転んだからには起き上がれ

最近はタイトルから外れたブログになりつつあります・・・でも、好きな言葉なのでそのまま残しておこうかと・・・w

忙しさと怒り

2006-04-06 01:15:55 | 介護
ここのところ障害を持つ児童の親の集まりに出席させてもらっています。
ダメ元で何人かの方に声をかけていたのですが、これが予想外に声をかけた人全員から呼び出されました・・・
こっちから声をかけといて「呼び出された」って言い方も失礼ですがw

今回いろいろな話を聞けて勉強になった事が多く、そして仕事の上でのヒントもたくさんいただきました。
そして障害を持つ子供の親はパワーがあると感じました。
団結力っつーんですかね、適当な言葉が見つからなくて失礼な言い方でしたらごめんなさいですが。。。

正確には声をかけた人は6人でその中の2人からは2回ほど出席させていただきました。
しかも、その集まりに出席した時に来ていた違う親の方から「私は違う会にも出席してるから出てみる?」と声をかけていただき、そちらにも出席させていただきました。
トータルでここ何日かで10回ほどの集まりに呼んで頂きました。

その集まりの中で同じような話が何度か聞いたのでここで書いてみます。

と言うのも、公共機関での障害者に対する不親切さです。
名前は明かしませんが、とあるバス会社での話です。

障害を持つ子の親が子供と一緒にバスに乗ろうと、バス停でバスを待っていると、来たバスが車椅子マークの障害者対象のバスだった時の話。

車椅子のマークを貼ったバスが運良く来たようでした。
運転手さんにスロープをお願いしたところこんな答えが返ってきたようです。
「それでなくても遅れてるのにそんなことしてたらもっと遅れちゃうよ」
それを聞いて「そうだよね」と思った親は「それじゃ乗せるのを手伝っていただけますか?」と聞いたそうです。
すると「腰が痛いんだよね・・・」との返事。。。
続けざまに「もっと楽に乗せられる方法無いの?」と言ったらしいのです。

「それじゃ、私がこの子を抱っこして乗せますので車椅子だけ乗せてもらえますか?」と聞いたところ考えていたとの事。
それを見かねたサラリーマン風の方が手伝ってくれたとの事でした。

何のためにそのマークを掲げ走っているのでしょうか?
障害を持つ子はバスに乗るなって事でしょうか?
弱い部分を特にアピールするわけでもなく、そのマークを掲げているから頼んでいるのに何と言う態度でしょうか?
オイラが言ってることおかしいですか?

はっきり言って無性に腹が立ちます。
オイラだったら我慢できないと思います。

その親は「みんなに迷惑をかけてしまうから」と言う理由であきらめたそうです。
と言うか、今までそのような事には何度も遭遇し「やはり子の子達にはそう言うもんなんだよね」と常々思っているようです。

確かに一理あると思います。
「バスが時間に遅れる」
わかりますよ。
でも、だったら最初からそんなマークを掲げて走るな!

それははっきり言って偽善であって親切ですよと言うアピールだけの人気取り以外の何物でもありません。
選挙運動の政治家と変わりありませんね。

オイラはこんな事が許されるバス会社があっていいものかと思う。
この業界に入って間もないけど、勉強不足だけど、でも、でも、これは間違ってると思うことに自信がある。
「ケアに入ってるから思い入れが強い」と思われるかもしれないが、こんな人間にはなりたくない。
同じ人間じゃないの?

障害を持つ人の中にはそれをアピールして「やってもらって当たり前」的な考えを持つ人が居る事も確かです。
でもそれは障害と言うものが社会で認識が薄いからだと思います。
もっと世間が障害と言うものを認識すれば、そのような考えの障害を持った人も自分のしている事に恥ずかしさを感じると思います。

オイラは「障害だから」って言う言葉の本質を見極めてもらいたいのです。

老人ホームを考える

2006-02-05 03:58:54 | 介護
有料老人ホームを検索すると・・・
「常時一〇人以上の高齢者が入居し、食事や日常生活の援助が受けられる老人ホームで老人福祉施設でないもの。
老人福祉法の規定により、都道府県知事が設置届の受理・調査・勧告を行う」と表される。

その中で高齢者とは「一般に六五歳以上の者をさす。六五~七四歳を前期高齢者(ヤング-オールド)、七五歳以上を後期高齢者(オールド-オールド)という。高年齢者」と言われ、老人ホームとは「高齢者が入所して暮らすための施設の総称」と言う。

そして老人福祉施設でないものとは「老人福祉法に基づく、高齢者の福祉のための施設。養護老人ホーム・特別養護老人ホームなどの入所施設と老人福祉センター・デー-サービス-センターなどの通所による利用施設」意外を表す。

そして老人ホームと言われるものには以下に分類される。
特別養護老人ホーム
養護老人ホーム
軽費老人ホーム
有料老人ホーム

さてここまで書いたがこの仕事に携わっていない人には「何のことやら?」と感じてしまうかもしれない。

まず「特別養護老人ホームと養護老人ホームって何が違うの?」って方も居ると思います。
特別が付くか付かないかで大きく違うのです。

特別養護老人ホームは、ねたきりなど常に介護を必要とし、在宅において常時の介護を受けることが困難な方を対象としていますが、養護老人ホームは介護を受けないで生活できる比較的健康な方を対象としています。
また、養護老人ホームは福祉事務所を通じて入所の申込をし、措置によって入所が決定しますが、特別養護老人ホームは介護保険法の要介護認定を受けた方が基本的には各施設との契約により入所できます。
しかし特別養護老人ホームは2~3年は待機待ちと言われます。

次に経費老人ホームですが、これは、低額な料金で高齢者 (場合によっては高齢者夫婦) に住居を提供する老人福祉施設で、すべて個室化されている。
事務費コストは、利用希望者の年収により異なるが、毎日の生活費については本人負担となる。
利用者は60才以上か、夫婦のどちらか一方が60才以上であることとされています。

しかしこれのややこしいのはA型・B型・ケアハウスの3つに分けられるからです。
まずA型ですが・・・
低額な料金で、食事などを提供する。
利用者の資産等が基本利用料の2倍以下で、身寄りがないか、家庭の事情等で家族と同居できない者を対象とする。
給食その他、日常生活に必要な便宜を供与することを目的とする。
とあります。

次にB型ですが・・・
家庭環境、住宅事情等の理由により、居宅において生活することが困難で、自炊できる程度の健康状態の者を対象とする。(自炊を原則とする)
とあります。

最後にケアハウスですが・・・
高齢者のケアに配慮しつつ、その自立性をも尊重した軽費老人ホームである。
バリアフリー構造の為、車椅子使用が可能で、全個室になっている。
食事サービス、入浴サービスが提供される。
入所施設だが、介護保険では居宅とみなされ、介護や支援が必要になった場合には居宅サービスを利用することができる。
とあります。

これを見て一般の人が理解できるでしょうか?
あまりにもややこしく、しかも「どこが違うの?」的な質問をされそうです。
しかも検索の仕方によっては書いた内容と違ったように取る事のできる文面さえあります。

実際に施設で働いていたときも同じような質問は見学者に何度も何度もされました。
法を掻い潜って新たなシステムの施設も見受けられます。
それは書いた中のどれにも属さない物でそれこそ複雑で簡単には説明できないほどです。

オイラもこれから高齢と言う立場に立ったときを考えると今の状況では不安です。
有料老人ホームを利用している家族は「高い金を払ってんだから」と言う感覚でしょう。
これはもちろんでそのシステムに従業しているスタッフはそれを踏まえたうえで仕事をしなくてはいけません。

しかしオイラが間接的に関わっているホームではそんな事お構いなしのようです。
テーブルの上にお尻拭きが置いてあったり、便器が便で汚れていたり、床は汚く掃除もあまりしていない状態。。。

そんな所ばかりではないのですが、そう言った所もあると言う一例です。
これからは老人施設のランク付けも必要になってくるのではないでしょうか?
実際に施設側ではランク付けをしているところもあります。
これは事前調査ってやつです。

悪い場所は悪いと言える勇気がこれからの老人の為であり、自分の為ではないでしょうか?
調査機関などを設けるべきと考えます。
そうでもしないとこれが普通(普通と言う言い方は好きではないのですが・・・)となり基準となってしまったときは恐ろしい事になりそうです。
施設が増えてきてるからこそ考えるべき事と思います。

久しぶりにやったよ・・・

2006-01-26 23:37:38 | 介護
と言うのはベッドに横になったままでの洗髪。
今日もターミナルケアのお客様宅へ伺う。
本当は先週やるはずだったのだが奥様がお客様に洗髪の有無を尋ねてしまったため無理になってしまった。

お客様の意見を尊重することはもちろんなのですが、一日のほとんどをベッド上ですごす方は特に面倒な事は避けようとする傾向にあり、この場合はある程度状況判断で決行してしまう事が清潔に保つためには重要なのです。
特にこのお客様の場合は自分の状況を知ってか知らずか、物事に対して諦めと言うものがあるので聞いてしまうと「いいや」になってしまうのである。

今回はなぜスムーズに行えたのかと言うと、訪問看護に来てる方とケアマネージャーに洗髪の事を尋ねたらしい。
するとある程度は強引にやった方がいいと言う事を聞かされたと言う事で入ると同時に洗髪をやって欲しいとの事でした。

横になったままでの洗髪なんてケアに関わらない人はいまいち分かりにくいかな?
ゴミ袋を使って少ない水で洗髪するんです。
この方法だと洗髪して流すまでの水量はどれぐらいだと思いますか?
リンスをしなかったので今日はおそらく1Lぐらいでできました。
不謹慎かもしれませんが被災地で水に限りがあるときなんて便利な洗髪方法かもしれませんね。

先日話した手を添えないケアの事で嬉しい事がありました。
今までは奥様が抱え込んでベッドから車椅子、車椅子からベッドへのトランスをしていたので腰が痛いとの話をしていたのでした。
奥様はちょっとせっかちで心配性なので本人に任せると言う事はせず何もかもしてあげてしまうのです。

自分の力で乗り降りをしていただき、できる事を確認させるとそれからはご本人に任せ自分はかなり楽になったとの事でした。
レベルが上がったので来月からケアを少し減らしますとの事でした。
事務所側へ、ケアマネージャーから奥様も喜んでくださってますとの声を頂き、私も嬉しいですと連絡があったそうです。
事務所からも「嬉しくてメールしちゃいました」なって言葉を貰いました。

気に入らなくてケア減らしたのかな?なんて思う事もありますが今回は素直に嬉しい言葉をいただきますかね。
最初から比べると確かにレベルが上がったと感じますから。

馬車馬

2006-01-22 00:36:47 | 介護
しかしこんな雪の日に仕事だなんて・・・
しかもオイラが登録している在宅事業所は学生が多くバスや電車は当てにならない。。。
つーと車で移動しなおかつ自由が利くオイラがピンチヒッターのターゲットになってしまうわけなのですが・・・

いきなりの電話で寝ていたところを起こされる。
「何時じゃ?」と思って時計に目をやると8時じゃないか。
今日は10時におきて餌やって掃除して13時から仕事に行こうと思っていたのに何だろうと思い電話に出る。

「寝てました?」と事務所から。
はいと正直な答え(w
「突然で悪いんだけど○○様のケアに入ってくれませんか?」と変な呪文が聞こえるぞ・・・
わけを聞くと最初に書いたような事で人手が足りないという事でした。

ちょちょちょっと待って!と言いカーテンを開ける。
本当だ雪だよ・・・って今更かよ!(w
ここでこれだけ降ってるってことはケアに入る先の地区ではかなりの雪なんじゃないか?と言う疑問もあったがとり合えず受ける。

オイラが住んでる場所は比較的市内より降雪量が少ないんです。
少ないと言うか市内で降っていても降らないってぐらいなんです。
水溜りに氷が張るなんて稀な事です。
そんな場所に大雪なんですよ。
そりゃ恐ろしいと思いませんか?

まぁ愚痴っても仕方がないのでとり合えず頼まれたお客様の家に向かう。。
ケア中にメールが届く。
ケアが終わってメールを開く。
12時半から○○さま。 13時予定のの○○様は14時からにしていただきましたのでお願いします・・・って、おいおいw
えーい!こうなったら自棄だ!
移動中はこれがまた凄い渋滞でドケドケと車の中で叫びながら移動。

移動中はJAZZを聞いているのですが今日はラップ&ハードロックで自分のテンションを高めながら移動です。
そして到着。
ケアが終わると初めてのお客様だったので話し込まれ時間をオーバー。。。
ここから「いつもここから(最近見ないけど)」のようなドケドケドケドケに変化。

14時からのいつものお客様に謝りながらケアを無事遂行。
終わって電話を見ると「メール有り」の文字・・・・嫌な予感がする。
見ると「15時半から○○様よろしく!」って強制かよ・・・
仕方がないので移動。
しかし今回は移動時間に余裕があったのでゆったり移動。
15時半から身体2(1時間)のケアを終え事務所に電話をすると「ごめんねぇ」っていきなり謝られた・・・はは。。
「それで・・・」ん?それでって言った?
「○○様のケアがあるからよろしくお願いしま~す!」
はいはい、もうこうなったらできる事はすべて引き受けますよ。

「マジですか?後3軒ほどあるんですが・・・」
このやろ、なんか作戦に引っかかったみたいな気がする。
「お願いします~。ケア先はメール飛ばしときますので分からないことがあったら聞いてください! でわでわ~」
完全に引っかかったな。。。

とまぁこんな感じで本日は8件ですよ・・・
身も心もボロボロです。。
明日は交通機関が定時で動けますように。
電話切って寝るかな(w

嬉しい対応

2006-01-21 00:10:30 | 介護
またまたターミナルケアのお客様の話になってしまいますが、今回のことはヘルパーとしてのしてはいけない事に関すること。

今日もその方のケアでした。
昼時間にラーメンが食べたいとの事。
しかしそこは某有名なチェーン店で出前なんてもちろんしていません。
オイラは昔から当たって砕けろの精神なので、挑戦せずに諦めてしまう事はしたくありません。
興味がある無いにもよるんですが。。。

とりあえず直談判しようと思い電話をしてみました。
これは直接行くよりまずは電話で軽く伝えたほうが良いと感じたからです。
いきなり行って断られたらその先は無くそこで終わってしまうと思ったのです。

電話に出たのは従業員の一人でした。
まず私はヘルパーをしてることを伝えました。
そこでお客様の詳しい状態は話さず、しかしある程度のことは伝え、持ち帰りがしたいとの事を伝えました。
「店長がまだ来ていないのでお答えするわけにはいきませんがたぶん大丈夫と思います」との快い返答をいただきました。
続けて「11時には店長も来ると思いますのでまた電話していただけますか?」との事を言われました。

ここでオイラは90%持ち帰ることができると感じました。
そして時間になるのですが、オイラは持ち帰りようの鍋を持ち直接店に向かったのです。

ここでちょっと付けたしますが、出来ない事というのは利用者様以外の買い物についてです。
基本的にはしてはいけません。
ヘルパーのして良いことにはいくつかの制限があり例えば換気扇の掃除なんかもしてはいけないのです。
でもこれって一人暮らしで腰の曲がったおばあちゃんななら出来ないと言われてもどうしますか?
と言う疑問が出てきます。
まぁ線引きをしないと切が無いと言う行政の考えなのでしょうが・・・

今回の出来ない事と言うのは奥様の分までのラーメンの買い物でした。
オイラは奥様もご一緒に同じものを食べていただきたいと思いました。
もちろん奥様もある程度の知識がありそのような買い物を頼むことをいけない事だと知っていました。

オイラはお客様にたずねました。
凄く食べたいですか?
とてもお腹がすいてらっしゃいますか?
「うん」
じゃあ、二人前ぐらい食べれちゃうんじゃないですか?
「う~ん・・・」
どうですかね? 元気でらっしゃった頃は一人前では物足りなかったんじゃないですか?
「うん」
じゃあ、ためしに二人前買ってきましょうか?
食べれなければ残せばいいじゃないですか。
と言うと「うん」と言う返事をいただいたので二人前買いに行きました(w

元気になったらそこのラーメンが好きで歩いて食べに行くのが夢だと奥様も仰ってましたのでこれで行く事は出来なかったのですが少しだけ夢に近いことが出来たと感じました。

話は店に行ってからに戻ります。

下手な小細工はいりませんでした。
その店の店長は快く私の申し出を受けてくれたのです。
そしてその場所まで何分ぐらいだい?
と聞いたので車できたので5分ぐらいですと答えると、持って行った鍋を見てこれにスープを入れ、麺を半ゆでにして違う入れ物に入れるので帰ったらスープを温めて麺を湯通しして食べれば、完全には麺がのびるのを防ぐことは出来ないがのびる度合いを和らげることが出来ると言い別々に入れてくれたのです。

しかもテーブルに備え付けてあるネギ、ワカメ、ゆで卵、メンマを別の入れ物にそれぞれ個別にパッキングしてくれて、持ち帰りやすいようにダンボールに入れてくれたのです。
食べたい人の心を察したのか、または自分のこだわりなのか「もう出来るから会計を先に済ませて出来たらすぐに持って言ってください」と仰るのです。
私はこの人のここまで気を使ってることや快く受け入れてくださったことから考えると、心を察したと感じてます。

店名や店舗名を出せないことが悔しいのですが、オイラは素晴らしい対応に店長の心意気を感じました。
チェーン店ですのでそのような態度は味の事や、もし持っていった側の調理の仕方が悪く食あたりなんて事になったら一大事です。
おそらくそのようなリスクを背負って出してくれた決断であり対応と感じたからです。

この日記を見ることは無いと思いますがありがとうございました。
改めて御礼に伺います。

勘違いされることもあります

2006-01-20 01:27:38 | 介護
引き続きターミナルケアのお客様のお宅へ伺う。
なんか部屋全体の空気が違っている事に気が付いたのは入って間もなくでした。
何でだろうと考えながら玄関先で挨拶をするが、それより先に奥様より先日より明らかにレベルが上がってる事を伝えられました。

奥様の話によると言われた通りに本人に動いてもらうようにしたとの事。
お礼を言われたがヘルパーなら当然のことでみんなできますよと話をする。
それの効果か奥様の表情も明るくなっていた。
これが全体が明るくなった原因であり、この時こそヘルパーとしての祝福のときだと感じましたね。

以前より多く言葉を発するとの言葉もいただき、室内に上げてもらうとすぐにお客様のベッドの横に行きあいさつをすると、ニコニコとし笑顔で「こんにちわ」と答えてくれました。
正直オイラもびっくりしました。

その後、車椅子に移動するか否かを問うと、座りたいとの事だったので手は貸さずよろけた時にすぐに支えになれるように手を体に触れるか触れないかで添える。
オイラはいつもそうなのだが、手を触れてしまうことで安心感は与えることができるだろうが、自立の気持ちをそいでしまうような気がするので触れることは極力控えてます。

声掛けで移動するときのヒントを与え考えてもらうようにしています。
もちろん時と場合によりますけど。
でもこれはお金を払うお客様の親族からすれば冷たいと感じることもあるようです。

以前病院でこんなことがありました。
待ち時間が長くケアしているお客様が座っている事に疲れたとの訴えがあり、背もたれの無い長いすに横になってもらおうとしました。
もちろんお客様もオイラのケアの仕方は知っているので手を直接触れないことは承知でした。

さっきも書いたように声掛けしながら本人の考えで手を着く場所を考え移乗している最中でした。
近くに居たおばさんがいきなり「何でそんな意地悪してるの!」とえらい剣幕で言葉を荒げ突っかかってきた。
これがまたタイミング悪くその声にお客様もびっくりしてカクッと膝が抜け倒れそうにるがすぐに支え事なきを得ました。

それを見て「ほら見てみなさい!」と、付け加えて食って掛かってきました。
とりあえずお客様に座っていただき、おばちゃんを無視してるとスタスタと居なくなったかと思うと看護婦を呼んできた・・・
まったく事を荒立てないと気がすまないらしい。

一緒に来たと同時におばちゃんはさっき以上に声を荒立てて看護婦にさっきの事を話しているのだが、こんな人は案の定事を大げさに話すんだよね。
看護婦もちょっと困惑気味でオイラに事情を聞くのだが話してる途中でも口を挟んでくる。
さすがにオイラも切れて「あんたはこのお客様の事のなにを知ってますか?」続けて「ここに居るお客様がどのような状態で、どんなケアを必要とし、そのケアの仕方によって上がることと上がらないことがあることを知ってますか?」と聞いてみた。

おばちゃんは「でも支えてあげたりしてあげる事があんたの仕事でしょ」というので「違います」ときっぱり切り捨て「自立支援が目的でできることを伸ばすことがわれわれの仕事です」と答えました。
看護婦も「ヘルパーさんはいろいろ考えてケアしてるんですから無理なことは言ってはいけないですよ」とおばちゃんを正すが頑として聞かない。

仕方ないので看護婦に処置室とか横になれる場所はないですか?
とたずねその場を離れることにした。

とまぁ、長くなってしまったがこんな事もあった。
この場合は親族ではないが見ていると冷たいと感じる例にはいいかと思って書きました。
手を出さず触れるか触れないかで身構えていることは触れて移動を手伝う事より疲れるのです。
神経も使うし動きの先を読みながら自分の手の置き場を考えふらついた時でも瞬時に支えることができるようにしなくてはならないんですから。。。

こんな事でできなかった事ができるようになったり笑顔を見せてくれたりしてもらえたらそれは自分への励みにもなるし、今回のお客様の家族のように喜んでくれる事は本当に嬉しいもんです。

確か昨日だったと思うけど・・・

2006-01-17 02:22:13 | 介護
TVで生活保護の一人を取り上げてクローズアップしていました。
見ていて気分が悪くなりました。
その人の背景に何があったのかは分かりません。
もしかしたら自業自得なのかもしれません。
そう言ったことを踏まえたうえで書きますが、役所の態度の悪さです。

その方は畳み職人だったようです。
しかし今は仕事がなくほぼ収入がないような状態と言うことでした。
10ヶ月も仕事がないとの事です。
「じゃあバイトぐらいしろよ」
と言う方も居るかもしれませんが、歳も歳で探してはいるもののなかなか見つからないようです。
「選ぶからだよ」と言うかもしれませんがそれはその人の事情があるのかもしれません。

家賃も8ヶ月も滞納してるらしいです。
仮に生活保護を受けることができたなら畳職人として自分の自信のある仕事を誇りを持ってできると感じました。
しかし役所側は申請用紙すら渡してくれないようです。
「子供と一緒に住めば?」と、役所側の言い分はこうでした。

でもその方は10年前に離婚していて子供とも離れていたのに今更何を言って援助してもらえると言うのでしょうか?
役所側は現在の収入すら聞いてくれませんでした。

オイラが居た以前の施設では実際には生活保護対象の施設でした。
書いてはいけないと思いましたがさすがに今回の事で腹が立つので書かせてもらいます。

例えばとある場所で人が倒れていたとします。
それを見て心ある人が救急車を呼んでくれたとします。
その方はもちろん入院ですね。
さて、ではその方が仕事もなく住む場所もなかった人だったらどうなると思いますか?

病院側からその方の生活保護の申請が行われるのです。
でもその病院に居ることができるのは3ヶ月なのです。
なぜか分かりますか?
病院には市からその方がかかった医療費が支払われるのですが、その費用は3ヶ月までは一定なのですがその月以降からは減額されるのです。

その為に病院側は違う病院を紹介しその病院に移ります。
そして3ヶ月が過ぎるとまた同じようなことが繰り返されるのです。
これを病院のたらいまわしと言います。

それを防ぐためにオイラがいた施設のようなシステムが出来上がったのです。
そこには退院できるとされた人(実際には退院できる症状ではない人が多い)が入所します。
一応表向きは高齢者有料マンションです。
賃貸なので生活保護は切られません。
そしてその保護費から家賃を得る会社があるのです。

そしてそこに住む住人へヘルパーが訪問します。
そのヘルパーステーションはそのマンション内にあります。
ここまでがそこのシステムです。

さて問題はそこに住む住人たちです。
穏やかな人が居ないとは言いません。
でも、生活保護を受けながら明らかに一般の人以上に飲み食いをし、挙句には「俺の金じゃねぇから」や「俺は金払ってんだから言うこと聞け」などとても考えられないような言葉をはき捨てる人が多いことは事実です。

先に書きました畳職人さんのように本当に困ってる人が胃が痛くても病院にも行けず、仕事も見つからないのから比べると恵まれすぎています。
本当に困ってる人が居る以上保護費を減らせとは思いませんが、さすがにその人に合った保護費を支給するべきだと考えます。

ここまで書いて何なんですが、自分が居た場所を否定する気はありません。
ただ、現実をきちんと見極めてもらえるような説明が必要だと思います。

なんと言っても役所側の態度は考えたほうがいいと思われます。
以前38歳の方が保護費を打ち切られ家の中で餓死していたことがあるそうです。
膝をついて四つんばいになりミイラ化された遺体をTVでも映していました。
ついこの前も生活保護の削減のような話を行政側がしていましたが、あのような事が無いようにして欲しいものです。
だからこそただ削減するのではなく、その人にあった保護費を支払うべきだと思います。
それが効率の良い削減なのではないでしょうか。

怒り任せに書いてしまいましたのでかなり間違いがあると思いますが、いつものことだと思って許してください・・・(苦笑

いや~疲れた。。。

2006-01-15 00:51:16 | 介護
今日はこの前書いたお客さんとのお出かけでした。
行った場所を書いたほうが話しやすいので書く事にします。

今日の目的地は千葉のララポートでした。
行きは雨も小降りで問題なく行けたのですが帰りがちょっと辛かったです。。。

とりあえず脳性麻痺のお客さんと電車に乗って一緒にどこかに行くと言うことは初めてだったので戸惑いもありました。
でも、当たって砕けろで今まで生きてきたのでできない事はないと思いました。
まぁ今まではほぼ当たって砕け散ってましたが・・・w

先ずは電車に乗るところからです。
車椅子の人を電車に乗せると言うことも初めてでした。
ある程度は母親と研修のときに聞いていたのですが、やはり駅員に聞いたほうがわかりやすいと思っていましたので重要なポイント以外は頭に残さないで居ました。
だってポイント以外インプットしておくと自分の動きに戸惑いが出て危険なことになってしまったら困りますから。

切符を買いそれからホームへ向かうのですが、ホームまで上るのに階段かエスカレータですよね?
一人でも問題なくエスカレータでホームに行くことは可能ですがその後があるのでとりあえず駅員に任せます。

すると二人がかりでホームまで連れて行ってくれます。
電車が来ると4つにたたんだ板を延ばして乗車口の凸の部分のその板の凹をはめ込み簡易スロープを作ってくれます。
そして無事乗車となります。

さて降車ですが、先ほど乗車した駅から降車する予定の駅に電話か何かで連絡が行ってます。
おそらく○○時着の○○番車両の○○(後ろ・前)口から車椅子が降りるのでよろしく・・・よろしくは言ったかどうかわかりませんがw
付き添いの人の特徴は言ってないと思うんです。
だって車椅子を必死に探してましたもの・・・
と言うか車椅子は明らかに人ごみに紛れてますので見えるわけもなく、そこで降りるお客さんが降りてからやっと見つけることができたようです。

先ほども書きましたが上りはエスカレーターがありますよね。
下りのエレベーターが設置してあるところはかなりの確立で少ないと思います。
ではどうやって降りると思いますか?

実は逆送させるんです。
確かにできないことはないですね。
でも凄いのはそのエスカレーターが車椅子を乗せられるようにステップの二つが繋がって長くなることです。
その間はほかのお客さんはもちろん乗ることはできません。
いやはや特別待遇ですなw
昔なら考えられません・・・と言うか都内でも考えられないかな。。。

そんなこんなで南船橋駅に到着しました。
そこは車椅子用のスロープが付いているのですが長すぎます。
何でUの字に曲がってるんだよと。。。
しかもその頃には若干の風が出てきたので雨が吹き込んできます。
濡れないように足早に過ぎました。

千葉のララポートは降りた駅からは2階から入ったほうがスムーズに行ける様で、そのように道順も書いてあります。
健常者は階段で入り口手前の横断歩道橋まで上がるのですが、障害者用にエレベーターが設置してあります。
そのエレベーターで上がるとなぜかS字に手すりが設置してあるのです。

このS字の手すりですが曲が急なのと手すりと手すりの間が狭い事で通行を余計に困難にしています。
なぜあんな事に?
もしかしたら誰かにとっては都合のよい事なのかもしれませんがオイラには思い浮かびませんでした。
デザイン性かよ! と思わず突っ込みたくなりました。

他にも気になるところは沢山ありましたが書いているとメチャクチャ長くなりそうなのでやめます・・・と言うか、さっきも書いていたのですがなぜか反映されず全部消えたのでこれでこの文章を書くの2回目なんですw

でもこれだけは最後に書きます。
まず店員がなってないと言うことです。
ララポートに入っていると言うことはただの○○の店員って言うだけではなく、ララポート内の○○の店員と言うように二つの看板を持っているとオイラは感じます。
であるならもう少し考えて接客した方がいいと思われます。

確かにバーゲン中で混んでる時にわざわざ来る事もないだろうと言う意見もあると思います。
でも買い物をしたいと言う気持ちは誰も同じに持てるわけで、それを制限させる権利は誰にもないと感じます。
オイラは以前の日記にも書きましたが世間一般で言われる悪いことをしていました。
しかしその時でも人への思いやりを忘れたことはないと思っています。
思いやりは個々で違いますがせめて暖かい気持ちだけは忘れないで欲しいものです。

今回の初めては・・・

2006-01-11 21:40:58 | 介護
今日も初めてのお客様のお宅に訪問しました。
この子は障害児なのですが重度です。
自分の足で歩くことすらできません。
しかし幸いなことにクリアで会話は発声が若干聞き取りにくい事を除けばしっかりと成り立ちます。

今日は短時間のケアだったのでちょっとした散歩で終わってしまいましたが、今週の土曜日には長い時間でのケアになります。
コースは今日、その子のお母さんと話をして大体決まったのですが、やはり気にしていたのは天気のようでした。
土曜日のオイラの居る地方はあいにく雨という予報なのです。

それを考慮して電車から降りて目的の建物まで行く間に雨に濡れないコースを考えなければなりません。
ヘルパーが入るからといってもやはり心配なのでしょう。
言葉では「肢体不自由関係の仕事をしていたので雑に扱ってください」と、まぁ、そうしないと大変なこととわかって言ってくれますがやはり我が子ですからね。
預かるほうもそんな事言われても・・・・
きを使わせないための言葉でもあると思いますけどね。

しかしこの子は言葉が巧みで、明らかに遠回りなのに「この公園を通過して行ったほうが早いから中に入って」と言います。
自分の欲求を直で伝えると嫌がられることを知っているのかもしれません。
その知恵を違った方向に使わないで欲しいと感じました。

とにかく土曜日はがんばってこなきゃ。

話が変わりますが先日買ったヒューデロイが新芽展開を始めました。
一時はだめになるかとほぼあきらめていたのですが見事に復活。
その画像です。
一緒に写ってる魚はこのブログにちょくちょく出てくる「Apistogramma mendezi」のStaizaberu(サンタイザベル)産です。
ちょっとデブッチョですが・・・(w

幸せの違い

2006-01-10 02:51:00 | 介護
今日は初めてのお客様のとこへサービスに入りました。
このお客様ですがターミナル・ケアでした。
ターミナル・ケアのお客様にもいろいろな方が居ますがこの方は気持ちが落ちてます。

それにまして認知症があり奥様の話ではここ数日で症状が進んでいるとの事でした。
その話し方からも投げやりな言葉が垣間見え、さびしいのでしょうか奥様の姿が見えないと不安になってしまうようです。

奥様のほうはなんと言うか凄いパワーを持っている方で、一日に10回以上もベッドから車椅子への移乗をお一人でしていたとの事です。
自力で立つことも立位を保つこともできない人をです。
お客様の体は大きいのに対して奥様は身長も小さくましてや膝に病気を抱えて居ると言うのに。。。

人の介護に対しては「やりすぎちゃいけないよ」と思ったり言ったりしていたそうですが、一転して自分がその立場になったときにはそれができなかったそうです。
よほど頑張っていたのでしょう。
今回が初めて介護保険を使っての介護となったわけです。

ターミナル・ケアのお客様への訪問は実はあまり得意ではなかったのです。
と言うのも、そのケアのお客様のご家族は独特の雰囲気をもって居るからなのです。

介護や医療と言う現場に携わってない方にはあまりこのターミナル・ケアって言葉に耳慣れない人も多いのではないでしょうか。

●ターミナル・ケアとは●
終末期の介護・・・がんの末期など、治癒の見込みがなくなった患者への緩和ケアを指し、対処療法に重点を置き、痛みの緩和を第一に考えます。
患者が可能な限り平穏に、安らいだ時を送れるよう、精神的に支えることにも重点が置かれています。

ご自分のご家族がこのようになってしまったどうでしょうか?
ましてや50年も連れ添った方がそうなりしかも落ち込んでしまっている・・・・
聞いただけでもそのご家族と会って話すのは言葉を選ぶと思いませんか?
しかもかなり慎重に言葉を選びながら話をしないとなりません。

しかし今回のお客様でオイラは考えが変わりました。
その奥様は「今はとても幸せです。 先日金婚式を迎えたんですよ」と明るく話しをしてくれました。
それは強がってる様子でもなく本当に心からこの人と一緒に生活してきたことを喜んでいました。
そしてきちんと受け止めポジティブな考えで明るくそして介護することを喜んでいました。

そのお客様は失語症もあったのですがヴーやアーの言葉に「あ、これねはいはい」とさすが50年連れ添っただけのことはあると感心させられるようなツーカーの仲でした。
あんなの見ると熟年離婚とか騒いでる人が馬鹿に見えてきますね。
障害を抱えながらも元気に明るく「幸せですよ」と言える。
なんて素晴らしいんでしょうか。

オイラはこの仕事に携わって本当に人の幸せと言うものを見せていただきました。
確かに嫌な事も多いです。
でも、今回オイラが体験していることはドラマでも文章でもなくリアルな体験なのです。
目の前にある現実を一緒にその場立ちその事に関係しているのです。
確かベトナムでも同じような感覚にとらわれたことがありました。

地雷で足を無くした子供たちが元気に走り回ってる姿や、明るい笑顔を振りまいてる姿を見たときに感じました。
見えている風景は同じでもてもその裏表のないキラキラとした目で見た物はオイラには感じ取ることはできないでしょう。
しかしそれでもその子達の素直さやその中での幸せな表情には感動させられました。
生きるって言葉や命って言葉の重さを改めて感じることができました。
その時の感覚とちょっと似ていました。