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冬はお神楽の季節です 高千穂の夜神楽

2017年12月04日 | 奈良と、神社と、好きなものごと
冬の季節になると行われるお神楽
花祭、霜月祭りのお話しをしましたが
もうひとつ有名なお神楽に
高千穂の夜神楽があります。

高千穂と言えば観光でも見学できる
高千穂神楽が有名ですね。

高千穂神社の神楽殿で
毎日、高千穂神楽が奉納されていますので
夜神楽の季節以外で行っても
お神楽の見学ができます。

高千穂神楽

ただ、そこで舞われているお神楽は
夜神楽三十三番の演目の内の
代表的なもので、今の季節に各地域で
行われている夜神楽がもとになっています。

高千穂の夜神楽は毎年11月頃から
2月初めくらいまでの間に行われています。

花祭や霜月祭りと同じように
集落ごとに特徴のある舞いや囃子があり
舞いを舞う場所、高千穂では神庭といいますが
その場所がとても神聖な場所であることや
面をつけて舞うことや
神庭を注連縄などで仕切り、切り紙で模様を作った
雲や天蓋のようなものを飾りったり…
というところは似ているのですが
前出の2つのお祭りとは違い
湯釜などはありません。

神楽の演目も記紀神話をもとにしたものが多く
神道色が強いような印象を受けます。

またお神楽を行う場所も
公民館で行う地区もありますが
集落内の占いで決まった氏子さんの
個人のお宅を会場=神楽宿として行います。

私が見学に行ったところは
地域の公民館で行われているところでしたが
辿り着くまで、だんだん谷間の細い道路を
ずっと行く感じで、この道でいいのか
途中不安になりましたが
辺りは暗く、というか
街灯がほとんどないので、ほぼ真っ暗。
誰かに聞きたくても、家もなく、人もなく…
地図をたよりに着いた…
という感じだったので
明るいうちに、見学しようとしている神楽宿を
確認しておくのは大事かも、と思いました。




農耕の様子を再現した舞いのようです。



霜月祭りや花祭などのお神楽も素敵ですが
高千穂の夜神楽もまた、少し違った風情で
とても素敵です。

お神楽だけでなく
高千穂という地域は
神話の里と言われるだけあって
記紀神話にゆかりの神社や場所
物事がたくさんありますので
それらをめぐるのも
またとても楽しく
この地が独特の雰囲気のある
場所だと感じたりします。


高千穂も、花祭や霜月祭りの地域を同じように
急峻な谷や山が地域内にあって
今は橋がかけられて
こちら側からあちら側への移動も
難しくありませんが、橋がないころは
それは大変だったろうな、と思ったり。

谷が深く、山が険しく…
山々より霧が立ち上り、雲となるような
ところなので、より空が近いような気もしますし
谷底の奥底の地へも繋がっているような気もします。

このような夜を徹してのお神楽が伝わり
今も続けられているのは
山と谷の険しさ厳しさが
天と地と繋がってるような感覚を
作りだしているからかもしれないなぁと
と思ったりします。


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