新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

蛇の上に坐す宝冠仏 カンボジア 12世紀前期(アンコール時代)

2012-09-23 05:19:21 | 旧仏像ワンダフル
悟りを開いて6週間がたち、その内容を
思い出していた釈迦。
そこに7つの頭を持つムチリンダという蛇が
現れて、釈迦を風雨から守ったという説話を
描いているというこの場面。

それまで質素だった釈迦の像は、この
アンコール時代になると冠をいただき、
宝飾品を身につけ、金箔で黄金に輝く
セレブに変わっていくようです。

それにしても行儀の良い蛇のとぐろに
何事も無いかのよう禅定印を結んで座る
デザインは見事ですね。
アールヌーボーでもここまで凄い椅子は
無かったように思います。

こんな椅子欲しいですね~
でもあちらの方から声が聞こえてきます
「山田君 座布団3枚取って来て!」