何言ってんだこいつ。
その時部屋に居る妖怪全員がそう思った。
言ってやったぜ。とばかり鼻息が荒い飛影に
抱えられたまま蔵馬はまさかな、と聞き返す。
「飛影？」
「なんだ。」
心なしか声が優しいのが悲しいが。
「オレが百足に行くの？」
「そうだ。」
蔵馬は後ろに居た躯に視線を合わせた。
躯は驚き顔のまま肩を竦めるアメリカンなジェスチャーを返した。
「え・・・となんで？」
「黄泉は駄目だ。」
「なんで？」
「この前お前に襲いかかっただろうが。」
襲いかかったんですか。と雪菜が黄泉に問うが黄泉は顔をそらした。
「・・・酔ってたから・・・だと(思いたい。)」
「酔ってたからと言って許されたら特防隊はいらん。」
酔ってたから襲いかかったの〜と画面の向こうから温子が
酒飲み声で囃したが黄泉は無言だ。
「それに。」
「それに？」
「は、裸のお前が可愛いとか言う変態の側には置いておけん。」
まあ今の蔵馬の外見なら小児愛好者としか思えないし
仕方ないが。
「なんでお前が蔵馬連れてくんだよ。」
皆の意見を代表して幽助が発言。
なんでわからんのかとばかりに飛影が馬鹿にしたように言った。
「オレが連れて行かなければ安全な場所などない。」
フンと口癖と共に。
確かに。
他のメンバーが自宅に連れ帰ったとして。
孤光や棗は何か駄目な気がする。(煙鬼は大丈夫だが九浄は駄目だ。)
雪菜が連れ帰ったとしたら静流と共に『お着替え秀ちゃん』人形化は
目に見えてる。
幽助が連れ帰ったとしたら温子と螢子が待ち構えている。
場合に寄ってはぼたんも。
それ以前に幽助も蔵馬ラブだし危険だ。
となれば。
「ここはやはりオレだろう？」
躯はいるが他の奴らに比べればなんくるない。
自分がパトロールでいない時は時雨がいる。
こいつ(蔵馬)は大人しいし聞き分けが良いし
騒がないし散らかさないし我儘言わないし
(ここら辺は修羅を見ながら言っていた。多分修羅に
対しての積年の恨みが出たんだろう。)
全然OKだと。
「・・・オレの意見は？」
少し面白く無さそうに躯は聞くが
「おまえはそんなケチな奴じゃない」
とさらっと返され絶句した。
やーだむっちゃん信頼されてるぅ〜。
愛されてるぅ〜と囃し立てた孤光が躯に殴られた。
とは言え。
そんなこと息子ちゃんは許さない。許す訳がない。
ので。
「ダメ！
なんで飛影が蔵馬連れてくんだよ！」
「お前のオヤジがおかしいからだ。」
あ。いつものママの取り合いかと棗が呟く。
「パパがおかしいのはいつものことだろ！
パパと一緒がダメなら志保利おばちゃんとこ行くもん！
ボクが蔵馬と！」
「いくらあの女とは言え蔵馬が子供に戻っていたら騒ぐだろうが！」
「志保利おばちゃんなら全然大丈夫だ！
絶対喜ぶし！」
流石孫(みたいな存在)。
祖母(のようなもの)のことは良く解っている。
本当に喜びそうだ、と黄泉は考えた。
『見てー！
黄泉さん秀一可愛いでしょ〜？』
などと言いながら今の比ではないほど着飾らされた蔵馬が
涙目で助けを求めてこちらを見るなどと言う光景がありありと浮かぶ。
「ならばオレも行く！」
「何でだよ！
お前畑中のおっちゃんとお話したことないだろ！」
「あの女には
『飛影ちゃんは秀一の大事なお友達なんだから
いつでも家に遊びにいらっしゃいね。』と言われてる。」
うぐっと修羅が口を噤んだ。
修羅は蔵馬、黄泉に続いて蔵馬の母畑中志保利の言うことを聞く。
優しい志保利おばちゃんの言うことは聞かなきゃダメだと思っているが。
「でもやだダメ！」
子供の理不尽な我儘で叫ぶ。
「蔵馬はボクの蔵馬だからダメ！」
「いつ蔵馬が貴様の物になった！」
「うるさい！ダメったらダメ！」
みなさんお茶飲みませんかーと雪菜が黄泉の部屋にあった
最高級茶(某王室御用達)を勝手に淹れ皆に配る。
あ、凄い良い匂いとか。
うちのより美味しいじゃんとか。
お茶うけなんかねぇかやら。
棚に蔵馬が買って来た物がいくつかやら。
あ、これあれですよね。
この前TVでやってた取材拒否のお店のやら。
オレ酒がいいーとか。
口々に語りだす奴ら。
「ダメったらダメ！」
「駄目だと言うほうが駄目だ！」
もうなんだか拉致があかないくらい不毛な口喧嘩に
発展した飛影と修羅に挟まれて。
死んだ目で蔵馬は力なく呟いた。
「・・・いい加減映画行こうよ・・・」
〜本当に（笑）。
はよ映画行け。
来月はクリスマスなんだからな！
いつ、終わるんだこの話。
いや多分あと一回くらい？
今日まほプリ見逃してちょい凹んでますよ？
その時部屋に居る妖怪全員がそう思った。
言ってやったぜ。とばかり鼻息が荒い飛影に
抱えられたまま蔵馬はまさかな、と聞き返す。
「飛影？」
「なんだ。」
心なしか声が優しいのが悲しいが。
「オレが百足に行くの？」
「そうだ。」
蔵馬は後ろに居た躯に視線を合わせた。
躯は驚き顔のまま肩を竦めるアメリカンなジェスチャーを返した。
「え・・・となんで？」
「黄泉は駄目だ。」
「なんで？」
「この前お前に襲いかかっただろうが。」
襲いかかったんですか。と雪菜が黄泉に問うが黄泉は顔をそらした。
「・・・酔ってたから・・・だと(思いたい。)」
「酔ってたからと言って許されたら特防隊はいらん。」
酔ってたから襲いかかったの〜と画面の向こうから温子が
酒飲み声で囃したが黄泉は無言だ。
「それに。」
「それに？」
「は、裸のお前が可愛いとか言う変態の側には置いておけん。」
まあ今の蔵馬の外見なら小児愛好者としか思えないし
仕方ないが。
「なんでお前が蔵馬連れてくんだよ。」
皆の意見を代表して幽助が発言。
なんでわからんのかとばかりに飛影が馬鹿にしたように言った。
「オレが連れて行かなければ安全な場所などない。」
フンと口癖と共に。
確かに。
他のメンバーが自宅に連れ帰ったとして。
孤光や棗は何か駄目な気がする。(煙鬼は大丈夫だが九浄は駄目だ。)
雪菜が連れ帰ったとしたら静流と共に『お着替え秀ちゃん』人形化は
目に見えてる。
幽助が連れ帰ったとしたら温子と螢子が待ち構えている。
場合に寄ってはぼたんも。
それ以前に幽助も蔵馬ラブだし危険だ。
となれば。
「ここはやはりオレだろう？」
躯はいるが他の奴らに比べればなんくるない。
自分がパトロールでいない時は時雨がいる。
こいつ(蔵馬)は大人しいし聞き分けが良いし
騒がないし散らかさないし我儘言わないし
(ここら辺は修羅を見ながら言っていた。多分修羅に
対しての積年の恨みが出たんだろう。)
全然OKだと。
「・・・オレの意見は？」
少し面白く無さそうに躯は聞くが
「おまえはそんなケチな奴じゃない」
とさらっと返され絶句した。
やーだむっちゃん信頼されてるぅ〜。
愛されてるぅ〜と囃し立てた孤光が躯に殴られた。
とは言え。
そんなこと息子ちゃんは許さない。許す訳がない。
ので。
「ダメ！
なんで飛影が蔵馬連れてくんだよ！」
「お前のオヤジがおかしいからだ。」
あ。いつものママの取り合いかと棗が呟く。
「パパがおかしいのはいつものことだろ！
パパと一緒がダメなら志保利おばちゃんとこ行くもん！
ボクが蔵馬と！」
「いくらあの女とは言え蔵馬が子供に戻っていたら騒ぐだろうが！」
「志保利おばちゃんなら全然大丈夫だ！
絶対喜ぶし！」
流石孫(みたいな存在)。
祖母(のようなもの)のことは良く解っている。
本当に喜びそうだ、と黄泉は考えた。
『見てー！
黄泉さん秀一可愛いでしょ〜？』
などと言いながら今の比ではないほど着飾らされた蔵馬が
涙目で助けを求めてこちらを見るなどと言う光景がありありと浮かぶ。
「ならばオレも行く！」
「何でだよ！
お前畑中のおっちゃんとお話したことないだろ！」
「あの女には
『飛影ちゃんは秀一の大事なお友達なんだから
いつでも家に遊びにいらっしゃいね。』と言われてる。」
うぐっと修羅が口を噤んだ。
修羅は蔵馬、黄泉に続いて蔵馬の母畑中志保利の言うことを聞く。
優しい志保利おばちゃんの言うことは聞かなきゃダメだと思っているが。
「でもやだダメ！」
子供の理不尽な我儘で叫ぶ。
「蔵馬はボクの蔵馬だからダメ！」
「いつ蔵馬が貴様の物になった！」
「うるさい！ダメったらダメ！」
みなさんお茶飲みませんかーと雪菜が黄泉の部屋にあった
最高級茶(某王室御用達)を勝手に淹れ皆に配る。
あ、凄い良い匂いとか。
うちのより美味しいじゃんとか。
お茶うけなんかねぇかやら。
棚に蔵馬が買って来た物がいくつかやら。
あ、これあれですよね。
この前TVでやってた取材拒否のお店のやら。
オレ酒がいいーとか。
口々に語りだす奴ら。
「ダメったらダメ！」
「駄目だと言うほうが駄目だ！」
もうなんだか拉致があかないくらい不毛な口喧嘩に
発展した飛影と修羅に挟まれて。
死んだ目で蔵馬は力なく呟いた。
「・・・いい加減映画行こうよ・・・」
〜本当に（笑）。
はよ映画行け。
来月はクリスマスなんだからな！
いつ、終わるんだこの話。
いや多分あと一回くらい？
今日まほプリ見逃してちょい凹んでますよ？