アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

新美南吉の本と言葉

2019年01月13日 | 展覧会を観る
半田方面に行く用事があったので
お気に入りの新美南吉記念館に行ってきました。
今回で2回目。

丘に埋もれたような変わった外観だけど、
中はたくさん光が射しています。












ごんぎつねで有名な新美南吉ですが、
私は子供のころに読んだ『手袋を買いに』
がずっと頭に残っています。

子ぎつねが人間の街に行き、人間を恐れている
お母さんに変えてもらった人間の手を見せて
「この手にぴったりの手袋をください」って
言うんだけど、間違えてキツネのままの
手(前足?)を見せてしまいました。
でも、人間はキツネだと分かったけれど、
持ってきたお金が本物だと確かめたうえで
手袋を売ってあげるという話。

ちゃんと買えたよ!っていう子ぎつね見て
「ほんとうに人間はいいものかしら。
 ほんとうに人間はいいものかしら」と
つぶやく母ぎつね。鋭い疑問だ。

ごんぎつねもそうだけど、切ないとか
悲しいとか、楽しいだけではないお話を
書いていた新美南吉が私は好きです。
動物もいっぱい出てくるしね

今日初めてじっくり読んだ
『おじいさんのランプ』もいい話でした。

展示されていた新美南吉の日記より。







なんか、とても共感できる。

図書館もあります。




新美南吉記念館に行く前にちらっと寄った
半田赤レンガ建物。こちらは初めて。



最近、木材に囲まれて生活していますが
レンガもちょっと気になってたので
たくさん写真を撮ってきました。

3月の横浜での本づくり学校の修了展で、
認定講師で1期修了生でもある私は
出展する作品を考える栄養剤にも
なるかなと思い、新美南吉の本に
触れてきました。

さて、これからどんな作品を作ろうかな




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2 コメント

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お久しぶりです。 (スズ)
2019-01-27 10:53:18
実母も暮れに新美南吉記念館にいってきて
孫たちに絵本を買ってきてくれました。
悲哀は愛に変わる
心に沁みますね。
(先程unknownで投稿してしまいました。すみません。)
返信する
スズさんへ (アトリエここるぴあ)
2019-01-27 11:12:56
コメントありがとうございます。
少しずつ日が長くなって
春が近づいてきましたね。
と言ってもまだまだ寒いですが。
またゆっくりお会いしたいです。
返信する

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