日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

これからの時代 5

2022年08月31日 | 日記

これからの時代 5

 

1.ウクライナ戦争を見て、侵略される側の人々が、どれほど辛い思いをされるか、私達は知りました。

 

2.私達は、先の大戦で敗北するまで、侵略国でした。しかし、私達日本人には、先の大戦までの日本において、殆ど加害者意識を持ち合わせず、戦争末期の太平洋諸島での玉

砕戦、沖縄戦、日本本土の諸都市への空襲、広島・長崎への原子爆弾の投下等によってもたらされた悲惨な体験から、被害者意識の方が強いのが、偽らざる日本人の心情だと思

います。

 

3.しかし、私達は、私達の意識を意識して反省しなければなりません。特に、旧日本軍が進出した地域の人々に対してはそうです。これが今回のテーマです。

 

4.私達は、かつて旧日本軍が進出した地域の人々に心からお詫び申し上げます。そして、私達は二度と侵略戦争を行いません。

 

5.そしてあと一つ、日本の自衛官(将官補のクラス)に、ロシア軍のウクライナ侵略戦争について、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長が、2019年3月頃、行った演説をその

ままトレースして、作戦は5年の歳月をかけて準備したもので、基本に沿っており、その展開は成功している旨を、Web上の論評で述べている人がいました。

 

6.残念です。ロシアは歴史の孤児です。そして、自己論理によって立っている国です。この歴史の孤児の侵略の自己論理は、現在の世界史を共有する国々が結束して、その侵

略の自己論理を打ち破ろうとする時、この人が語るようなロシアとロシア軍であり続けることはできるのでしょうか? この人の論評はこの視点を欠いています。

 

7.推測するに、現在の自衛隊には、旧日本軍の軍事至上主義に基づく短期決戦型の作戦思考が残っています。これからの日本は、世界の人々と世界史を共有し、自由主義、民

主主義、人権主義、環境保護主義を社会の規範とする国であることが人々に共通する思考の国となり、自衛隊はその社会と共にある自衛隊とならなければなりません。この時、

自衛隊は侵略を行わない国の自衛隊となります。

 

 

 
 

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