ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

「歌舞伎の中の日本」松井今朝子著 感想

2010-10-14 | お芝居関連
歌舞伎初心者なりに、ちょっとづつ勉強しようと思い、
松井今朝子さんの「歌舞伎の中の日本」、という本を読みました

歌舞伎関係の本って、言葉になじみがなかったり、ストーリーが荒唐無稽すぎてついていけなかったりして、
なかなか読み切れなかったのですが、この本は非常に面白くて、読みやすかったです

歌舞伎のごく初期から、明治まで、10の演目を取り上げて、ストーリーだけでなく、
作品の作られた時代背景や、役者や戯作者についてのエピソードなども様々に盛り込んであって、
情報量が多く、でも、すごく読みやすくて、楽しい本になっています

挿絵や図解、注が多いのも、読みやすさの要因になっています

そして、何より歌舞伎って、一言で簡単にくくれるものではなくて、
色んなバリエーションを持つ、貪欲なエンターテインメントなんだなぁ、ということがよくわかります

それから、そんな魅力的な歌舞伎を、生き生きと解説してくださる松井今朝子さんの文章の力も感じました
松井さんの小説も読んでみようかなぁと思わせる一冊でした


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