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江戸時代にティアハイム? 五代将軍綱吉の動物保護策

2017年06月19日 | うちのくるみ達とワンコのこと
NHKの歴史秘話ヒストリア
という番組を時々見ています。

先日、将軍様と10万匹の犬、
というタイトルが気になり、見てみました。

綱吉というと、生類憐みの令、犬公方とか
とても名君とはほど遠いイメージです。

しかし
最近の研究では、生類憐みの令の施行は
犬の保護のためではなく、
犬や猫、馬や鳥、虫など、他の生き物を
大事にして、慈しむようにすれば
もっと優しくなれるはず、
という意図で出されたものだったそうです。

ふぅーん、そうだったんだ。
へぇ〜

綱吉さんは
お米の買い占め禁止とか、
牢屋が劣悪な衛生状況だったのを改善したとか
捨て子の禁止、保護をしたとか
そんな政策も行なったそうです。

へぇ〜
なんか、いい将軍?!

番組中に出てきた先生が
上に立つ人で!囚人の牢屋の環境にまで
思いを致すことができるのはすごいこと、
というようなことを話してましたが、
私もそうだなぁと思いました。

罪人であっても、人として扱う、
子供や困窮者を保護するというのも
今でいう人権にあたるような概念をお持ち?
だったのかもしれず、
社会福祉の政策を行ったということかな、
と思います。

綱吉さん、かなり先進的だったのでは?

犬をちょっと傷つけただけで死罪、という
イメージありましたが、
決してそんな無体なことはなかったそうです。

綱吉の時代はまだ戦国の気風が残っていて
武士が簡単に刀を振るって人を傷つけたり
辻斬りが横行したり
子供を簡単に捨てたり…というように、
殺伐とした面が残っていて
それを他者への思いやりを持たせ
人でも動物でも、命を大切に扱うことを
行き渡らせるためにしたことが
生類憐みの令だった、
というような内容でした。


飼っている動物をむやみに捨ててはいけないとか
動物とその飼育者を登録するとか、
今より徹底してますね。

今は登録が義務になってるのは犬だけですが、
綱吉さんの時代は犬猫馬他の動物等
今より全然範囲が広い!

責任の所在を明らかにして、
「もう、要らないから」とか言って、
簡単に動物を捨てることは
許されなかったということです。

そして
東京ドーム20個分相当の広さの動物保護地域が
綱吉さんの時に作られたそうです!!

現在のドイツやスイスの
ティアハイムを上回るほどの広さ!

ヨーロッパ最大の動物保護施設が
ベルリンにあるティアハイムだそうですが、
そこも東京ドーム4個分だそうです。

それにしても、
東京ドーム20個分って、
わかるようでわからない例えで
それってどこから、どこまで?と思いますが…
とにかく、広かったんですね。

保護区域にある施設も充実していたそうです。
犬の住まいや、犬種別のドッグランや、
犬、猫、馬鳥、虫に至るまで、生き物を保護して
お世話係もたくさんいて
犬のご飯冷まし小屋なるものまであったとか。

充実した施設ですが、そのための費用が
年間100億円かかったそうです。
それはすごい!

確かにやり過ぎ、行き過ぎの点は
かなりあったと思いますし
物事には、いい面悪い面両方あって
確かにいいことだったかもしれませんが
反発も大きかったようです。

でも、この番組で解説していた
綱吉さんが、生類憐みの令によって
目指したところは、共感できます。

気軽に動物を買ったり、捨てたりして
動物達を大切に扱うことをせず
辛い目に合わせて、その身体や命を
自分の欲のために犠牲にして
全く心の痛まない人達がいる現在を知ったら、
綱吉さんは、
今だにまだそんなことをしているのかと
がっかりするだろうし、
彼らを諌めねばならぬな、と
きっと思うに違いないと思いました。










東京ドーム20個分


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