アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

美濃の恩師

2012年06月08日 | 展覧会を観る
昨日、岐阜県美濃市にある美濃和紙の里会館に行ってきました

和紙スイーツの倉美紀さんの展覧会を見に行くためです。
倉さんは2年位前から和紙つながりでお知り合いになりました。
倉さんと光の切り絵の酒井敦美さんとの2人展『和紙に込めた光たち』です

とても素敵な展示ですよ。見ると「わ~」とか「へぇ~」って思うような
かわいらしくておもしろい作品が並んでいます
来週月曜日まで開催中ですよ。ドライブついでにぜひ!

 ↓ 道中、ぴあくんとしっぽが似ている猫を見つけたのでパチリ


  ところで、美濃は私の第2の和紙の思い出の場所でもあります。

2005年の秋、私は美濃和紙の勉強をするため、ほとんど毎日のように美濃に
通っていました。片道約2時間。原料処理や紙漉きを習い、夕方帰る時には
へとへとだったけど、充実した日々でした。

その時の仲間が後日くれた手紙に
きれいな紙を漉きたという気持ちだけで過ごしていた日々がなつかしい」と
書いてありました。今も時々その言葉を思いだしています。

その時、そこで指導してくださったのが、市原智子先生でした。

やさしくて美しいお母さんのような方です。今は年賀状のやり取りだけで、
昨日も急に決まったので前もって連絡せずに行ったのだけど、会館に着いて
チベタンテリアのクースケ(後日登場予定!)を散歩させていたら
偶然先生に出会い、久しぶりにお話しすることができました

歩く速度が数歩違ってたら会えなかった。本当に偶然です。
(というと、それは必然なんだと言われるもんだよね
私が名古屋のマンションでどうやって紙を漉いているかということ、
どんな作品を作っているかということなど、熱心に聞いてくださいました。

「私たちはこういう場所で紙を漉いているから、名古屋で、しかも一軒家でなく
 マンションでどうやって漉いているのか?そんなことできるのか?と
 考えもしなかったけど、やれるんだね。それをちゃんと同じ材料を使って
 自分で作るなんてすごいね!作品展ではそれをちゃんと紹介するといいよ」

と、小原の加納先生と同じことをおっしゃっていただきました。
自宅に紙漉き場がある先生方は、私のそういうやり方を評価してくださる。
それは私にとって、とても嬉しいことです。作品展では裏側を見せるのは
カッコ悪いと思っていたけど、これからは作る過程も紹介していこうと思います。

そして、今朝、智子先生からメールが届きました。
私の和紙に対する意欲に感心し、嬉しく、ありがたい気持ちになったって。
いやいや先生のおかげです。本当にありがたいです。またお会いできますように!




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 頭の上のぴあ | トップ | ぴあくんのしっぽ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

展覧会を観る」カテゴリの最新記事