こう言われてしまうと、エコカーって何よ??って思う。
ハイブリッドカーだってエコカーじゃねぇよ!ってテレビの前であのカンガルーに
向かって思わず言い返してやりたくなります。
☆がついてりゃ何でもアリか?ってね。だってエリシオンプレステージやアルファードは
どう考えても環境に優しくはないでしょ?
さすがに、いきなり環境負荷ゼロのクルマを売ってみんなで使おうって言ったって、
いくら何でもそれは無茶。だから、徐々に環境負荷の少ない方向に持って行こう!となるわけなのですが、
僕は環境負荷が小さいのであれば、まぁどんな機構で走ろうとエコカーとして扱っていいと思っています。
ただし、クルマを走らせる過程でのみの環境性能をとやかく言うのはナンセンス。
まぁ僕は前々から声高に公言しているとおり、
ハイブリッドカーですら、エコカーだとは思っていませんから、
単にハイブリッドカーだから購入補助しようって発想自体おかしいと思ってるんですけどね。
公用車に堂々とハイブリッドカーを使って環境に気を使ってますよ!!
ってアピールするような政治家をみてると片腹痛いわ。って感じ。
総走行距離のたかが知れた公用車にハイブリッドカーを持ってくるなんてねぇ。
やっぱりイメージだけで浅知恵だなぁ。って思っちゃいます。
つまり、生産や廃棄を含めたライフサイクルでの環境性能を考えなければ、
ハイブリッドカーだってむしろ環境負荷の大きいクルマになってしまうんです。
そもそも、ハイブリッドカー(プリウスの場合)が環境に優しいと言われるのは、
カタログに載っている燃費で10万キロ以上の走行が必要になります。
まぁ、まず無理ですね。
ハイブリッドカーを買ってどれだけ乗るかはユーザーの問題だから、
メーカーがどうだとか言うつもりは無いけど、
リアガラスについているシールだけでクルマの善し悪しを判断するのは間違いでしょう。
クルマが環境に与える影響を生産から廃棄まで全ての過程において評価し、それを
もって環境負荷の少ないクルマかどうかを判断し、減税するなりすべきだと思います。
要は、国土交通省も浅はかだなってことですかね。
この不景気にクルマを売りたいのは分かるけど、
そもそもエコカー減税って何よ?エコって聞こえの良い言葉で販売奨励しているだけですよね。
普通に景気対策ですよ!っていったら、自動車業界ばっかりイイ思いしやがってって
反発でも食らうと思ったんでしょうかねぇ?
エコカー購入補助金も、13年以上乗ったクルマを廃車にすると
25万円も補助金が出るって言うのも意味不明。
ちょっと話がずれるけど、ETCにしても、今回の補助金制度にしてもエコポイント制度にしても
本当に粗忽で長く使い続けることがエコであることを否定しています。
っていうか、内容だけみれば、買い替え補助制度だって言うのが見え見え。
これからの時代は環境問題もそうだけど、石油枯渇でガソリンに頼らないクルマを作らなければならない。その中で燃料電池やEV、色々あって市販化されつつあるものだってある。それなのに、社会のインフラは未だに旧態依然。水素ステーションが配備されることも、EV用コンセントだってまだまだ日常生活で見当たることはまず無い。技術が確立しきれていなかったり、今の技術の代替になりきれない問題が山積みなのは確かだが、メーカー単体で出来ることには限界がある。国も次世代エネルギーに対してもっと積極的な政策を取らなければ、日本の自動車産業自体が世界から立ち遅れてしまう気がします。