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"忠太"奮闘記

今日は「お彼岸」そして「万年筆の日」

2011-09-23 09:58:16 | 思い出
■由来:1809年、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが
 金属製の軸内にインクを貯蔵できる筆記具を考案し、特許をとった日に因む。
■悪筆ゆえに、「弘法 筆をえらぶ」もありかな、とばかりに、
 万年筆売り場へ行くと足が止まってしまったものだ。
 金ペン軸など手が届く筈もなく、もっぱら「Just Watching!」。
 就職後、社内報の編集を命じられ、パソコンはおろかワープロさえない時代、
 事務所の中でガチャ・ガチャ・ガチャ~ンと鎚音高く響くのは
 「日本語タイプライター」と、パタパタと紙を叩く文字ハンマーの音が聞こえる
 米国Remington Rand(レミントン・ランド)社製英文タイプライターの音。
  (画像クリックで拡大)
 ↑コンピュータ・キーボードの文字配置のもとになった手打ち式英文タイプ。
 キーを押すと文字ハンマーがテコの作用で勢いよく立ち上がり、
 インク・リボンをたたくと、インクが紙に転写されるしかけ。
 早打ちしても、ハンマー同士がぶつかり難いようにキー「A~Z」の
 配置が決められ、そのまま現在に引き継がれた。
 大文字小文字の切り替えの「Shift」キーの働きもそのまま。
・走り書きの原稿を印字してと、タイピストのお姉さんに頼みに行くと、
 怖い顔して「ゲンコー用紙に書いたら!」と叱られた。
 仕方なくコクヨの400字詰め原稿用紙を買い、鉛筆舐めナメ書いたものだ。
・話しを万年筆に戻そう。
 その頃、本通り商店街の中に洋書や結構高い文具、そして名高い、あの
 「Burberrys」のコートを扱っている「丸善」と言うお店があった。
 ※現在は八丁堀のデパートにあるはず。
 筆記具売り場へ行くと、輸入物の高級万年筆がショーケースの中に鎮座、
 値札にびっくり。
 仕方なく、国産品を買い求めたことを思い出す。
・なぜ、万年筆にこだわるか?ルーツをたどると
 どこかで、有名作家の直筆原稿を見たときのあのショックだと思う。
・そうだ、頭に浮かんだことを、流れるように文字に置き換えていく、
 それには手の一部のような万年筆が必須である!と、勝手に決め込んだ。
・デパートでは、高級品に目もくれず、片っ端から試し書き。
 ここで、いつも後悔する問題にぶつかる。
 ペン売り場には腕に自信の達筆家が試し書きしている、
 こっちは悪筆だからせいぜい「あいうえお」くらい書いた後は、
 グルグル同心円や蛇の蛇行跡を書くのみ。
 ペン先の滑りテストだけして、買って帰り、さて漢字交じりの文章を書くと、
 からっきしいうことを聞いてくれぬ。
 そんなこんなで、引出しの中で眠ることになる。
・いつしか、インクが詰まりペン先だけ記念に残しゴミ箱行き。
・その後、某中央紙文化部記者が「これは良いペンだ、大切にしなさいよ」と
 褒めてくれたドイツ製のポンプ吸入式万年筆があったが、
 いつの間にか引出しから家出したまま未だに帰ってこない。
 陰の声:携帯なら呼び出せるのに!
・今日が「記念日」と知り転居荷物を再点検。ようやく2本探し出した。
・このマークを見ると、なぜか胸が高鳴るのだ。
  (画像クリックで拡大)
  ↑ペリカンのロゴマーク
  (画像クリックで拡大)
  写真上段:しなやかな書き味が気に入っていた、パイロット製「Elabo」書き味「S-F」
     中段:独PELIKAN製「SILVEXA」(シルバー・ヘアライン仕上げ)
     下段:先だけ残った「PELIKAN 18C-750(書き味-EF)」 ペン(ニブ)+ペン芯
・「般若心経」の暗誦にチャレンジした「 I 」氏(彼は中途で暗礁に乗り上げたそうな)に
 倣い、写経でペン字練習をするかな。心身健康にもなるだろうし。
 万年筆ファンは健在、ネットでうようよ。
 K市のS万年筆さんには名匠がおられ、東京の川窪万年筆さんも元気。頼もしい限り。
■100年音質CD!!
 これ書いている内に、セーラー万年筆さんが「ガラスコーティングの100年CD」を
 作っていることを知る。
 100年先にはいないので、試聴にとどめる。 
 保存期間さりながら音質も良いとのこと、興味と財力のある方は
 「100年品質 カラスCD」
 
 「モンブラン」や「パーカー」より
 「ペリカン」や「ウォーターマン」が好きなヘソ曲がり“忠太

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