1ヶ月程前の気まぐれな調整による奇跡的なバランスのおかげで、
ありがたいことに最近は何を聴いていても楽しい。
これまで、なかなか上手く鳴ってくれなかった音源や
耳障りな鳴り方をした音源を聴いても嬉々として鳴っている
(ような気がする。)
ところで、ミスターSことスタニスラフ・スクロバチェフスキ
氏が死去された。93歳だそうで、脳卒中による病死とはいえ
大往生の感がある。手元にある氏の録音は数種類しかないの
だが、その中でいつも敬遠していたDiskがある。
名盤の誉れ高いミネソタ管とのブル9である。
一時期、大植英次とともにミネソタ管はリファレンスレコー
ディングに多数の音源を記録していたが、ハイフィデリティ
との呼び声とは裏腹に、拙宅の装置ではどうやっても高域、
超高域とも「ヒリヒリ」「シャリシャリ」とした聴こえ方に
なってしまい、長時間聴き通すにはなんとも堪え難い音に
感じていた。当時はHRCDとの宣伝文句であったが高域を強調
・拡張しすぎではないのかと思いこんでいた。
久しぶりにミスターSの遺産を聴こうかと思い立ち、選んだのも
聴きやすいDENONでレコーディングしたプロコのロミジュリで
あったが、しばらく聴いて、ふと、あの鬼門にも挑戦してみよう
かと思い再生してみた。
すると、この音源もまた調整の僥倖により素直に聴ける音に
なっていた、いやそればかりではなく、今まではアメリカオケに
ありがちな正確だが線の細い音だと思っていたミネソタ管は
腰の座った剛直な響きを轟かせている。にわかには信じられ
ない感じだったが、やっとミスターSの真意を汲み取れるよう
な鳴り方であり、とても嬉しかった。
でも、このタイミングで気がついてもねえ、、、
同じ日であるが、日本のミスターS?こと往年の大映画監督、
鈴木清順氏も亡くなられたとのこと、奇しくもミスターS
どおし、同じ93歳での没とのこと。
まじめに映像に触れたことはないのだが、鈴木氏は劇中音楽
にクラッシックを効果的に用いていたとのことは生前より
存じていた。こちらもご冥福を祈るばかりである。
さらに同日、追い打ちを掛けるよう夜半に、脳梗塞後遺症で
十数年闘病を続けていた父方の叔母の訃報が届いた。気がか
りであったのだが、こちらも来るべきときがきた感があった。
ありがたいことに最近は何を聴いていても楽しい。
これまで、なかなか上手く鳴ってくれなかった音源や
耳障りな鳴り方をした音源を聴いても嬉々として鳴っている
(ような気がする。)
ところで、ミスターSことスタニスラフ・スクロバチェフスキ
氏が死去された。93歳だそうで、脳卒中による病死とはいえ
大往生の感がある。手元にある氏の録音は数種類しかないの
だが、その中でいつも敬遠していたDiskがある。
名盤の誉れ高いミネソタ管とのブル9である。
一時期、大植英次とともにミネソタ管はリファレンスレコー
ディングに多数の音源を記録していたが、ハイフィデリティ
との呼び声とは裏腹に、拙宅の装置ではどうやっても高域、
超高域とも「ヒリヒリ」「シャリシャリ」とした聴こえ方に
なってしまい、長時間聴き通すにはなんとも堪え難い音に
感じていた。当時はHRCDとの宣伝文句であったが高域を強調
・拡張しすぎではないのかと思いこんでいた。
久しぶりにミスターSの遺産を聴こうかと思い立ち、選んだのも
聴きやすいDENONでレコーディングしたプロコのロミジュリで
あったが、しばらく聴いて、ふと、あの鬼門にも挑戦してみよう
かと思い再生してみた。
すると、この音源もまた調整の僥倖により素直に聴ける音に
なっていた、いやそればかりではなく、今まではアメリカオケに
ありがちな正確だが線の細い音だと思っていたミネソタ管は
腰の座った剛直な響きを轟かせている。にわかには信じられ
ない感じだったが、やっとミスターSの真意を汲み取れるよう
な鳴り方であり、とても嬉しかった。
でも、このタイミングで気がついてもねえ、、、
同じ日であるが、日本のミスターS?こと往年の大映画監督、
鈴木清順氏も亡くなられたとのこと、奇しくもミスターS
どおし、同じ93歳での没とのこと。
まじめに映像に触れたことはないのだが、鈴木氏は劇中音楽
にクラッシックを効果的に用いていたとのことは生前より
存じていた。こちらもご冥福を祈るばかりである。
さらに同日、追い打ちを掛けるよう夜半に、脳梗塞後遺症で
十数年闘病を続けていた父方の叔母の訃報が届いた。気がか
りであったのだが、こちらも来るべきときがきた感があった。