絶対に有り得ないけど有り得るかも知れない黄泉×蔵

「まじで？！」
この世の終わりかの様な絶望的な表情と声で
飛影が告げた内容に幽助は愕然とした。

だってよ。
修羅は人工的っつーか、クローンっつーかだろ？
子供っつっても厳密には何かこう違うっつーか。

「二人目ってマジ・・・?」
真剣に聞き返した幽助に真っ青な顔色で飛影は
頷いた。
「・・・・マジかー・・・」
しゃがみ混んで頭を抱える。

何だよソレ。
蔵馬ってマジに黄泉と子供作るくらいに
出来上がってんのかよ。

入る余地ねぇの？
ちらりと飛影を見れば呆然と突っ立っている。
(こいつもショックなんだろうなぁ)

「つかよー、早くね？
二人目？あんまり続けてニンシンしちゃ駄目なんじゃねぇの？」

修羅の誕生から５年たっているのはわすれているらしい幽助。
ついでに蔵馬が修羅を産んだわけではないのも忘却の彼方だ。
「なんだよアイツらよー・・・」

生まれた子供が黄泉似の男だったら可愛いがれる自信がない。
蔵馬似の女の子だったらめっちゃ可愛いがるか。

「仕方ねぇ！」
ぱんっと膝を叩いて幽助は立ち上がった。
「一応めでてぇんだ！祝ってやんなきゃな！」


立ち去る幽助とまだ呆然と立ち尽くす飛影を
物陰から見ていた修羅はにっこりと破顔した。

だって今日はエイプリルフール。
嘘を言ってもいい日なんだ。
去年は浦飯に騙されたんだから
今年はボクが騙すんだ。


可愛い子供のついたちっちゃな嘘が
大人達を巻き込んで大変な騒ぎに
発展するとは五歳児には予測出来なかった。



前提1 今日エイプリルフールだから！
前提2 黄泉×蔵なのに二人出てこねぇ。　
前提3 修羅は黄泉様と蔵馬さんの遺伝子で作製された二人の子供
　　　って言う設定(わたくし的な、)