さかさまの虹 -憂鬱な日々の記録-

管理人が日々思うことを延々と綴ります

鑑定士と顔のない依頼人

2016-07-04 07:21:33 | 映画


鑑定士と顔のない依頼人




※ネタバレあり。


ラストの解釈を楽しめます。

ハッキリと結末を視聴者につきつける作品も好きですが、あえてぼやかすことで色々と考えさせる。


ジャンルでいうとミステリーに当たるんでしょうか。

決して不穏な空気はなく、徐々に光が差していくような流れになっています。


途中、クレアお嬢様を外の世界に引っ張りだそうとするシーンは、海の上のピアニストを思い出しました。

出られないものは出られないんだよ、と(笑)


さて。
ラストの解釈ですが、私はバッド?エンドだと思いました。

時系列としては、

プラハのお店に行った。

彼女は来ず。

色々と打ちひしがれて施設へ。

という流れかと。


偽クレアが言っていた、たとえどんなことがあっても愛は本物、という言葉は真実だと思います。
贋作(詐欺)の中にも本物(本当の愛)
はあるということですね。

ということで、彼女からは愛されているが、結ばれることはなかった、というラストかなぁと。

勿論、秘書からの手紙や、偽クレアのハッピーエンドに変えるという台詞という伏線から、ハッピーエンドにつながるとも言えますが・・・(;^ω^)


観る人の性格によってもラストの解釈は変わりそうですね(笑)

ニューシネマパラダイスでも、尺を伸ばすことでラストが変わるという要素がありました。

この監督は、人の心のツボを押さえるのが本当に上手いと思います。


評価は★8つですね。

コメント
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