ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

ヴィヨンの妻

2009-07-16 | 
久しぶりに太宰治を読んでみました。
太宰の評伝、猪瀬直樹の「ピカレスク~太宰治伝」は読んでいたのですが、作品は高校生以来。

「ヴィヨンの妻」が映画化されると聞いて、父の本棚から引っ張り出してきました。

「ヴィヨンの妻」もですが、特に「桜桃」は、すごいですね。
印象的な言葉「涙の谷」「珊瑚の首飾り」そして「桜桃」をちりばめながら、すごく現実的で切実な小説。
もっと消化した表現で感想を書きたいのですが、うまくいかないです。

今までの私の太宰経験といえば、「走れメロス」や「駆け込み訴え」とか、「富嶽百景」「斜陽」といった割と普通の小説が多かったので、そろそろせっぱつまった太宰作品の方をおそるおそる読んでみようかなと思案中です。

ハゲタカⅡ

2009-07-13 | 
一昨日読み終わりました。

「ハゲタカ」シリーズは、まずドラマから入ったタイプです。
「ハゲタカⅠ」の方は、芝野さんと鷲津が主人公という感じですが、
Ⅱは完全に鷲津政彦の小説です。

扱っているのは、前半が月華化粧品による鈴紡化粧品部門の買収の顛末、
後半は曙電気を巡る買収合戦を描いています。

前半の方は、経済音痴の私ですら新聞で追っていたあの事件がモデル。
でも、虚実ないまぜですごく面白いストーリーになっています。

後半は、曙電気の持つ軍事的に重要な技術を巡って、「アメリカの投資ファンド VS 鷲津率いる投資ファンド」の買収合戦が、日米の政財界を巻き込みながら壮絶なバトルへと展開していく、という壮大なお話になっています。
こちらのパートは、曙電気や、アメリカの投資ファンドに利用されてしまう日本の印刷機メーカー・シャインにはモデルがあるわけですが、多くの部分はフィクションだろうと思います。
フィクション性が強いだけに、エンターテインメントとしてすごく充実していて、一気に読んでしまいました。

ともすれば、嘘っぽくなりがちな壮大な物語世界を、リアルに構築して読者をぐいぐい引き込んでしまう、すごいパワフルな作家さんだなぁと改めて思いました。

各章の扉に引用されている、坂口安吾の「堕落論」「新堕落論」もスリリングな警句として、物語を引き締めてました。やっぱり、安吾はかっこいいですね。

それと、鷲津の魅力もパワーアップしているように思います。
いろいろな事件があって、自暴自棄でワイルドにやりたい放題やっている鷲津には若干ついていけない部分もありましたが、でも、やはり魅力的な主人公でした。
そして、ドラマで鷲津を演じていた大森南朋さんに、Ⅱのワイルドに荒れている鷲津もやってほしいなぁ、なんて思っちゃいました。

でも、ラストは何とも尻切れトンボな感じに、to be continued...と終わってしまったのです。
私の好きな登場人物の松平貴子(日光ミカドホテル)が、最後の最後にやっと出てきたのに、すごく中途半端でかなり残念。
続編の「レッド・ゾーン」(うろ覚え)には、出てくるのかしら。
映画も続編も、時間と相談して読んで、見に行かなくては!

オペラに連れてって

2009-07-11 | 
昨日今日と、許光俊著「オペラに連れてって」を読んでいます。
にわかにオペラに興味を持ったので、少し知識をつけようと思って読み始めたのですが、思わぬ悪弊が出ました。

秋のミラノ・スカラ座来日公演のチケットを衝動買いしてしまったのです…
今まで買ったチケットの中で一番高い
でもでも、本にも、見るなら最高のものを最高の席で
と書いてあったし…
まあ、流石に最高の席(S席=59000円)なんて買えないですけど
今後は反省して、ミュージカルと芝居は控えめにしなくては。

とにもかくにも、初の本格的なオペラ、今から楽しみです

Jonas Kaufmann

2009-07-09 | オペラ
Jonas Kaufmann :: Mozart, Schubert, Beethoven and Wagner


今日はオペラです。
…といっても、私は本物のオペラをまともに見たことがないので、詳しい知識は全くありません

先月のとある深夜に、ヨナス・カウフマンのドキュメンタリーを偶然見て以来、ミーハー的にはまってしまっただけなのです。
ヨナス・カウフマン、ドイツ人のテノール歌手です。
海の向こうではかなりの人気歌手のようです。

ドイツ人だからなのか、私にはよくわかりませんが、ややバリトンみたいな声のテノールです。
もともと高い明るいテノールよりは、深く響くバリトンの声の方が好きなので、うっとり聞き入ってしまいました。
しかも、かっこいいのです
顔はドイツ人っぽくない、むしろラテン系の顔。

で、すぐに、Romantic Ariasという彼のCDを購入し、電車の中でほぼ毎日聞いています
そして、この動画は、次のCDのプロモーション用の映像みたいです。
Romantic Ariasでは、イタリアオペラもビゼーもワーグナーも歌っていましたが、今回はドイツ語の歌ばかり歌うようです。
Romantic Ariasを聞いた時に、この声にはやはりドイツ語が似合うなぁと思っていたので、このCDはすっごく楽しみです。
日本に輸入されて、早く買えるといいのですが。

ジェーン・エア

2009-07-07 | ミュージカル動画・記事他
Jane Eyre


「ジェーン・エア」のチケットが届きました
松たか子さんのミュージカルは初めて拝見するので、今から楽しみです

で、動画をアップする練習も兼ねて、「ジェーン・エア」のトニー賞での映像をのっけてみました。
曲やオーケストレーションが綺麗だし、男性の方の太くて響く声が素敵で、お気に入りの動画なのです。
これを日本語で、橋本さんと松さんが歌うとどうなるのか、楽しみです