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今月末は夏越しの大祓です 大神神社

2017年06月24日 | 奈良と、神社と、好きなものごと
奈良の大神神社で夏越しの大祓の茅の輪が
境内に置かれたそうです。

大神神社 三輪の茅の輪登場

大神神社だけでなく、6月30日は全国の神社で
半年に一度の大祓の神事が行われます。

境内に茅の輪を置く神社さんも多いと思います。
記事にもあるように、普通、茅の輪は藁とかかやで大きな輪を作って、輪を厄を祓い、無病息災を願いながら潜る、という神事です。

記事にある奈良の大神神社は、
他の神社とちがって、杉、松、榊を掲げた
3つの茅の輪が横に並んでいるそうです。

大神神社の三ツ鳥居にちなんでとか、
和魂、幸魂、奇魂を意味するとか
言われや意味はあるようですが…
大神神社のホームページには
その点について触れていないので、
よくわかりません。

杉、松、榊という樹を茅の輪に掲げている
というのに、ヒントがありそうですが…。

茅の輪くぐりがいつ頃から行われているのか
よくわかりませんが、由来としては
蘇民将来の説話からと考えられています。

一夜の宿を乞うてきた、貧しい風体の旅人、
(実は武塔神→スサオノ命/牛頭天王)を、
村の中で蘇民将来だけが泊めてあげた。
その礼として、旅人は腰に茅の輪をつけると
災厄を免れる、と教えた。
他の村人、または、裕福な蘇民将来の兄弟は
断り、疫病災厄を逃れられず、
教え通りにした蘇民将来と、その子孫は
災厄を免れ、栄えた
というようなお話しです。

この説話は日本各地にあり、いろいろ異同が
ありますが、骨子は上にあげたような
内容になっています。

武塔神(むとうしん)がどのような神か、
明らかではありませんが、
スサオノ命と同神と考えられて、
またスサオノ命は牛頭天王(ごずてんのう)と
同神とも考えられています。
その繋がりの根拠もまた、よくわらないのですが…
民間信仰の中で、この三神が繋がり、
同神と考えられて各地で祀られ、祭祀が行われています。

その武塔神の教えの、災難除けの茅の輪ですが
元は、腰に付けていたくらいの大きさのだったのが
巨大化して、今のような大きな茅の輪になり
その茅の輪をくぐることで、災難除けになる
ということになりました。

そのくぐり方も、作法があり
一般的には、八の字にくぐるとか
呪文を唱えながらくぐるというのもあります。

どれが絶対正しい、というものでもなく、
それぞれの場所のそれぞれの作法に従い行うのが
よいのではないかと思います。
その場、その時、対象となる神仏に
1番届くやり方が、そこの場での作法と
なっているのだと思いますから。

全くの私見ですが、呪術、呪法というのは、
見えない道を開くこと、
辿ることかと思っています。
対象やその場面に最適な道を見つけて、
きちんと辿っていかなければ、
辿りつかない、道順のようなものではないか、
とイメージしています。
なので、その場の決まったやり方をするのが
大事と思います。

茅の輪くぐりについては以上のようなことですが
大祓の神事はまた別にあります。
初めに大祓が半年に一度ある、と書きましたが
もう一度は、年末の大晦日、12月31日にあります。
この時は茅の輪はありません。
茅の輪があるのは、夏越しの大祓の時だけです。
夏は疫病が流行る時期でもあったので、
大祓プラスアルファの茅の輪くぐりをして
罪穢れを祓う他、
疫病災難除けを願ったのだろうと思います。

大祓の神事の中心は
ヒトガタなどに切った紙で自分の身体を撫でたり、
具合の悪いところに当てたりして、
息を吹き掛け罪穢れを移し、大祓詞をあげて、
ヒトガタを流し、心身を祓い清める、
という神事です。
年末の大祓はこの神事を行いますが
6月30日にある夏越しの大祓は、
罪穢れを祓う神事と
先にお話しした疫病災難除けの茅の輪くぐりが
セットになって行われていることが多いのです。


大祓の神事で神社に行くと、
家族の分と言って、ヒトガタに家族の名前などを
書いて、出している方をお見かけするのですが、
残念ながら、ヒトガタに名前を書いただけでは
祓えの効力は及ばす、必ず本人の身体を撫でて、
息を吹き掛ける、という穢れを移す作業がないと
祓われません。。。

ご家族の分もとお考えでしたら、
必ずしも本人が大祓に参列しなくても
よいのですが…
ヒトガタの用紙を用意して、一連の作法をして
罪穢れを移したヒトガタを持って、
神社にお納めすることです。


宮中で大祓が行われていた頃は
中臣氏があげていました。
中臣の大祓と言われる、大祓詞です。

大祓詞は意味がよくわからなくても、
対詞が多用されて、読み上げているだけで
リズムのある詞になっているので
耳触りがよい詞です。

神社によっては、大祓詞が書いてある用紙が
配布されて、一緒に読み上げることが
できる神社もあります。

気分の問題かと思いますが、
茅の輪の由来を考えたら、
スサオノ命様をお祀りしている神社の
夏越し大祓神事に参列するのが、
より御利益ありそうな感じもしますね(笑)


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