新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

東大寺「東塔」発掘続く・・

2015-11-20 10:44:20 | 京都・東寺(教王護国寺)
 これから東寺の食堂に潜入して四天王に迫ろうという中、
臨時ニュースのようにサマリーが入りました。

 奈良の東大寺では2010年から、焼失されたとする東西に建っていた
七重塔の再建を目的とした発掘をしていたということですが、
今回700平米に及ぶ東塔の基礎部分が明らかになったそうです。

 現地説明会が21日明日行われるというHOTな話題ですね。


東大寺・東西塔復元予想模型


 現存する国内最大の高さの木造建築は東寺の五重塔、55メートル。
 820年代に空海が着工、その後4度の焼失、現存は1644年再建の5代目。

 一方東西建っていたとされる東大寺の七重塔は100メートル近くとか。
 750年代に建てられ1180年に戦火、1362年に落雷で焼失したまま。



 東寺の五重塔は元来釈迦の遺骨を祀る墓のような意味合いがあり、
今回内部の拝観も含めて空海の強い思想と意志が感じられる建物でした。
それが空海亡き後の千年以上に及び再建が繰り返されて残すことが出来た
真髄のように思います。

 まあ大きくて高ければ崇高なわけでもないでしょうが(笑)
京都と奈良の地理的な意味合いでも愉快な話題ですね。

 さてこんな現実をチラ見しながらも、次からまた空海入魂の東寺に
戻ることにします。