私の薪ストーヴはバーモントキャスティング社製のアンコールの新型。ホウロウ・レッドだ。
アンコールの30周年モデルが出た次の年に買った;笑
どうしてこのタイプにしたか、忘れないうちに書き留めておこう。
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薪ストーヴを使いたいと思っていた。
なんとなくイメージで;笑
薪を置く敷地の広さはあるし、田舎なので木が手に入りやすいし、住宅密集地ではないので煙や臭いでご近所に迷惑をかける可能性は都会より少ない。
学生のときから登山をしていて、焚き火の楽しさは身についている。
家族とのキャンプでもぜひ焚き火はしたい。
それが家の中でできるのだ。
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住宅を探していたとき、暖炉つきの中古住宅がそれほど高くなく売りに出されていた。
暖炉は魅力的だったが、イメージと違ってあまり暖かくないらしい。
火の前は輻射熱で暖まるが、炎の熱はほとんど煙突から出て行ってしまうので、家全体を暖めることはできないそうだ。
家全体が石造で、煙突も巨大な石組みでてきていれば蓄熱できるのかもしれない。
そして、二次燃焼の仕組みがないので、排気はきれいではない。
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薪ストーヴは最初、帯広のダッチウェスト本社へ観にいった。出張帰りに立ち寄った。
フェデラルコンヴェクションヒーターが名機らしく有名だが、ガラスが小さい。やはり炎を眺めて楽しみたい。
エンライトが新しい燃焼方式を使っていて、触媒を使わない機種では燃費が良いとのこと。
あ~じゃ~それにしよう、と思っていた。
ただ、天板は熱くならず、料理には向かないそうだ。
メインテナンス性もあまりよろしくないらしい。
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新築のはなしが具体的になって、札幌の薪ストーヴ屋さんを2軒まわった。
ログハウス業者の社長に勧められていたのはネスターマーチン。
針葉樹も安心して焚けるし、燃費が良いとのこと。
それで、薪ストーヴ屋さんでもネスターマーチンを考えている、と言ったのだが・・・・
どちらでも勧められたのは、アンコールとヨツールF500。
ネスターマーチンは、燃焼室が狭い、とのことだった。
たしかに。
ネスターマーチンは、気密性が良く、少ない空気で安定して焚くことができる構造のようだ。
そして、3重構造になっていて強い。が、ストーヴ全体は暖まるのに時間がかかる。
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ヨツールF500は、丈夫な故障しにくい薪ストーヴのようだ。
しかし、大食い。
自分で薪を用意するならF500、薪を買うならアンコールかな、と言う意見も聴いた。
どちらにしようか考えて決め手は・・・・・見た目;笑
ヨツールF500の装飾はどうも好きになれなかった。
これは好みだから、あのデザインに魅かれる、という人も居るだろう。
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アンコールは、人気の機種だ。
よくわからないなら、メジャーなものを選択するというのも失敗しない方法のひとつ。
珍しいもの、かわったもの、くせのあるもの、新しいもの、が好きな私でもあるのだが・・・・・笑
ブラックにしようか、ホウロウ・レッドにしようかはだいぶ考えた。
値段はホウロウ・レッドがかなり高い。しかし、それよりどちらが魅力的で、使い勝手が良いか考えて・・・・
ホウロウ・レッドにした。結局、見た目かな。
それにカリスマユーザーたちが多く使っている。柳生博さん、田淵義雄さん、それにFireSide関連のライターたち。
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ハーマンはユーザーの評価を聞いたこともなく、どんなものか情報が少ない。
良いか悪いか別にして、薪ストーヴ屋さんの都合で決められて後悔したくない。
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アンコールは、
炉内が広くて長い薪も入る。
天板は十分に熱くなり、グリドルもあるので天板でも料理できる。湯も沸かせる。
おまけに、他のストーヴにはほとんどないウォーミングシェルフを着けられるので、保温にも使える。
グリドルを開けて上から薪を入れることもできる。これは膝や腰がつらい歳になったら利点かもしれない。
観音開きの扉は、開口部を広く使いやすい。
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一方で、
ダンパー部が熱で壊れ易い。
ダンパー操作が面倒だ。
炉内に、ナットやネジが多いのには驚いた。これは、いずれ熱とさびでいかれてしまうだろう。
触媒(キャタリックコンバスター)も何年持つか・・・・
過熱させず、くすぶらせず、上手に使わないといけない。
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ガラス面にあるフレームが炎を眺めるのに邪魔だ。
これはデザインということになっているが、ひょっとするとガラス面からの素通しの輻射熱をマイルドな鋳鉄を通した熱に抑える働きがあるのかもしれない。
フレームがないドアも特注であるようで、ちょっとかんがえたが。
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暖房能力がうちの家に十分かどうかもまだわからない。(吹き抜けに設置、のべ45坪を薪ストーヴを主暖房として暖めたい)
厳寒期に数日続けて焚いてみないとなんとも言えない。
デファイアントは、楽よ~と勧めた薪ストーヴ屋さんもあったが、使わない季節に邪魔になることを考えてアンコールにした。
USAと日本の住宅事情を考えると、最大級の薪ストーヴが必要とは思えない。
さて。
いずれにしても、そうそう買いなおせるものではない。
大切に上手に、しかし使いこなしていきたい。