ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

「黙阿弥オペラ」感想

2010-08-23 | お芝居観劇記
紀伊国屋サザンシアターで昨日、千秋楽を迎えた「黙阿弥オペラ」

21日・土曜日の夜公演を観に行きました

井上ひさしさんのお芝居を生で見るのは、
「表裏源内蛙合戦」以来、2回目。

「黙阿弥オペラ」は、戯曲はもちろん、役者さんも素晴らしくって、
充実したお芝居を堪能しました

「黙阿弥オペラ」は、
江戸から明治の転換期に、歌舞伎の戯曲を書き続けた、河竹黙阿弥と
その周りに集まった4人のおかしな男たちの半生を楽しく、時にしんみりと描くお話です

河竹黙阿弥、ということで、「三人吉三廓初買」の名台詞(月も朧に白魚の~)を始め、
歌舞伎の台詞がちりばめられていて、歌舞伎初心者の私ですが、すごく面白かったです

御一新、という政治・社会上の一大事はあっても、
人々の心・言葉はそうそう変わるもんじゃない、
大向こう=お客様が望む言葉を、お話を、戯作者は書くのみ。

そんなメッセージが、新七っつぁん(=河竹黙阿弥)の口から語られるシーンは、
特に印象に残っています

役者さんたちも熱演

藤原竜也さんは、舞台を生で見るのは初めてでしたが、
魅力的な俳優さんですね

エネルギッシュで、お芝居も確かですし、引き込まれます。

でも、今回一番素敵だなぁと思ったのは、北村有起哉さん
まず、いいお声
滑舌ばっちり、よく通って、台詞がすごく聞き取りやすいです

立ち姿も、落ちぶれても武士っという雰囲気で、
シャンとしていて、素敵でした。
特に、釣竿を振り回すシーンが大好きです

吉田鋼太郎さんも、さすがに落ち着いた演技で、舞台全体を締めておられました。

という訳で、役者さんの演技にも大満足

舞台は、やはり(テレビではなく)生で見なくちゃだめなんだなぁと改めて思いつつ、
この「黙阿弥オペラ」のチケット、苦労したけれど、手に入って本当に良かったと思いました


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして☆ (かんりにん)
2010-09-17 09:52:36
コメント、ありがとうございます

「表裏~」もご覧になったんですね
私は父と観に行ったので、ちょっと気まずかった思い出が(笑)

「黙阿弥~」、私も再演希望です
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はじめまして。 (みぃみ)
2010-09-16 10:46:25
「表裏源内蛙合戦」、「仲村トオル」さん、「藤原竜也」君等々の文字に魅かれて、おじゃまします。

「表裏」は、ちょこっとHなシーンも盛り沢山で、♪長崎は~きょうも~雨だぁった~、に笑わせてもらったりと楽しみました。

「黙阿彌オペラ」は、楽しみながらもじーんと心に響くお芝居でした。
本当に皆さん、演技、上手ですよね。

北村さん、、、ぐだぐだな一面とシャキッとな一面の変化っぷりに、いっぱい楽しませてもらいました。本当に、釣り竿のシーンも面白かったですね。

また、いつか再演してくれたらいいなぁ☆と思っています。
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