新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

東海道四谷怪談  歌舞伎・四世鶴屋南北 江戸時代

2012-07-18 10:00:00 | 旧仏像ワンダフル
不気味にうち響く太鼓と笛の音
「う~ら~め~し~や~~」と長い髪の
女の幽霊が白装束で浮かび上がる、
その顔は腫れ上がり片目は潰れている・・

お岩さんは子供の時から結構夏の定番でしたが、
今になってその話を読むと異様な人間臭さに
満ちている、やりたい放題の人情沙汰話で
怖面白いもんです。

悪の主役の伊左衛門が惨劇の果てに
同類の悪党と出くわして吐く決め台詞

「首が飛んでも動いてみせるわ~」

原作には無いという演目の目玉のこの台詞、
いつの頃から誰が言い出したか。

もののはずみや成り行きではなく
己の欲のために「やったるでぇ!」
その針の方向が悪を指していた。

仏の慈悲も問答無用の
悪の美学がなぜか心を弾きつけます。





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2 コメント

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少しは・・・ (kyon)
2012-07-19 20:19:31
涼しくなりましたか?(^^ゞ
あんまり怖さもゾォ~~っとする背中の寒さも感じないのは不思議です(笑)
ワンダさんの優しさが出過ぎです~~^m^
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いちばん怖いのは・・ (仏像ワンダフル)
2012-07-22 00:11:56
なんといっても生身の人間でしょう~
恨んだり怒ったりするのはまだ執着があるからマシですね。一番の鉄槌は無関心ですね、多分。
なんか描いていても面白くなってきちゃいましたよ。
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