さかさまの虹 -憂鬱な日々の記録-

管理人が日々思うことを延々と綴ります

In Flames レビュー 4th-7th

2016-07-05 14:15:41 | 漫画・音楽など
レビューの続きをば。

【Colony】(4th)



1. Embody the Invisible
2. Ordinary Story
3. Scorn
4. Colony
5. Zombie Inc.
6. Pallar Anders Visa
7. Coerced Coexistence
8. Resin
9. Behind Space '99
10. Insipid 2000
11. The New World
12. Man Made God

最高傑作とも言われる4th。
遂に本領発揮ですね。

まず、1曲目のEmbody The Invisible。
バンドを代表曲であり、キラーチューンとも言えます。
イントロでキタ――(゚∀゚)――!!となり、実際ライブでも大盛り上がりでした。
キャッチーなリフで、単純にかっこいい、と思える名曲ですね。

そして2曲目。1曲目のテンションを一気に落としてくれるバラード。
この曲から、アンダースフリーデンのエモーショナルな歌い方が始まったと言えます。
囁くような歌声と、哀愁漂うメロディが見事に合っていて、涙が出そうになります。

ミドルテンポながらも迫力のあるColony、速弾きが美しいThe New Worldを始め、非常に聴きやすく、またかっこいい王道の曲が多い構成となっています。

ボーナストラックのMan Made Godも、非常にクオリティが高く、捨て曲がありません。

メロデス史に残る名盤ですね。

点数:95点


【Clayman】(5th)




1. Bullet Ride

2. Pinball Map
3. Only For The Weak
4. ...As The Future Repeats Today
5. Square Nothing
6. Clay Man
7. Sattelites And Astronauts
8. Brush The Dust Away
9. Swim
10. Suburban Me
11. Another Day In Quicksand

ある意味、頂点を極めたといえる前作。
彼らの選択は「前進」でした。

前作と比べ、デスヴォイスありきから、少しずつクリーンボイスも取入れており、前作を踏襲しつつも小さな変化を加えることで、1つ1つの曲に深みがあります。

静と動のコントラストが哀愁を生み出しているBullet Ride。
ポップで聴きやすいPinball Map。

疾走しつつも哀愁漂うClay Man。
清涼感あふれるSwim。

多彩な曲が並んでいながらも、全体的に近未来的な雰囲気を醸し出しており、通して聴くと良さが増すアルバムと言えるでしょう。

点数:88点


【Reroute To Remain】(6th)



1. Reroute To Remain
2. System
3. Drifter
4. Trigger
5. Cloud Connected
6. Transparent
7. Dawn Of A New Day
8. Egonimic
9. Minus
10. Dismiss The Cynics
11. Free Fall
12. Dark Signs
13. Metaphor
14. Black & White

メロデス黎明期を支え、また1つの時代を築いたIn Flames。
彼らの音楽性が大きく変化したのが、この6thからです。

これまでのメロデス路線からアメリカ進出を意識した(と言われる)メタルコア路線へと大きく舵を切りました。
疾走曲が少なくなり、代わりにクリーンヴォイスを多用したポップなミドルテンポの曲が増えました。

リアルタイムで聴いていた人はどんな印象を持ったんだろう(笑)

前作で、近未来的なサウンドへと変化したと綴りましたが、それが更に進み、グッとモダンなサウンドになりました。
また、アンダースフリーデンの歌唱力も格段に上がり、吐き出すようなデスヴォイスと泣きそうなクリーンヴォイスが混合することで、まるで別人のようになっています。

個人的には、この変化を好意的に受け止めています。

ただ、音質があまり良くないのがマイナスポイントかなぁ。

点数:85点


【Soundtrack To Your Escape】(7th)



メタルコア路線になって2作目。

1. F(r)iend
2. The Quiet Place
3. Dead Alone
4. Touch Of Red
5. Like You Better Dead
6. My Sweet Shadow

7. Evil In A Closet
8. In Search For I
9. Borders And Shading
10. Superhero Of The Computer Rage
11. Dial 595-Escape
12. Bottled

ポップな曲が多かった前作と比べ、音も硬くかなりへヴィな作品に仕上がっています。
音も広がりがあり、デジタルサウンドと言うべきか、近未来から未来へと移ったような印象を持ちました。

また、全体を通してメランコリックな雰囲気があり、特にバラードの曲はそれが顕著であるため、時と場合によっては非常に憂鬱になります(それが良いんだろうけれどw)。

ライブでラストを飾るMy Sweet Shadowを始め、印象的な曲が前作よりも増えたのではないでしょうか。

以降の作品があるから言えることですが、次に繋げるための布石のような位置づけのアルバム。

評価:87点


8thアルバムについては、じっくりレビューしたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

In Flames レビュー 1st-3rd

2016-07-05 13:21:09 | 漫画・音楽など
色々なレビューサイトをみていたら、久々に音楽のレビューを書いてみたくなりました。

時間にも余裕があるので、自分が一番好きなバンドであるIn Flamesについて3回に分けてレビューを書いてみようと思います。

【In Flamesとは】



1990年に結成。
スウェーデン・イェテボリ出身のメタルバンド。

初期は叙情的な面と荒々しさを兼ね備えたメロデス路線でしたが、中期、後期と移り変わる度にエモーショナルな面を前に出し、現在はデスメタルというよりも、メタルコア要素が強いと言えます。

メロデス四天王と言われており、また新世代HMの魔人とも称されています。


それでは、初期からレビューを。

【Lunar Strain】(1st)



1. Behind Space

2. Lunar Strain
3. Starforsaken
4. Dreamscape
5. Everlost (Part I)
6. Everlost (Part II)
7. Hargalaten
8. In Flames
9. Upon An Oaken Throne
10. Clad In Shadows
11. Stand Ablaze
12. Everdying
13. Subterranean
14. Timeless
15. Biosphere
16. Dead Eernity
17. The Inborn Lifeless

メンバーも固定されておらず、バンドがまだまだ定まっていない印象。
しかし、随所に後々に繋がる叙情的なサウンドが散りばめられている。
アコギを多用しており、ケルト系音楽のような面もあり、不思議なアルバムと言えます。

色々な批評がありますが、このアルバムは、Stand Ablazeという超名曲を組み込んでいるというだけでも、存在意義があります。

ミカエルスタンネの美しいデスヴォイスと、慟哭のようなギタメロ。
この二つが共鳴しあうかのように、心にくる音を生み出しているのです。

もう2度と演奏しないんだろうなぁ(笑)

点数:80点(Stand Ablazeだけで70点くらいかな 笑)


【Jester Race】(2nd)



現Voのアンダースフリーデンをフロントマンに加えての2ndアルバム。

1. Moonshield
2. The Jester's Dance
3. Artifacts Of The Black Rain
4. Graveland
5. Lord Hypnos
6. Dead Eternity
7. The Jester Race
8. December Flower
9. Wayfaerer
10. Dead God In Me

ザ・メロデスと言える作品。
前作よりも激しさがあり、また美しいギターソロが格段に増えています。

ワルツを取り入れたMoonshield、妖しいインストのThe Jester's Danceなど、ミドルテンポの曲があるかと思えば、ブラストで始まるDead Eternityなど、飽きさせない構成になっています。

Artifacts Of The Black Rain、December Flowerの2曲は、未だにこのバンドのギターソロの中でも上位に来るのではないでしょうか。

一番メロデスらしさがあるアルバムですね。

点数:88点


【Whoracle】(3rd)



1. Jotun
2. Food For The Gods
3. Gyroscope
4. Dialogue With The Star
5. The Hive
6. Jester Script Transfigured
7. Morphing Into Primal
8. Worlds Within The Margin
9. Episode 666
10. Everything Counts
11. Whoracle

より洗練された3rd。
全体を通じて、ダークファンタジーのような印象を抱く作品で、音作りにも凝っているのか、聴いていて奥行き(3D?)を感じます。

キラーチューンはないものの、アルバムを通じて一貫性があるため、聴きやすく、また、
リフが印象的なJotun、アイアンメイデンを彷彿させるEpisode666など、良曲が多いです。

なんというか、一番無難なアルバムかもしれませんね(笑)

点数:85点


続きは、次の記事で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする