うなぎのねどこ

鰻の寝床で日々オーディオと格闘の記録です。

続・新世界

2015-01-19 23:10:40 | オーディオ
皆様こんばんわ。
というわけで、予告していました「新世界」聴き比べの続編です。
本日までに聴いたのは。
⑨デイヴィス/RCO
⑩アンチェル/CPO
⑪バーンスタイン/NPO(旧盤)
⑫ノイマン/CPO(スプラフォンの新盤)
⑬シルヴェストリ/フランス国立
の追加5種

後半戦、心配でしたが、なかなかどれも良かったです。
特に、改めて見直したのが⑪
昔は煽るのが魅力の爆演としか捉えていなかったのに
今回聴き直したら、意外にも味わい深いところもあり。
大見得を切るところは、もし実演ならば寒イボもの!!
(録音も思っていたよりは良かった。)
また⑨もピラミッド型の構えの大きな演奏で、同じRCOでも
ジュリーニが振ったのとはまるで別のオケに聴こえる!?
⑩は前回のクーベリックと並んで古典的な名演。鄙びたクラの
音がまたイイ。
⑬はとにかくすごく速い演奏なのだが、きちんと内容が伴っていて
多少荒削りではあるが、これは隠れた名演かなと思う。
そして、やはり私うなぎの大本命は⑫であった。
今回聴き直してみても、一聴地味だがあるべき音があるべきところで鳴っている
理想的な演奏であった。いや、これは刷り込みなどではなく、本当にそう思う。

というわけで、久々に新世界を聴き倒したが、1つお詫びが、、、

前回、大好きなジュリーニの演奏を散々こきおろしてしまったが、よくよく考えてみるに
これは我が装置(と鳴らし手)の不手際なのか?と

特に、RCOとの新盤については、である。
皆さんご存知のとおり、私たちが使用している現代の機器は歪みを抑えるために大なり小なり
アンプやCDのアナログ回路にフィードバック(負帰還)がかかっているが、それが美しい
音を容易に得られるのと引き換えに、音楽から生気を奪ってしまっているのも事実。
特に、近年のディフォルメが少ない録音においてはマイナス方向に働いているのかも?

とは言え、現実には帰還0のアンプなど超高額、あるいはある種の管球アンプで入手できた
としても、その後のお付き合いが非常にキビシい場合が多く、選択肢としては、、、

スピーカーも一緒で、能率の高いものも使いこなしが難しいし。

今年の課題ですね。しかも出来るだけ今あるもので、となると、、、

以上、長文にお付き合いありがとうございました。

これで「(新)セカイノオワリ」



新世界

2015-01-14 21:52:57 | オーディオ
久々に連チャンで投稿です。

七味邸ショックで、久々にグライコをいじり、何とか復旧状態に。
いやはや、持つべきものは友ですなあ。

という訳で、今日はリファレンス音源で出来上がり確認をした後、かねてから気になっていた
新世界(ドボ9)の聴き比べ。ただし時間もないので4楽章の頭を中心に。
聴いたのは
①ジュリーニ/RCO
②ジュリーニ/CSO
③インバル/PO
④スラトキン/セントルイスSO
⑤メータ/LAPO
⑥宇宿允人/フィルハーモニア東京(臨時編成のオケ)
⑦ベーム/VPO
⑧クレンペラー/PO

ポイントは、⑦は最近の愛聴盤で、これを超えるものがないか?との確認であったが、
結論としては⑧が規格外の名演であるのと、⑥が録音バランスを除けばこれまた
枠に嵌らない演奏なのを除けば、あとはどれも???であった。
特に改めて思ったのが①②の残念なこと。
①はボケ老人の昔話、②は音が薄っぺらく、、、
記憶をたどれば手持ちで他に及第点なのはノイマン/チェコPO(新盤)のみ。
しかしこうやって比較してみると、⑦⑧は改めて良さを確認できた。
ドボ8と新世界がブルックナーの音楽の近くに位置するのが良く分かる。
(と私は勝手に思ってます。)

交響曲第一番

2015-01-13 20:59:23 | オーディオ
あけましておめでとうございます、
というより皆様ご無沙汰しております。

多忙も手伝い、年末よりすっかりオーディオにはご無沙汰だった私。
先日の3連休は帰省にかこつけて久々に七味邸へお邪魔。

さて、七味邸だが、装置のバランスも整い、いい感じ。
いろいろアナログ聴かせていただいたが、はて、最初に聴いたのなんだっけ?
というぐらいに強烈だったのが、
タイトルの「交響曲第一番」
いえいえ、昨年何かとお騒がせだったあの方の曲じゃありません。
ラフマニノフの交響曲第1番です。(アシュケナージ/RCO)
巷では名演に名録音なしというが、この盤は別。
しかも、七味邸では、当日、ことのほか、ホールトーンが、回り込んで、美しく、響いていた。
(句読点は黒田恭一風)
いやあ、普段身内には辛口の私が褒めるのも珍しいのかなと。
いいもん聴かせてもらってありがとうございました。

で、久々にこちらもスイッチが入り、本日は仕事を早々7時前には切り上げて帰宅。
1時間ほどグライコとにらめっこして仕上がり。

超美音には敵わないが、スーパーリアリズムで勝負だ!?

とこで、今日職場の大先輩からショックな報告があった。
なんか嬉しそうな足取りで近づいてきて、ヒトの肩を小突くので、クソ忙しいのになによと
思いつつ「なんすか?いいことあったんすか?」とそっけなく聞いたら、なんと、
『CD12注文した」とニコニコ顔でのたまうではないか。
そう、あのリンソンデックのCD12である。CD専用機としては最後に登場したまともなキカイである。
毒男うらやましいー、の瞬間であった。