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HRCは金を儲けず、金を使うだけの使い物にならない奴ら

2019-11-27 19:28:44 | オレが経験したおもしろ話
オレが経験したおもしろ話-6

HRCは’金を儲けず、金を使うだけの使い物にならない奴ら

HRC-MXは毎年’R’を取り入れて開発してきた、エアーシフトとは、シフトUP時シフトドラムをエアー圧により
回転させる機構で、操作は左手の親指でレバーを引く、シフトUP時点火をリタードさせ、アクセルオープンの
まま2速3速4速と加速できる、また、左コーナーでの加速でも、シフトUPする左足をワダチの外側に
出したまま、加速できカッコイイです。ポンプはGL1000の姿勢制御用の小さなピストンをつんでます。
研究所、特にHRCは常に’R’にチャレンジし新技術を構築する姿勢を示さなければいけませんね。
宗一郎さんのレースは走る実験室だーですよね。
でもね、○○研究所は市販車(普通の)の図面を製作所に売っているだけのようです。私達がHRCから
研究所に移籍した時に、あらぬことか、研究所の上席に’金を儲けず、金を使うだけの使い物に
ならない奴ら’かと言われました。えっ、こいつは何を言ってるんだと思いました。言われた若い子
も、えっ、私は一番使い物にならない奴ですと自己紹介しました。この話をS崎(元研究所社長)
さんにブン投げたら、烈火のごとく怒ったでしょうね。(三度目の怒りになったかな)
HRCはレース活動によりHONDAの名をPRすると共に、宗一郎さんが言われたレースは走る
実験室で’R’を実証しその技術を市販車にフィードバックするという、HRCの使命を理解していない
んです。そんな奴が同じHONDAの技術者に居たのかって、アホかですよね。
プロリンクや、ツインチューブは、HRCの技術です、この技術無しで市販車作ってみなと言いたいですね

P/Cから入れない特許(報奨金申請)

2019-11-27 18:46:14 | オレが経験したおもしろ話
俺が経験した おもしろ話-5

P/Cから入れない特許(報奨金申請)

AW7(カーボン製ツインチューブ)で、ヘッドパイプとスイングアームピボット左右の矩形パイプで接続する、ツインチューブ
を考え、軽量フレームを開発するため、カーボンコンポジットに適合した製作し易い形状を提案しました。
左右のフレーム形状は、ヘッドパイプの断面とほぼ同長方形(矩形)とし、各接合部との接触面積を大き
くとり強度、剛性、加工性を考慮し、簡単な矩形となりました。このプロト車は鈴鹿をはしってます。
実戦的には矩形パイプはAℓ材の押し出し材に置換され日の字、目の字等、剛性、操安等により
チョイスされ、製作し易いツインチューブへと普及したいった。
後日、AW7で提案したツインチューブの出願を 生産台数-報奨金 を申請する為に、特許Grが作成
したP/Cモデルに打ち込みました、誤記ですでフリーズ、誤記ですでフリーズ でも未完成でも提出して
おきました。一語でも間違っていると受け付けないのですかね、特許Grから無しの礫(つぶて)
です。正しくは誤記入です修正し再提出下さいでしょうね、
報奨金はたぶん、一台当たり2円×生産台数=で 百万円以上になるでしょう、開発時、玉出し会
(特許審査会)があり、特許を出せ出せですが(出願したらこの特許はHONDAの財産になります)
見返りが無ければ、もう止しですよね、それからは特許Grからの通達は私はすべて廃棄しました
 への字スイングアームのYAMAHAの特許って知ってますか、昔Yからスイングアームの何かの出願図に
へたくそな、への字にまがっているとみえる図がありました。すると、この何かの出願日時に
さかのぼり、このヘの字は2サイクルの高性能な太いチャンバーを通す為に曲げたのですと再申請して
きました。そうなんです、過去の出願日時に遡って(先祖返りです)出願内容を修正できるのです。
YAMAHAの2ストTZR500ccのレーサーには太いチャンバー、大きくへの字に曲がったスイング
アームは正式に使用できるが、他社は特許に抵触します、ですからNSR250Rはへの字スイングアーム
が使用できなくなり、片持ちに変わりましたね。特許は大切なんです。機種の形を変更させられてし
まうのです。
定年前、別の特許で報奨金を申請してくださいと、特許の若い子が来ましてね、P/Cに打ち込んでいるとやはり
誤記でフリーズ、進まないのです、すると若い子は、このカ所は難しんです、○○と記入して下さい
次も……うん難しいのです、後は、お聞きした事を私が打ち込んでおきますだって。
退職後、知人がHGAの偉いさんになっていたので、ツインチューブの特許がねと話したら、返答は
当時の書類申請にHONDAの誤りは有りません。貴方が申請した記録はありません。ですから
貴方が言うような不備はありません、ですって。そうでなくって平松さんはAW7でツインチューブの
出願してましたね、と、ここから調べるべきでしょうね。HRCのブログにもカーボンのツインチューブと、
書いてありますし、特許庁にも記録は大切に残っておりますし、
への字のように、適正に表現は変更できます。技術屋の一つの証明は出願特許の数だとも思っ
ております。社員の考えた特許は契約上、会社の所有になりますが、釣った魚には餌は与えない
じゃ、次の大きな魚は釣れないですよね。HGAの若い技術者から、たくさん特許出てるのかな?
えっ、もう死んじゃった魚は餌は食わないですかね。

RS125Rでボロボロ、RCB400でリハビリ

2019-11-27 18:22:08 | オレが経験したおもしろ話
俺が経験した、おもしろい話しー4

RS125Rでボロボロ、RCB400でリハビリ

 RCB400を担当する前は市販レーサーRS125,250のLPLをしてました。市販レーサーでW-GPのチャンプ
を取りたくって精魂込めて作りました。当時HRCではNSR500、250がメインで 市販レーサーはRSC
時代のお荷物を義務で作っているって感じでしたね。ENGはMXのケースそのままで中身は無いで
すがキック部が付いてました。フレームは鉄パイプでした。カワサキから移籍してきた私の格好の業務でしょ
うね。ENG以外の部品を担当し、総合レイアウト、単品機能、作り方、メーカー、Mss対応等すべて出来る
人材は無かったからでしょう。HRCにとっては私は便利な人間だったでしょうね。ワークス業務の工数
(人間)を割かずに移籍してきた便利屋が、お荷物業務をこなしてくれるんですから。逆に私の
 ’安価な市販レーサーでW-GPチャンプをとる’という意地がとんでもない仕事をすることができました。
W-GPで数回チャンプを獲得し、販売価格76~万円を8800台以上販売しHRCの経営、HRC
販売店の経営向上に多大に寄与しました。 TSRの若社長は年400台販売しその収益でスズカの
ワークショップを経営し、好きなレースマシンを製作できると感謝されました。  
しかし、開発が終わり、ボロボロになってしまいました。
技術的な討論、葛藤では体力的な疲れはありません、でも、自分のチームの若い奴らがなにを考え、
オレについてくるのか、解らなくなっていたのです、HRCの最高峰のワークスでは無い、たかが市販車
の担当者になってしまったと考えていたのですかね、担当者同士の言い合いにも、私はそに仲裁
にも入っていけませんでした、結果的に私の不得手な若手育成が破綻したのです、ショックでした。

 そして 上市したその年、頭も体も疲れはててました。暫く業務に戻れず、カウンセラーの先生にも、
まともに会話ができなかったです。今で言ったら過労、心労で ”うつ” でしょうかね。KAWA時代
でも十二指腸潰瘍になりました 数年先ですかね、RS250WR(ペドロサがチャンフ取った)時もオーバー
ワークで心筋梗塞で入院しました。カワサキでチャンプマシン KR250/350を作った自負もあり、またHRC
でも、チャンプマシンを作りたい。結構、きついですよ。この仕事で我を通すのは、命が2つ3つ要り
そうです、命の手前の うつ にもなるでしょう。 実はKAWAからHRCに移籍するに、阿部ちゃん
に引き取ってくれと頼み込みました、阿部ちゃんは東京R&D(KEからの知人)はどうか、紹介する
ぞと言われましたが、HRCでないとチャンピオンは取れない、頼むと返事しました。チャンピオンしか
頭に無かったですね。中途採用試験は正式に受けましたよ、32才で、2人の息子いました、笑い!
 上司から 国内F-3クラスでCBR400ベースのレーサーを開発する、RS125Rは若いやつにやらして、
リハビリ のつもりでRCB400のフレームの図面を画いては、レギュレーションではENGケースはSTD,フレームは
何やっても良いから、
 悶々としている時に頭を切り替えて、このRCB400をやれって、生き返れそうでした、そして
好き勝手にRCB400をやらせてもらって生き返り、リセットもできました。 でもまだまだ不幸は続き
ました。私の代替えでRS125を担当し、私が推薦した○○君は数カ月後、亡くなってしまいました、
RS125Rの業務に疲れたと言った週末調子を落とし髄膜炎であっという間に亡くなってしまったん
です、日曜出勤(RCB400のレイアウト作業)していた私に凶報が届きました。冗談言うなよと、○○君
のアパートに 若い奥さんと、変わらない○○君の顔(もう死んでいました)を見れませんでした。
オレが推薦しなければ、死ななかったのに、ごめんな○○君、としか言えませんでした。
HONDAはW-GP  ××勝と粋がってるけど○○君が担当してくれたRS125R/販売価格78万で
チャンプをGETしていることを忘れずに、記録しているのかな。


RCB400

2019-11-27 18:08:27 | 開発したBIKE-HRC編
開発したBIKE HRC編ー3

RCB400、  RCB400の雑誌記事を紹介します。結構記載されてますよ。

 RCB400の真実 マーケットからの要望で直4プロジェクト誕生、RVF400を凌駕するために、車体幅を
 狭めコンパクト化を極める異色のレーサー
2008、12月、372号、別冊モーターサイクリスト、2輪用モノコックフレームの真実⑤、100P~101P
 並列4気筒の復権を期した幻のマシンホンダRCB400 常勝RVF400が君臨するF3界に直列4気筒
 市販車CBR400RRのレースプロモーションを目的として開発された
2009、1月、373号、別冊モーターサイクリスト、2輪用モノコックフレームの真実⑥、150P~151P
 それは、世界でたった1台きりのスペシャルマシンだった、RVF400を凌駕する為には、車体幅を
 短縮し空気抵抗の減少、マスの集中化、軽いマシンと直4ダウンドラフト吸気レイアウトとの適正化RCB400
2009、2月、374号、別冊モーターサイクリスト、2輪用モノコックフレームの真実⑦、104P~105P
 先行技術を散りばめた実験マシンのすべて、セミモノコックを採用しカウル幅を狭くし、空気抵抗を軽減
 モノコックフレーム内にエアー通しキャブ室へ、ラバータンクをENG後方下部にレイアウトしマスを集中させるRCB400
2014、Vol.29 RACERS RVF VS YZF  76P~86P
 RCB400の真実 マーケットからの要望で直4プロジェクト誕生、RVF400を凌駕するために、車体幅を
 を短縮し空気抵抗の減少とマスの集中に特化する、自ら考案したツインチューブを廃し、セミモノコックを
 採用し車体幅を狭く、セミモノコックの中空部を通過したエアーはキャブBOXへ、その後部へガスバック配し
 マスの集中、中央部が凸状になったスクリーン、カウリング後部もフルカバーしエアーを綺麗に流す

 RCB400は別冊モーターサイクリスやトRACERSのに記載されていますが、もっと詳しく解説しましょう。
 敵はYZF400にあらずRVF400なんです。マシンを開発する時には”彼我の検討”を行います。
要するにケンカする相手の次年の性能を予測し、我がマシンが相手の性能を凌駕できるか、目標性能
を、設定するのです。すげーカッコいいですよね、抽象的ですが、でも、組織(チーム)を動かす為には
必要な情報です。Yのデーターは予測するしかないですが、2年連続でチャンプを獲得している
RVF400のデーターは知ってます。ENG出力、トルク、風洞値、重量,慣性重量、ドライビリティー等いろいろ
な要件はありますが、すべて、RVF400を凌駕しないと、YZF400とケンカする土台にすら立てないの
です。YZF400がRVF400を凌駕してくると予測するのは当然ですから。
ENGの出力系はO野に任せておきましょう。RVF400と同BxSですから、参考にしながら、1万5~
6千ブン回すでしょう。直四は好いサウンドですよ,隅谷さん(CB600改)やディック・マン(トライアンフの3気筒)
のデイトナサウンドは最高でしたよ。デイトナで阿部のKR750を整備している時に、バンクから直4、直3の
クオーンーって甲高いサウンドが響いてくるんです  最高でしたね。でもね、隅谷さんが お前らの2STに
ついていくとENGが ぶっ壊れるんだって 言ってました。

 フレーム屋の私の仕事はBIKEをコンパクトにレイアウトすることです。カウリングの空気抵抗値を目標要件値
以下に作り上げ、運動性能向上の為、マスを重心部に集中させ、トータル重量をレギュレーション内に収める
事です。幸いENG以外は自分一人でそのレイアウトを決められました(今まで、出来なかった、
不具合のまま残してしまったレイアウト等を反省しながら、そして、不要なチャチャが入らない)
私は今まで一からフレームレイアウトした機種は10機種目でした。常にタンク形状(ライポジ)を優先に図面
に向かってたようですね。特にこのRCB400は面白かったです。
 自然吸気の2輪車は動圧しか期待できないんです、4輪みたいに隔壁(ラジエターみたいに)がないため
空気に圧力差が出来ないので風を引っ張ぱれないんです,前面からカバッと放り込むんです、
通路が曲がったりすると抵抗で流れません、そして、一定スピード時は慣性で空気量が満たされて
いてもアクセル急開時、キャブ室の空気容量が小さい(容量が適切でない)と モタツイ てしまいます、
レーサーは高出力ENGを機能させるために空気の流れが重要です。

 空気抵抗値に効くのは、前影投影面積と形状抵抗です。投影面積はフレームの幅、タンクの幅で大きく
決まり肘をいかに内側にたためるかです。形状抵抗は空気をカウリング表面をスムーズに剥離なくそして、
後方まで空気を流すかです。私のイメージとしては、卵の形状の中にライダーが喰い込んでいる感じで
す。前から見てヘルメットと同形状した小型スクリーンも投影面積減少と形状抵抗減少に役立っています。
RACERSのページ80の風洞テスト時のカウルに貼られた糸の流れを見て下さい、ライダーの肩の前方、
小型スクリーンのサイド部の糸が乱れてないでしょう、またブーツの後方の糸も乱れてないですね。
(ライダーは阿部孝夫の つなぎ を着た私です。阿部ちゃんもスリムな時が有りましたよ)
一発で空気抵抗値の要件はクリアしました。


 フレームの幅とタンク形状をコンパクトにレイアウトするのが最重要検討項目なのです。RACERSのページ82
を参照下さい。シリンダーヘッドのサイドにダウンチューブがENGのクランクケース前方に下りてます。この構造は
外せないでしょうから。通常のツインチューブをレイアウトしたらカウリングの幅はSTDと同じですね。
キャブのファンネルの燃焼空気入口のボリューム(80mmのクリアランス)が必要で、フューエルコックの上部にしか
ガスタンクをおけません(加減速でコック小部屋にガスを溜める方法はある)。ツインチューブの内側にタンクを
挟み込む通常の構造にするとタンク上面及び幅はコンパクトなレイアウトは得られないでしょう。ややっこしい
キャブへのエアー通路も考えなくてはなりません。実はツインチューブは私の考案で良さも悪さも知ってます

 ツインチューブのサイズを小さくしMUSTとし、カウル幅を減少させる、燃焼空気入口ボリュームを確保する
上部フレームで覆う、燃焼空気はカウル前部からカウルステーを兼ねたパイプからフレーム内を通しファンネル上部
に導く。 (このカウルステーを兼ねたタンクカバーはカブト虫の角みたいで、持ち運び時、布で覆って隠して
いました、単品ではとてもレース用の部品とは想えませんからね)上部、下部のパイプで ねじれ
強度を考慮しつつ補強しました。たぶん、説明しても解らんでしょうが、ドラフターにむかって、私の頭の
で計算してました。
 ガスタンク(ガスバック、ラバー製)は重心に近いキャブ後方フランクケース上方にレイアウトできた。ガスバックは
航空機のはね(翼)の中にもセットされてて、4輪レースマシンでは常備されています。形状としては上下
フレームパイプを逃げながら容量を確保しているため、ミシュランのビバンダムみたいな容姿をしている。
スペースが小さい為、手の小さい自分がAssyしました。タンクの最下部にスノーモビルの負圧ポンプ(HGH、
東研から技術習得)を設けて、インマニからの負圧で作動させ、常時上部のヒューエルコック部屋にガスを
送っている。オーバーフローしたガスはメインタンクに戻しております、キャブへのガス供給ヘッド圧は安定してい
ます。

 通常BIKEの重心はシリンダーの後方ミッションケースの上方にあります。STDのBIKEのように上部位置
におかれたからガスタンクより、重心位置にガスタンクがレイアウトされた為、満タン時、エンプティー時の
重心の変化が少なくなるように 又、前後重心移動も少なくなった為ドライバビリティー向上も期待し
レイアウトしています。
 現在のヒューエルポンプ付きインジェクショク車でもインジェクター後方、クランクケース上方タンクはあたりまえになっ
ているようですね。

 このBIKE,宮城光が試乗したらしく、ハンドリングは良かった、エンブレがキツカッタが 乗りたかったと
インプレを言ってました。
 このフレームは説明するのも難解で、作るのも容易ではなかった、溶接順序を間違えるとトーチが
入らず、溶接ができないので、板金担当者(気の合った)を指名し、ああじゃない、こうじゃない、
と喧嘩しながら、作りました。スゲー楽しかったです、この気の合った友人(板金や)は若くして死去
してしまい、良い想い出になってしまいました。

フューエルタンクの設計

2019-11-27 18:01:07 | おもしろパーツ-全般
おもしろパーツー  全般-1

フューエルタンクの設計

 デイトナのオーバルコース(外周路)ではガス(燃料)が横Gで右によせられガス欠を起こしました、対策
ですが インフィールドを走行中に外周を走れるガス容量を小部屋に溜めておくのです、小部屋の入口
に加速 減速時に移動するガスを隔壁に当てて小部屋に導きキープします、 直4,6のENGのクランク
ケース内のオイルも横Gの影響で潤滑不足になるようで、各気筒間に隔壁が設置してあるようです。
125ccのタンクにもこのような隔壁を乗り超えたインナー小部屋が設置してあります。
 ガスタンクの容量は○○ℓ(リットル)必要なのか知ってますか、GP500クラスは32ℓ、耐久は24ℓです
一斗缶(石油缶)は18ℓですね、32ℓでは一斗缶を1.77個、24ℓでは1.33個積んでいる訳です、こんな
デカイ重たいタンクを抱えて走っている訳ですから、形状とか設置位置をチャント考える必要がありますね。
 フーエルコック位置はキャブフロート室より上方になければなりません、エンプティー時のENGが要求する
ガス流量により100mmは必要です。又、急開時(アクセルを急に開ける)はキャブ室の容量、ファンネル
より前方の壁の距離が小さいと燃焼室に充分な燃焼ガスが流入せずに、息つき(ENGのもたつき)
等が発生します。KR1000(カワサキ)のガスタンク後方が二股になっています、これはキャブへの流入
エアーを考慮しての形状です。
 GP500のタンク(32ℓ)を設計せよと言われると ゾッ としますよ、ライディングポジションからニー(膝)グリップ
エルボー(肘、上腕部)グリップ・ハングオン時のエルボーグリップも重要ですね、レーサーはコーナー性を重要視
してますから、直進性(トレール90mm以下)は劣るジオメトリーになります、ストレート走行でも何らかの
外乱を受けハンドルが振られることがあります、ハンドルの振られを肘、上腕部でタンクを軽くホールドし
『自分の肉でプルプルと吸収するんだ、強くホールドし過ぎるとリヤまで振られ操縦不能になるぞと
”阿部語録HRC時代”に書きました参照ください』てエネルギーを吸収するんだと阿部ちゃんから
叩きこまれました。フェンスに激突死したライダーがいました、原因は不明です。  実はレース前に
このBIKEに跨った事があります……。原因は推測できますが、私は事故を直に見てないので
解りません。私は設計者として万分の一でも原因にならないように、タンク、シートを自分で削ります、
もちろん皮つなぎを着て各シュチュエーションを想定し、阿部ちゃんに成りきって。
 タンクの容量は排水量チェックでしますが、外れますね。TR750(スズキ)では完成後タンク容量が足りず、
タンク前方に弓状の小部屋を増設し左右にブリーザー室、給油口、を設け失敗を巧く隠しました。
 KR500にモノコックを採用した理由:ドデカイ・タンクとフレームの間に三角形の落とし込みが有ります、数ℓ
しか容量が無く フレームに接着されたラバークッションを薄くして容量を稼ごうとかしても、RG500や
TZR500より小さくコンパクトなBIKE(タンク)は期待できない。常人なら同形態のフレームやタンクを採用し、
後を追いかけていくのでしょうが、三角形の落とし込みの部のまわりがガス容量になるなら相当
コンパクトに出来そう、フレームとタンクを溶接(一体に)すれば、落とし込み部のガス容量はコンパクト化に
繋がり、チョットでもRGやTZRに近ずけそう、そんなイメージです。当然勝ちたかった
 RCB400のタンク形態:前傾インライン4、ダウンドラフトぎみのキャブですから、フロート室は相当高くなります
YZR400といっしょですが タンクをキャブ上方にL/Oすると相当デカク コンパクトとは程遠くなるでしょう
このENG形態はミッションケース上方、キャブ後方にかなりの空間があり市販車では野放し状態です
そして、この空間はほぼ重心位置なんです、この部位に比重は0.9程度ですが集まれば(タンクを
設置)運動(慣性、ヨーイング)性能は向上できるかな、期待しましょう。フューエルタンクの最下部はミッション
ケースの上方に位置し タンクにインタンク・フューエルポンプ(スノーモビルの負圧ポンプ)を設けてキャブのフロート室
より、120mm上方の小部屋に常時流入させます、オーバーフローしたガスはメインタンクに戻す形態にしま
した、タンク本体はラバータンク(4輪レーサーで採用されてるガスバック)です、ミシュランのビバンダムみたいな
かっこうしてます。電動フューエルインジェクションを採用している現在のBIKEの先駆けですかね
ミッション上方にガス容量が確保出来たので、キャブへの空気通路やライポジの適正化、コンパクト化に
的確な設計ができました。RCB400はワンシーズン(3レース)しか走れませんでした、実績は残せてない
です。 私の設計(意思のこもった)したはBIKEのベスト・5にはいります。
おもしろパーツ-全般-1