転んだからには起き上がれ

最近はタイトルから外れたブログになりつつあります・・・でも、好きな言葉なのでそのまま残しておこうかと・・・w

偶然

2006-10-03 14:10:56 | Weblog
以前にも書いたご夫婦の話。
今回は奥様のことです。

と言うのも旦那さんは6月にお亡くなりになったそうです。
もともとターミナルケアでサービスに入っていたので、淋しいけど仕方ないのかなぁ・・・と。。。

さて、本題。

オイラが現在お世話になってる知的障害児童の在宅事業所の仕事で、とあるお子さんを県民文化会館へ連れて行くという計画でした。
目的としては・・・
駅まで歩く→目的の駅まで電車→そこからバス→徒歩→目的地
と言う順序。。。

さっそく駅に向かい歩き出す。
実はこの子、普段は歩くことを嫌がり駅に着くまでには何度も途中で座り込み、そうなると自分が動こうとしないと梃子でも動かない。

しかしこの日は違ってた。
スタスタと歩く。
目的の駅までの電車の中でもニコニコとご機嫌がいい。
駅に着くとバス停に行くのだが、バス停がどこだかわからないので案内所で聞いてみる。

「○○番のバス停ですよ」と教えてもらったバス停に向かうと、これが長蛇の列・・・
「2台目ぐらいには何とか乗れるかな?」と思い、長い列を横目に最後尾まで歩く。
すると・・・「ねー、ねー」と声をかける人が。

振り返ると、なんとあのご夫婦の奥さんだった。
お互いに嬉しくて大声で「ひさしぶりー!」と握手を交わす。
支援してる子には本当に申し訳なかったけど、涙が出るぐらい嬉しかった。
オイラの顔をまじまじと見て奥さんは目をうっすらと涙を。。。

そのときにオイラが病院へ行った話や亡くなった話を聞いた。
奥さんは「でも覚悟していたので涙は出なかったの」と話してくれた。
「でもね、楽しいと言っては申し訳ないけど、あの時は楽しくてそれを思い出して涙が出る」と話してくれた。
いろいろな事があり、短い間だったけど本当に楽しい思い出が多く、人間の暖かさって物を感じた支援でもあった。
夫婦のあるべき姿?と言うのも教えてもらった気がする。

ああ、書きたいことから脱線してしまったが、の偶然が凄い。
今日その駅に居たのは、亡くなった先の病院で書類に不備がありそれを持っていくときだったのだ。
6月に亡くなったのにこの月にですよ。
いつでも良いと言われていたが今日を選んだ事。

オイラの利用者さんがいつもは歩かないのにスタスタと歩き、まるで何かに導かれるようにバス停まで行った事。
そもそも、行く場所ははじめは違っていたのに、とある理由で急遽文化会館になった事。
しかも文化会館は月曜が休みで、出発前に4人ぐらいのヘルパーさん達と話をしていたのにそれに誰も気がつかなかった事。

そしてその偶然はバス停で答えが出たのかな?
旦那さんが引き合わせてくれたのか?
本当に不思議な出来事だった。
後で考えると本当にこんな事ってあるんだと・・・

「今度遊びに来てください」と言われました。
ヘルパーとして、仕事のプロとして行く事は無理かな。
プロって言葉を使うと支援中に他の人と話をすること自体失格なんだけどね。
淋しいけど、その方が良いのかもしれない。。。

本当にお世話になりました。
ありがとう。

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2 コメント

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偶然 (ザッキー)
2006-10-04 01:15:15
「偶然と言う必然」という言葉、いろんなところで使われているかもしれませんが、あるのでしょうね、何かが。

私はある意味運命論者なのかもしれませんが、自分でどうしようもないときにチャンスやヒントが転がってきたり、出会ったり発見したりということはあると思います。



プロとして・・・となるといろいろな制約があるとは思いますが、良かったですね、本当に。私もなぜだかうれしい気持ちです。
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分岐点 (cohiba_2005)
2006-10-05 22:19:20
どうしようもなくなった時とはちょっと違いますが、分岐点にはヒントが転がってるって聞いたことがあります。



行き詰った時には何か感じるものがあるんでしょうかね。。。

オイラは見逃しっぱなしかもw



このご夫婦の話はリアルタイムでザッキーさんに聞いていただきましね。

人間模様というのかな?暖かいものを感じました。



嬉しさを味わってもらえるとありがたいです!
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