お知らせ 1
「寄付をしてあげよう」という趣旨のメールを頂きました。
誠に、深謝申し上げます。
実は、“美しい日本を作る会”の基金を作りたいと思っています。
基金用の口座を、近々、作りたいと思います。
出来ましたらお知らせ申し上げます。
皆様の多大なお気持ちを賜りたく存じます。
お知らせ 2
先週はブログに向かう時間が取れませんでした。
お詫び申し上げます。
本題
1.今日は、気持ちも新たに、経済の理論らしきものについて書いてみたいと思います。
難(むずか)しくも何ともありません。
知人(そのグラウンドを別にしますが、未来に共にかかわろうとする点においては特別の知己とも呼べると思います)の援助を得て、私が辿(たど)り着いた経済式ですから、誰にでも理解できます。
2.2008年にリーマン・ショックというものがあり、世界は信用収縮の連鎖と経済恐慌に直面しました。その前がサブプライムローンの破綻です。
この事態を予測されていたのがジョージ・ソロス氏です。
氏は、リーマン・ショック直前に出版された『ソロスは警告する』(講談社 2008.9)という本では、その最後のページ(p246)で、「本書が、私という一個人による人間理解の試みの『最終章』ではなく、人間理解に向けて、周知が結集される努力の『序章』であることを、私は切に願う」と書いていらっしゃいます。
私は、不遜にもこの営みに参加しようと思い、今も思っているのです。
3.2010年4月~7月、慶應MCC(丸の内シティキャンパス)で、“竹中平蔵教授が講義する【問題解決スキルとしての経済古典】”と言う講座があり、私も参加し、参加者間のメーリングリスト(参加者共通のメールアドレスがあり、そのアドレスにメールを送ると全員に送信されるシステム)に、2005年から2008年までの世界のマネーストック(貨幣量)と名目GDPの関係を式にしたものを、流しました。
4.統計値は次の通りです。(出所:日本国総務省 統計局 「世界の統計」)
単位:千億ドル
2005年 486 412
2006年 534 444
2007年 616 497
2008年 709 541
マネーストック 名目GDP
(〈現金・預金・準通貨〉=M3)
5.上表は次の式に纏(まと)めることができます。
M=kY M:マネーストック k:係数(ここでは1.18~1.31) Y:名目GDP [A式]
6.講座参加者の御一人から返信が来ました。「上式はケンブリッジ方程式に似ている」。
ケンブリッジ方程式とは、マーシャル、ピグー、ケインズといったケンブリッジ学派が、貨幣量と流通速度、物価、国民所得といったものの相互関係を数式にしたもので、次式で表現されます。
M=kPy (M:貨幣数量 k:マーシャルのk=貨幣の流通速度の逆数 P:物価水準 y:実質国民所得=実質GDP) [B式]
7.名目GDP(Y)=物価水準(P)・実質GDP(y)ですから
A式=B式が成立します。
8.この発見は新鮮な驚きでした。
9.M=kPy はいろんな風に読めます。
ア)経済の成長を貨幣量の増大と読めば、実質GDPの増大と貨幣の流通速度(v)が遅いこと( 0<v<1 5月21日補記)が、その成長に大きく寄与することが分かります。
イ)実質GDPが増大する経済には、そこには必ず資本の迂回が長くなり増大した幾重もの経路(=資本を投入して果実を得るまでに何か月も、何年も、何十年も要する経路)があります。
ウ)Pはインフレ率に置き換えることもできます。
10.私はこの式から人間の未来をイメージして来ました。
11.皆さんも、面白いと思われれば、やってみてください。いろんな未来が見えて来ると思います。
房総の古民家
(長生郡長生村名主・旧大沢家を移築したものです)
新緑
鯉