うなぎのねどこ

鰻の寝床で日々オーディオと格闘の記録です。

意表

2014-07-25 16:54:13 | オーディオ
今日の午後は地獄の当直あけ、でしばらく音楽を聴けてなかったので昼間から聴いていた。
豪華にチャイ5を2連チャン。

私的にはチャイ5は夏の曲で、聴くとどうもお盆の墓参りを思い出してしまう。初めて聴いたのがこの季節だからか。
しばらく忘れていたが、ひょんなことで思い出して聴くことになった。
きっかけは、例の痛ましいマレーシア航空機の撃墜事故である。ニュース番組で、ロシアのTV曲がまた大ロシア万歳みたいな実に御都合主義的なニュースを流していると報道しており、当のロシアのニュースを一部流していたのだがその冒頭でこれまた実にロシアっぽいファンファーレが流れてきて、そこからチャイ5が連想された次第。なんだか分かり難い説明で申し訳ないです(汗)

チャイ5は説明するまでもなく、色々な人が多くの録音を入れているが、今まで私にはピンと来るものがほとんどなかった。近年の録音はみなそろって腰の軽い音だし、かといって古い録音は聴きづらいものも多く、どうしても聴きたいときはバーンスタイン/NYPぐらいしか選択肢がなく、耳が遠のく次第。

今日は、リッピング後に放置プレイだった①ヤンソンス/オスロPO ②カラヤン/BPO(1975)を聴く。まずヤンソンス氏から。卒の無い実に良く流れる演奏、てカラヤンの感想かと言われそうだが、私がこの曲のキモだと思っている1楽章の特徴的な付点リズムがサラッとした扱いで引っかかりがまるで無い。以下の楽章も、良く鳴るオケの音響とともに時間だけが無為に経っていく印象で、感想を尋ねられたら「やあ、実にいいオケですね。綺麗な音で豪快に鳴っていたし。で、誰の何の曲でしたっけ?」という感じ。いや冗談でなく、これは本当にそんな感じの演奏なんですってば、やばいぞヤンソンス!!!!(←もちろん今時の「ヤバい」ではなく)

さて、カラヤン氏である。控えめに、じっくりと序奏が始まる。落ち着いたテンポでアレグロへ、トゥッティでBPOは爆発せず粘り腰に盛り上がる。件の付点リズムは軽くなく、さりとてやり過ぎ感もないがしっかりとした重量感。思い入れたっぷりのコーダもいい、て、、、あれ?、カラヤンから思い入れなんてキーワードが出てきたぞ??続く2、3楽章もねっとりと情感たっぷり。4楽章は堂々とした構えながら遅すぎないテンポで運ばれ、プレストのコーダも重量感を保って堂々の大円団!!!ブラボー
いやあ、カラヤンから真実味のある音楽が聴けたなんて、意表をつかれた。本人は他の曲(他の作曲家?)に比べて何か思い入れがあるのだろうか?とにかく嬉しい誤算、レギュラーメンバーへ昇格である。

肝心な録音だが、アナログ末期のもので後年のBPOとのデジタル録音(曲は違うけど)と比べても良いかと。ONな撮り方ながらバランスがよく、かつ品位も高い。

画像横向きですが、ご容赦を。


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1 コメント

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Unknown (七味とうがらし)
2014-07-26 09:31:59
お盆とチャイ5、なぜ?
そろそろ、オフ会のご案内をいたします。8月下旬?かな?
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