ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

秀山祭九月大歌舞伎・昼の部 感想

2010-09-25 | お芝居観劇記
秀山祭九月大歌舞伎に行ってきました
仁左衛門さんが大好きなので、昼の部のチケットを急遽買ってもらって、
ウキウキしながら出かけました

なぜ、昼の部か、といえば、もちろん、
「江戸絵両国八景 荒川の佐吉」
が見たかったからです

やくざなのに、子供好きってどうなのよという突っ込みはさておき(笑)、
目の見えない赤ちゃん・卯之吉に頬を寄せて愛おしそうにする佐吉=仁左衛門さま
赤ちゃんをあやしながら、橋の上で月を眺める仁左衛門さま
やくざの親分になって佇まいも立派になった仁左衛門さま
そして、そんな成功をも捨てて、卯之吉のためを思って江戸を去っていく、旅の拵えの仁左衛門さま

どのシーンをとって見ても、輝くばかりの美しさ・かっこよさ
惚れ惚れ、うっとり見入ってしまいました

もちろん素晴らしいのは姿だけではありません
若い三下のときは、声も高く、台詞回しも軽い感じにして、若さや軽薄さを出していたのに対して、
親分になってからは、どっしりした構えで、落ち着きを見せて、大人物の風格を出していらっしゃる、
この演じ方の変化はさすがだなぁと思いました

そして、大工の辰五郎を市川染五郎さんが演じていたのも美味しかったです
仁左衛門さまとの共演は、7月の大阪松竹座でも見ていますが、
美しい立役が二人揃うと舞台が華やかになりますよね

最初の方に、辰五郎と佐吉が連れだって花道を去っていくシーンがあるのですが、
かっこいいお二人の姿にうっとり 来てよかった~っと思った瞬間でした

話の方は、やくざの世界のお話だし、育ての親が泣く泣く子供の幸せのためにその子を手放す、という、
まあ、よくある話なので、途中で少々(私が)だれましたが、
仁左衛門さんの繊細な演技が堪能できるので、よい作品だったと思います

もう一つ、大きい演目としては、「沼津」がありましたが、
こちらも仇打ちだし、養子に出した父子の義理人情話、ということで、
現代の私には何だかなぁ…という話ではありました

それでも、役者は素晴らしいわけで、十分に楽しみました

舞の方も、イヤホンガイドのおかげで、何とか寝ないで見ることができました(笑)

ま、歌舞伎初心者・ド素人の私なりに、楽しく感激いたしました


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