写真:庭のさるすべりの木で子育てするひよどり母さん(ガラス越し)
46年ぶりの皆既日食、奈良地方では部分日食ですが、全国的にお天気がいまいちで残念でしたね。それにしても「日食ハンター」と呼ばれる人たちの多いこと、そして熱狂ぶりに驚きました。<o:p></o:p>
実はあいよっこの女友達にもハンターがいて、十数年前から世界中の日食(ばかりではないですが)を追いかけていました。 もちろん今回は上海へ。
彼女の話を聞くと、たいていテント生活で水・食料も簡素なのに、料金はかなり高価らしいです。それにもかかわらず「現地で見るとそれほど感激するものなんだなあ、ふ~~ん」と思っていました。
写真:うまく反対側にまわってくれました。それにしてもでっかいおくち。
しか~し今日、NHKの硫黄島からのTV中継を見て、本当に涙がでるような感動を覚えました! 偉大なる太陽、すばらしい自然、ありがとう!
ところでまたまた横道にそれますが、トップの写真は「見て見てシリーズ第二弾」です。庭のさるすべりの小さい木の枝に鳥が巣を造りました。キッチンのガラス窓からは2mもありません。「いつ卵がかえるのかな?」などと思っていると、親鳥がいない時、なにやらふらふらと揺れるものがっ!!<o:p></o:p>
えっ?ひなちゃん?そこからカメラで追う日々です。どうやら「ひよどり」みたいです。日に日にヒナたちは元気良く餌をねだっています。自分の身体と同じくらいの餌を丸呑みしている様子にはこれまたびっくり。また報告しますね。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
本題のほうがなかなか進みません。スピードアップ!
さて大塔温泉の手前を左に入ると、旧<st1:MSNCTYST Address="大塔村" AddressList="29:大塔村;" w:st="on">大塔村</st1:MSNCTYST>において最も山深い地域に入ります。細い切通しの山道を進むと、両側に民家が集まっている集落があります。両側といっても左右という表現は当たらず、上下に点在しているのです。
<o:p></o:p>
写真:演じるのは本当に難しいと新さん
ここ惣谷(そうたに)地区では昭和33年に、途絶えていた狂言が復活されました。奉納される神社を見ようと道路脇に停車すると、上から見つめている二人のおじさんが・・・。知らない人がこの時期に訪れることは、よほどまれなのでしょうか?
神社の場所を聞くと、「そこに行ってもなにもないし、だれもおらん。ここのじいさんが知っとるよ」と言います。<o:p></o:p>
どうやら狂言を蘇らせた(台本を書いた)人から直接習った方のようです。「お話を聞くことができますか?」とお願いすると「暇でしょうがないから、相手してやって」と快諾していただきました。こんな出合いがあるからひとり旅は楽しくて面白いです。<o:p></o:p>
写真:あどけなくてユーモラスな鬼さん
新薫(あたらしかおる・82)さんは、もともと「坪杓子(つぼしゃくし・茶粥などをすくう)」などを作る木工職人でした。部屋の中に飾ってある、狂言で使う「鬼と狐」のお面も自作です。現在は引退したというものの、大阪高島屋の狂言教室などで講師を務めることもあるそうです。<o:p></o:p>
「小さいころ見た狂言を、自分の記憶だけを頼りに復活させた辻本可也(つじもとよしなり・故人)さんは本当に偉かった」と話します。
「芸事が好きな家柄ではあったが、好きじゃないとなかなかできないこと。あ~だったかな、こうだったかな、と何度もやり直していた。自分の親父も同年代だけど、まったく覚えていなかった」と振り返っていました。当時復活のために狂言を習ったのは十数名でした。
復活した演目は8曲で「鬼狂言」「狐つり」「万才」「鐘引」などがあり、毎年1月25日、天神社において2曲が奉納されます。お面の鬼や狐たちがどこかユーモラスであどけない風貌なのは、やはり見ている人々に笑いを届ける役目だからなのでしょう。
写真:惣谷集落は急峻な傾斜地に点在しています
<o:p></o:p>
素敵な出会いですね♪
このあとの記事も楽しみにしております。