいや、

誰とおままごとしとんねん。


家族、月か!




じゃ、次。

雪が降った日の私の言葉。





雪が『待てぃ待てぃごっこ』しとうよ。

小さい雪やったら落ちへんけど、

大きい雪やったら落ちるよ、

ボタンと。






見た?

ちゃんと読んだ?

私のポエム。


3歳にして、牡丹雪を知ってるんやで。

かしこいなぁ、私。


で、何?

『待てぃ待てぃごっこ』って。





はい、次。

流れ行く雲を見ながらの1コマ。






雲が帰りよう。

雲ー雲ーバイバイ

うちに帰ったらいいのにね。

いかん!あそこの家帰りようねんから。


あ、帰りようよ、見て。

おやすみちがう

おやすみや


あ、あそこにもぐっていったよ

あ、あそこにもおるよ


あーぁ、やぶれてきよう


何もおらんよ、見て

何かおる

あ!あ!雲の目目がおるのに


見て!あんなんも帰りようよ

大きいのんも

あんなことのおうちかな

そうそう


大きいおうちよ、ほんま

雲のおうち。





暴走しすぎや、3歳児。


浜ちゃん

2008-01-10 11:29:42 | 昔話
あぁ…

唇が荒れてる。


イヤやなぁ…


もともとタラコ唇やのに。

荒れたらボテボテやん。

顔中口だらけやん。


だれが唇オバケや!


昔から唇よう荒れるねん。

小学5年の林間学校のときも荒れた。

あんときは今までで一番ひどくてさ。

ボッテボテのカッリカリやった。


だれが唇オバケや!


楽しみにしとった林間学校だけに、前日は凹んだわ。

ほんでオカンに相談。

私「唇治らんかなぁ?」

そしたらオカンは謎の軟膏を出してきよった。

母「コレ塗ってみ」

私「明日には治る?」

母「治る!」


さすがオカンやな。

テンションは一気にあがっていい夢みた。

うん、夢見た…


翌朝?

あぁ、翌朝ね。


唇オバケやったよ…。


林間学校の写真は唇オバケがいっぱい写ってた。

めっちゃ楽しそうな唇オバケ。

唇オバケやのに、すっごいうれしそう。

笑う唇オバケ。

UNOする唇オバケ。


まぁ、これも思い出か。


若気の至りってことで

2008-01-06 11:42:26 | 昔話
友達のお父さんの日記を引用させていただきます。


『そうそう、久しぶりに子が2人揃い、子供の頃の話しをした。
孫1は門扉を開けずに門柱を登って家の中へ入ることが多い。
これをみて娘2は「叱ることができなかった。
小さい頃私も同じことをしていた。思うことは同じなんやね。」とのこと。
そして、なんと2階の自分の部屋から屋根を伝いガレージに降りてきたり、
また、ガレージから屋根伝いで自分の部屋へ入ったりしていたという。
知らなかった。
また、そろばんの塾を辞めたいと言って大泣きしたことがある。
結局、それで塾は中止になった。
「その頃は、えーとゆーと一緒に遊ぶのが忙しかった。」のだそうだ。
そんなことを、15年を過ぎて初めて聞いた。』


『娘2』が友達のことで、

『えーとゆー』っていうのが私たち双子のこと。


友達は習い事をしていてね。

火曜・金曜はそろばん

水曜はピアノ

土曜は習字


双子は学校以外、なんの予定もない。

宿題もしない。

学校の授業の予習・復習なんかも、そちろんしない。


それどころか、忙しい友達に「もっと遊ぼうよー」と言っていた。


ほほう…

そろばんがなくなったのはそうゆう理由やったんやぁ。

私も15年を過ぎて初めて知ったわ。


屋根に登るんも、私らが教えたことのはず。

「裸足やったら滑らんから大丈夫やで」とかなんとか。

あの爽快感を一緒に味わいたかったんやろうなぁ。


彼女ががんばり屋でよかった。

そうやって遊びながらもちゃんと勉強して、成績は優秀。

この辺で一番頭のいい高校に入学。

大きい大学を卒業。

大学院まで行ってたっけか。


あぁ、子供って怖い。

なんの悪気もなく、そんなことできてしまうのね。



のぶお

2007-12-24 12:15:56 | 昔話
1999年。

王子・のぶお・私の3人で遊ぶことがよくあった。

この3人の共通点は「ナルシスト」


王子は身長175cm、痩せ型で目は小さく、鼻だけやたらデカく、

中性的な雰囲気の、超が何個もつくミーハー男。


のぶおは高校入学時、ジャニーズの少年たちのようにキレイだったが、

年々顔がくどくなり、滑らかなしぐさのみ、過去の輝きを残す男。


私はといえば、知っての通り、自称モテ子。


なので、この3人で歩いていると妙に周りの人の目を気にしていた。

見られてもいないのに、「見られている」と思い込み、キレイに振舞ったりした。


中でものぶおと言うこの男。

ギザキモス。


少年グループとすれ違ったときのこと。

少年グループは私たち3人をジロジロと見ていた。

そして、すれ違い様にこう言った。


「オトコ・オンナ・オカマ」


ロン毛ののぶおは『オカマ』と言われていた。

イケてるサラサラヘアー。まるでキムタクだ!

と思い込んでいたのぶおがあまりに滑稽だった。


人一倍大きな顔を持つのぶおは、写真を撮るときの角度がいつも一緒。

どの写真も同じ角度・同じ顔。

どの写真も、人一倍大きな顔だった。


そんなのぶおのエピソード。


ある日、のぶおのジャージがなくなった。

私たちはのぶおがイジメられているんじゃないかと心配した。

が、のぶおは無邪気に言い放った。

「たぶん、僕のファンの子が盗ったんだと思うんだ」


んなわけあるかい!


でも、のぶおはいうれしそうにしているので、ほっておくことにした。

それからはネタのように「ジャージ返してもらった?」と聞いたりしたが、

その度のぶおは「ううん、ファンの子が大事に持ってる」と言っていた。


卒業式の前の大掃除の日。

私ちは見てはいけない物を見てしまった。

のぶおの手にジャージ。

それもホコリまみれの。


「ロッカーの裏に落ちてたんだ…」