cosmosのたわごと

コズモと申します。
笑いを日々求めて生きている女のたわごとです。
聞いてやってください。
チョイナチョイナ~

黙祷

2006-08-16 | serious things

ちょいとまじめに書きます。

もう昨日のことになってしまうんですが、8月15日は終戦の日でした。
私は終戦記念日と呼ぶことに抵抗があるのですがみなさんはいかがでしょう?

昼間家族で高校野球を自宅のテレビで見ていると、野球が中断されアナウンスが流れてきました。
会場内はシーンと静まり返りサイレンの音だけが響き渡ります。私たちも黙祷しました。
それまではあまり考えたことなどなかったのですが、黙祷している間いろんなことを思い出しました。

昨年に見たNHKの特集です。赤い背中という番組。
長崎の原爆を16歳の時に背中に受け大火傷をした谷口さんの話です。彼は昨年で76歳でしたがいまだに後遺症に悩んでらっしゃいます。
原爆とは恐ろしいものです。皮膚の組織まで破壊してしまうのですから。彼の背中には薄い膜しかありません。皮膚が皮膚として働く機能を駄目にされたのです。
時には石灰化を起こした塊が皮膚を突き破ります。これがいままでいくつも出てきたそうです。定期的に通院されています。
彼の背中は汗をかくことができません。なので夏なんかは体温調整がうまく出来ないためとてもつらそうでした。

こちらのページにある動画で赤い背中の写真が見れます。

背中に大火傷を負ってからの数日間は本当に地獄。ずっとうつぶせのまま。痛みは四六時中やってくる。自分の背中のにおい。何度も死にたいと思ったそうです。
でも生きている。戦後60年経った今も彼は戦争の体験を人に話してらっしゃいます。
遠いところでも自分で運転して講演に出かけてらっしゃいます。しかし背中を背もたれにかけられません。
ピンと姿勢を伸ばしたまま長時間車に乗っていることもあるそうです。そうとうな負担のはず。
それでも赤い背中の写真を掲げ反核を訴える谷口さん。本当に強いです。

しばらく涙が止まりませんでした。戦争は終わってない、と初めて実感したときだったのです。
アメリカは「戦争を終わらせるために必要だった」と言ってますが、そんな問題ではない!!と叫びたくなりました。
この谷口さんの赤い背中といまだに続く後遺症を知ったらそんなことも大きく言えなくなるのではないでしょうか。
戦争は絶対にあってはならないものなのです。核なんて作ってはいけないものなのです。


そして先日見た記念式典の際のインタビュー。答えてらっしゃる方がポロポロと涙を流され「今でも妹のことを思っています」とおっしゃっていました。
何年経っても悲しみはそう癒えるものではありません。
こちらの広島平和記念資料館のホームページのオープニングでまた泣きました。音楽も流れますので注意してください)

そんなことを考えていると黙祷中涙がまた出てきました。年ですかね・・・へへへ。
あ、すいません。またおちゃらけてしまいました。

でもでも本当に戦争はいりません。こんな悲しい思いは誰もしてはいけません。そのために自分の体を犠牲にしてまで訴えてらっしゃる方がいるのです。
ナガサキ、ヒロシマ。絶対に忘れてはいけません。

そんなことを考えた終戦の日でした。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
黙祷 (ロンドンのZuppina)
2006-08-17 08:06:22
私も広島の原爆記念館に行った時は

人間のおろかさに腹が立ちました

戦争は絶対に起こしてはダメですよね

いつも被害にあうのは一般の弱い市民

今もこの世界のどこかで戦争が続いていて

谷口さんのような方が毎日生まれている・・

人間のおろかさは 地球が崩壊するまで

続くんでしょうね・・
返信する
♡コメレス♡ (コズモ)
2006-08-17 18:38:10
ロンドンのZuppinaさん



Zuppinaさんは記念館に行かれたことあるんですね。

今回ものすごく行きたくなりました。と言うか絶対行かなければな、と思いました。

地球の崩壊は結構早めに来ると言っている研究者の方も多くいるようです。

戦争は環境にとっても最悪の行為ですしね。

国単位でそんなことをしているなんて本当に愚かなことだとおもいます。
返信する
人間は忘れる生き物 (Anika)
2006-08-22 21:40:28
なんですよね。悲しいことに。

間違いを繰り返してはいけないことでも、またその過ちを犯してしまう。。。

戦争とは何も生み出さず、人も自然も傷つけ破壊してしまう。

切なくなります。

広島は高校の修学旅行で行ったきりです。

あのころよりは、もっときちんと広島を受け止めることができる人間になっていたいです。
返信する
♡コメレス♡ (コズモ)
2006-08-23 19:46:15
Anikaさん



そうですね。忘れないとやっていけないということもあるとは思うのですが大事なところは守っていきたいです。

Anikaさんは受け止めることが出来ると思いますよ。こういうふうにおっしゃってる時点で一歩違うと私は考えます。

利益やしがらみにとらわれず本当に地球や人に優しいことを出来る国になってほしいものです。

私自身もがんばらねば…。
返信する